咲き誇れ、桜たち。
「これにて、第△○▽回卒業式を終わりたいと思います_」
少し緑の、もうあったかくなった椅子。
斜め上から差し込んでくる、眩しい光。
そして、先生と家族と、友達。
皆に見守られ、卒業式は無事終わった。
「卒業生たちー、最後のHRしますよ、教室へ!」
いつもからあまり大きくない先生の声が聞こえなくなるくらい、わやわやとする生徒たち…私たちの声。
「あらためて、卒業おめでとうございますっ君たちはもう大人って事なんですかねえ」
見慣れないスーツ姿の先生が前に立つと、声はすっと消えた。
"卒業"、もう卒業したんだ…と心にずしっと来るものがある。
長い先生の話が面倒臭くて窓の方へ向いてみた。
桜、咲いてる…
「こら、先生の話聞いてくださいよー?」
気付くと先生がすぐ近くまで来ていた。
「でも、あの桜みたいにあなたたちも咲き誇っていくんですよ。今はまだ蕾でも、それ以下だったとしても…きっと」
そう言う先生の顔は、心なしか寂しげに見えた。
_「おい、最終日まで傘持って帰ってない奴いんだけど誰?」
「あ、私かも」
「え?」
下駄箱がうるさくなる。
でも、これで最後だ。
「ばいばい」
桜が風で舞い散ると同時に、私の声は搔き消された。
と思っていた。
先生は、精一杯笑う。
「さよーなら!またね」
「…はい!」
少し緑の、もうあったかくなった椅子。
斜め上から差し込んでくる、眩しい光。
そして、先生と家族と、友達。
皆に見守られ、卒業式は無事終わった。
「卒業生たちー、最後のHRしますよ、教室へ!」
いつもからあまり大きくない先生の声が聞こえなくなるくらい、わやわやとする生徒たち…私たちの声。
「あらためて、卒業おめでとうございますっ君たちはもう大人って事なんですかねえ」
見慣れないスーツ姿の先生が前に立つと、声はすっと消えた。
"卒業"、もう卒業したんだ…と心にずしっと来るものがある。
長い先生の話が面倒臭くて窓の方へ向いてみた。
桜、咲いてる…
「こら、先生の話聞いてくださいよー?」
気付くと先生がすぐ近くまで来ていた。
「でも、あの桜みたいにあなたたちも咲き誇っていくんですよ。今はまだ蕾でも、それ以下だったとしても…きっと」
そう言う先生の顔は、心なしか寂しげに見えた。
_「おい、最終日まで傘持って帰ってない奴いんだけど誰?」
「あ、私かも」
「え?」
下駄箱がうるさくなる。
でも、これで最後だ。
「ばいばい」
桜が風で舞い散ると同時に、私の声は搔き消された。
と思っていた。
先生は、精一杯笑う。
「さよーなら!またね」
「…はい!」
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