ホワイトデーはお返しを
「次はー…そうだな、今日は3月14日だから…3番の黒下!」
今日は3月14日。
先生の言葉ではっと思いだす…なんて事はなく。
僕は"お礼"を考えていたから、今日が何月何日かなんてわかりきっているのだ。
「えーと、…[明朝体]He is an artist. The pictures he paints are beautiful.[/明朝体] …です」
黒下さんの答えはあまりに完璧。
英語得意なんだろうなあ。
…He is an artist. The pictures he paints are beautiful.ってなんだ?
‥彼は…あーてぃすと…で、…?
[小文字]「白守、これは「彼はアーティストです。彼の描く絵は美しいです。」って意味」[/小文字]
考えていると、黒下さんが小さな声で教えてくれた。
_そういえば、そうだった。
席替えをして黒下さんの隣の席になったんだった…
にっと笑う黒下さんが、僕のすぐ近くにいる。
それだけで僕はもう幸せ、なんて…親に言ったら笑われるだろうか。
_「じゃーさよなら。気を付けて帰れよー」
担任の先生の合図と共に、やっと学校が終わった。
「白守!」
教室のドアを通過しようとすると、後ろから聞き覚えのある声が響いた。
黒下さん…?
「今日は一緒に帰ってもいい?」
「勿論!」
あたりが茜色に染まりかけている頃、僕たちは前に歩き出した。
「…で、なんで今日一緒に帰ってんの?」
僕が聞くと、黒下さんは笑った。
「わかってて聞いてるでしょー?」
どうしてこうにも、愛しい人の笑顔が美しく映るんだろう。
…夕焼けと、[漢字]黒下さん[/漢字][ふりがな]愛しい人[/ふりがな]の2ショットは美しすぎる。
「…今日、お礼したくて」
僕が言葉を発すると、黒下さんがまた笑った。
「やっぱり?私の予想当たってたわ」
「…で?プレゼント…があるの?」
笑う黒下さんに見惚れていた僕に、黒下さんが聞く。
…僕は覚悟を決めたんだ。
「…こっち向いて?黒下さん」
僕のその言葉と共に、黒下さんはこちらへ顔を向ける。
その瞬間。
僕は黒下さんの唇を奪った。
「ちょ、白守!?」
「顔真っ赤じゃん」
そう僕が言うと、黒下さんは冷たくなったカイロを林檎の様に赤く染った頬に当てて話した。
「だ、だって…![小文字]きゅきゅきゅ[/小文字]急にされるとか思わないじゃん」
僕は後ろを振り返って、伸びきった2人の影を見つめる。
黒下さんはまだ照れていた。
「…だって黒下さん、言ったでしょ?」
黒下さんは声を発しないまま戸惑っているが、それは置いておいて。
_「今日までに距離、近づけて見せる…って」
黒下さんの淡い瞳は、僕の微笑む顔が反射していた。
今日は3月14日。
先生の言葉ではっと思いだす…なんて事はなく。
僕は"お礼"を考えていたから、今日が何月何日かなんてわかりきっているのだ。
「えーと、…[明朝体]He is an artist. The pictures he paints are beautiful.[/明朝体] …です」
黒下さんの答えはあまりに完璧。
英語得意なんだろうなあ。
…He is an artist. The pictures he paints are beautiful.ってなんだ?
‥彼は…あーてぃすと…で、…?
[小文字]「白守、これは「彼はアーティストです。彼の描く絵は美しいです。」って意味」[/小文字]
考えていると、黒下さんが小さな声で教えてくれた。
_そういえば、そうだった。
席替えをして黒下さんの隣の席になったんだった…
にっと笑う黒下さんが、僕のすぐ近くにいる。
それだけで僕はもう幸せ、なんて…親に言ったら笑われるだろうか。
_「じゃーさよなら。気を付けて帰れよー」
担任の先生の合図と共に、やっと学校が終わった。
「白守!」
教室のドアを通過しようとすると、後ろから聞き覚えのある声が響いた。
黒下さん…?
「今日は一緒に帰ってもいい?」
「勿論!」
あたりが茜色に染まりかけている頃、僕たちは前に歩き出した。
「…で、なんで今日一緒に帰ってんの?」
僕が聞くと、黒下さんは笑った。
「わかってて聞いてるでしょー?」
どうしてこうにも、愛しい人の笑顔が美しく映るんだろう。
…夕焼けと、[漢字]黒下さん[/漢字][ふりがな]愛しい人[/ふりがな]の2ショットは美しすぎる。
「…今日、お礼したくて」
僕が言葉を発すると、黒下さんがまた笑った。
「やっぱり?私の予想当たってたわ」
「…で?プレゼント…があるの?」
笑う黒下さんに見惚れていた僕に、黒下さんが聞く。
…僕は覚悟を決めたんだ。
「…こっち向いて?黒下さん」
僕のその言葉と共に、黒下さんはこちらへ顔を向ける。
その瞬間。
僕は黒下さんの唇を奪った。
「ちょ、白守!?」
「顔真っ赤じゃん」
そう僕が言うと、黒下さんは冷たくなったカイロを林檎の様に赤く染った頬に当てて話した。
「だ、だって…![小文字]きゅきゅきゅ[/小文字]急にされるとか思わないじゃん」
僕は後ろを振り返って、伸びきった2人の影を見つめる。
黒下さんはまだ照れていた。
「…だって黒下さん、言ったでしょ?」
黒下さんは声を発しないまま戸惑っているが、それは置いておいて。
_「今日までに距離、近づけて見せる…って」
黒下さんの淡い瞳は、僕の微笑む顔が反射していた。
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