お姉ちゃんの葬儀はつつがなく終わった。私も、お父さんも、お母さんも、揃って涙を流した。親戚のみんなもお姉ちゃんの死を悲しみ、塞ぎ込んでいた私達を励ましてくれた。……お姉ちゃんの冥福を祈るばかりだ。その後お父さんとお母さんは私に話をした。私の体に関してのことは絶対に秘密にしなさい、肉体が一瞬で再生するだなんて知られたら碌なことにならないから…と。私も同じ考えだった。
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今日からは忌引が明けて登校することになる。私は一人で学校に向かった。いつも一緒だったお姉ちゃんはもういないから。教室の前の扉に立った私は言いようの無い不安感に襲われた。お姉ちゃんが亡くなったことはクラスのみんなも知っているのだろう。もはや今までと同じ関係ではいられないんじゃないか。それでも私は極力、努めていつも通りの調子で教室に入ることにした。
夢乃:おはよう。
……教室中の視線が集まり、静かになるのが感じられた。でもこうなることは分かっていたはずだ。だから気にしちゃダメだ。私はそのまま自分の机に鞄を置き…
クラスの男子:[大文字]よぉ妹の方の鼎!学校ズル休みできて良かったじゃねぇか!あの世のおねーちゃんに感謝しろよ![/大文字]
聞こえた声を雑音として無視することに努めた。今の男子は[漢字]有財[/漢字][ふりがな]うざい[/ふりがな]。まぁ…ウザい奴だ。誰にでもこんな態度を取る為クラス中から嫌われているが、反省する気は無いらしい。
クラスメイト:[小文字]有財の奴…さすがにライン越えじゃねぇのか…?[/小文字]
有財:[大文字][大文字][大文字]おいおいおい![/大文字][/大文字][/大文字]無視するなんて酷いだろ!先生に言ってやる!……[大文字]あっ![/大文字]ひょっとしてお前俺のこと好きなんだろ!俺に対してヘンタイ的なこと考えてたから恥ずかしくて話せないんだろ!
クラスメイト:[小文字]相変わらずウザい上に気持ち悪い奴よねー。[/小文字]
クラスメイト:[小文字]ほんとほんと。非常識よねー。[/小文字]
クラスの中でひそひそと話す声がだんだんと広がっていく。
???:[大文字][大文字]有財ィ![/大文字][/大文字][大文字]アンタ自分がどれだけ酷いこと言ってるのか分かってるの!?[/大文字]
叫んだのは私の親友、[漢字]大道[/漢字][ふりがな]だいどう[/ふりがな][漢字]志乃[/漢字][ふりがな]しの[/ふりがな]だった。
有財:げっ![漢字]大道[/漢字][ふりがな]おおみち[/ふりがな]!キーキー言うなよ!俺がやってるのはただの笑える「イジり」だからな!
そう言いつつも有財はすごすごと席に戻った。
夢乃:……ありがとう、志乃。私を助けてくれて。
志乃:いいの。私にはこれぐらいしか出来ないから…。
[水平線]
どんなことが起きようとも、私は学生だから勉強をしなきゃいけない。日常へと戻らなきゃいけない。でも、私はここ数日ずっと上の空だ。志乃は、そんな私を心配してくれていた。
志乃:……夢乃はさ、何か大きなことを自分だけで背負おうとしてるよね…?それでずっとつらそうにしてる。夢乃が良ければ私にも背負わせてよ。どんなことでも、私は夢乃の為になりたいから…!
志乃に、全てを話したいと思った。でも、これは私が背負うべきことだから。話せない。
夢乃:ううん…大丈夫…だよ…。
志乃:そっか。……ごめんね…!何も出来なくて…!
夢乃:そんなこと無いよ…。
苦しいなぁ…。私だけじゃなくて、志乃にもつらい思いをさせるのは…。でも…ここで話したらもっと重いものを背負わせることになるから…。
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今日からは忌引が明けて登校することになる。私は一人で学校に向かった。いつも一緒だったお姉ちゃんはもういないから。教室の前の扉に立った私は言いようの無い不安感に襲われた。お姉ちゃんが亡くなったことはクラスのみんなも知っているのだろう。もはや今までと同じ関係ではいられないんじゃないか。それでも私は極力、努めていつも通りの調子で教室に入ることにした。
夢乃:おはよう。
……教室中の視線が集まり、静かになるのが感じられた。でもこうなることは分かっていたはずだ。だから気にしちゃダメだ。私はそのまま自分の机に鞄を置き…
クラスの男子:[大文字]よぉ妹の方の鼎!学校ズル休みできて良かったじゃねぇか!あの世のおねーちゃんに感謝しろよ![/大文字]
聞こえた声を雑音として無視することに努めた。今の男子は[漢字]有財[/漢字][ふりがな]うざい[/ふりがな]。まぁ…ウザい奴だ。誰にでもこんな態度を取る為クラス中から嫌われているが、反省する気は無いらしい。
クラスメイト:[小文字]有財の奴…さすがにライン越えじゃねぇのか…?[/小文字]
有財:[大文字][大文字][大文字]おいおいおい![/大文字][/大文字][/大文字]無視するなんて酷いだろ!先生に言ってやる!……[大文字]あっ![/大文字]ひょっとしてお前俺のこと好きなんだろ!俺に対してヘンタイ的なこと考えてたから恥ずかしくて話せないんだろ!
クラスメイト:[小文字]相変わらずウザい上に気持ち悪い奴よねー。[/小文字]
クラスメイト:[小文字]ほんとほんと。非常識よねー。[/小文字]
クラスの中でひそひそと話す声がだんだんと広がっていく。
???:[大文字][大文字]有財ィ![/大文字][/大文字][大文字]アンタ自分がどれだけ酷いこと言ってるのか分かってるの!?[/大文字]
叫んだのは私の親友、[漢字]大道[/漢字][ふりがな]だいどう[/ふりがな][漢字]志乃[/漢字][ふりがな]しの[/ふりがな]だった。
有財:げっ![漢字]大道[/漢字][ふりがな]おおみち[/ふりがな]!キーキー言うなよ!俺がやってるのはただの笑える「イジり」だからな!
そう言いつつも有財はすごすごと席に戻った。
夢乃:……ありがとう、志乃。私を助けてくれて。
志乃:いいの。私にはこれぐらいしか出来ないから…。
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どんなことが起きようとも、私は学生だから勉強をしなきゃいけない。日常へと戻らなきゃいけない。でも、私はここ数日ずっと上の空だ。志乃は、そんな私を心配してくれていた。
志乃:……夢乃はさ、何か大きなことを自分だけで背負おうとしてるよね…?それでずっとつらそうにしてる。夢乃が良ければ私にも背負わせてよ。どんなことでも、私は夢乃の為になりたいから…!
志乃に、全てを話したいと思った。でも、これは私が背負うべきことだから。話せない。
夢乃:ううん…大丈夫…だよ…。
志乃:そっか。……ごめんね…!何も出来なくて…!
夢乃:そんなこと無いよ…。
苦しいなぁ…。私だけじゃなくて、志乃にもつらい思いをさせるのは…。でも…ここで話したらもっと重いものを背負わせることになるから…。