「ったく…ツイてねぇな…。」
猛吹雪の雪山で男は嘆息した。彼の名はクリス。シルクハットとボサボサの茶髪、そして常に咥えているタバコが特徴的な男だ。
「つーかなーんでオレはこんな雪山に来ちまったんだ?何か理由はあったんだろうが…思い出せねぇ…。いや、そもそも俺はどこで暮らしていて何をしていた?なんで名前しか思い出せねぇんだ!……イライラしてきたな…!」
彼には記憶が無かった。あるのは懐に入った大量のタバコだけだ。苛立ちを紛らわせる為にタバコを吸いながら歩くクリス。ちなみに吸い殻は地面に捨てている。随分とお行儀が悪いようだ。
「何だ?あれは…屋敷…?」
歩き続けてどれ程の時間が経っただろうか。クリスは大きな屋敷を発見した。
「なんでこんな僻地に?しかも門や庭も無いと来た。明らかに怪しいが…まぁ入れてもらうしかねぇよな…。」
不審に思いながらも扉に手をかけるクリス。鍵はかかっておらず、そのまま中に入ることができた。
「おーおー、もうこんなに人がいるのか…。俺はクリス。吹雪だったからお邪魔させてもらった。」
屋敷の中には既に8人の先客がおり、用意されていたのであろう椅子に座っていた。クリスも[漢字]残り一つだけ[/漢字][ふりがな]・・・・・・[/ふりがな]空いていた椅子に座った。クリスに続く形で、人々はそれぞれ自己紹介をしていった。自己紹介と言っても、名前よりも多くは語らなかったが。
「私、エマって言います!短い間ですがよろしくお願いします!」
外は猛吹雪なのにノースリーブな少女、エマ。
「アタシはスーザン。ま、よろしく。」
クリスと同じくタバコを咥えた女性、スーザン。
「ヒューだ!せっかくだし今を楽しもうぜ!」
豪胆な赤髪の男、ヒュー。
「[小文字][小文字][小文字]いやはや、このお屋敷は一体どなたが何の為に建てたのでしょうか…[/小文字][/小文字][/小文字]ああ、失礼いたしました。フェイと申します。」
大きな丸眼鏡の中性的な人物、フェイ。
「マイクだ。よろしく。」
ぶっきらぼうな態度の金髪の男、マイク。
「メアリーよ。私以外にも人がいて助かったわ…。」
微笑を浮かべる女性、メアリー。
「私はローラです~。皆さんもよろしくですね~。」
間延びした話し方の女性、ローラ。
「[小文字][小文字][小文字]ああもう…なんでボクがこんな目に遭わなきゃいけないんだ![/小文字][/小文字][/小文字]……ロディだ。」
小声で現状への不満を呟く少年、ロディ。
「おやおや、お客様ですか?こんな吹雪の中大変でしたね。」
9人が振り返った先には、優しそうな雰囲気の老いた男性がいた。
「私はこの屋敷のマスターです。すぐに温かい食事を持って参りますので少々お待ちください。それと吹雪が収まるまで泊まっていってください。もちろん、お代は一切いりませんよ。」
マスターはにっこりと笑う。その笑顔に裏があるようには見えなかった。
猛吹雪の雪山で男は嘆息した。彼の名はクリス。シルクハットとボサボサの茶髪、そして常に咥えているタバコが特徴的な男だ。
「つーかなーんでオレはこんな雪山に来ちまったんだ?何か理由はあったんだろうが…思い出せねぇ…。いや、そもそも俺はどこで暮らしていて何をしていた?なんで名前しか思い出せねぇんだ!……イライラしてきたな…!」
彼には記憶が無かった。あるのは懐に入った大量のタバコだけだ。苛立ちを紛らわせる為にタバコを吸いながら歩くクリス。ちなみに吸い殻は地面に捨てている。随分とお行儀が悪いようだ。
「何だ?あれは…屋敷…?」
歩き続けてどれ程の時間が経っただろうか。クリスは大きな屋敷を発見した。
「なんでこんな僻地に?しかも門や庭も無いと来た。明らかに怪しいが…まぁ入れてもらうしかねぇよな…。」
不審に思いながらも扉に手をかけるクリス。鍵はかかっておらず、そのまま中に入ることができた。
「おーおー、もうこんなに人がいるのか…。俺はクリス。吹雪だったからお邪魔させてもらった。」
屋敷の中には既に8人の先客がおり、用意されていたのであろう椅子に座っていた。クリスも[漢字]残り一つだけ[/漢字][ふりがな]・・・・・・[/ふりがな]空いていた椅子に座った。クリスに続く形で、人々はそれぞれ自己紹介をしていった。自己紹介と言っても、名前よりも多くは語らなかったが。
「私、エマって言います!短い間ですがよろしくお願いします!」
外は猛吹雪なのにノースリーブな少女、エマ。
「アタシはスーザン。ま、よろしく。」
クリスと同じくタバコを咥えた女性、スーザン。
「ヒューだ!せっかくだし今を楽しもうぜ!」
豪胆な赤髪の男、ヒュー。
「[小文字][小文字][小文字]いやはや、このお屋敷は一体どなたが何の為に建てたのでしょうか…[/小文字][/小文字][/小文字]ああ、失礼いたしました。フェイと申します。」
大きな丸眼鏡の中性的な人物、フェイ。
「マイクだ。よろしく。」
ぶっきらぼうな態度の金髪の男、マイク。
「メアリーよ。私以外にも人がいて助かったわ…。」
微笑を浮かべる女性、メアリー。
「私はローラです~。皆さんもよろしくですね~。」
間延びした話し方の女性、ローラ。
「[小文字][小文字][小文字]ああもう…なんでボクがこんな目に遭わなきゃいけないんだ![/小文字][/小文字][/小文字]……ロディだ。」
小声で現状への不満を呟く少年、ロディ。
「おやおや、お客様ですか?こんな吹雪の中大変でしたね。」
9人が振り返った先には、優しそうな雰囲気の老いた男性がいた。
「私はこの屋敷のマスターです。すぐに温かい食事を持って参りますので少々お待ちください。それと吹雪が収まるまで泊まっていってください。もちろん、お代は一切いりませんよ。」
マスターはにっこりと笑う。その笑顔に裏があるようには見えなかった。