まだ追いかけてしまう貴方の、少し大きい背中。
隣は、もうあたしじゃない。
分かる度に、心の穴がまた痛んで大きくなる。
もう知らなくていい事、なのに、知りたい事。でも、知りたくないことで。
結局いつまでも我儘なあたしは貴方をまだ追いかけて追いかけて、ついてってしまうの。
「そろそろお風呂入ってー」
部屋に入ってきたのか、お姉ちゃんの声。
「ん、はーい」
かすれた声を必死に発して、笑顔で取り繕う。
また今日も。
立とうとすると、お姉ちゃんがすっとこちらまで真顔できた。
え…?なになに、と思うのも束の間。
机のすぐそばにあった窓を、音を大きく立てて開けた。
「きっと、[漢字]花弁[/漢字][ふりがな]贈られる言葉[/ふりがな]が入ってきてくれるよ」
と、一言添えて。
まだ、意味はきっとわからなくて良いと思った。
「くろいチューリップのはなことばは、わたしをわすれないでです。」
幼稚園の頃に使った、発表用シートの上。
白と黒のチューリップの花弁が舞っていたのをまだ、
誰も知らない。
隣は、もうあたしじゃない。
分かる度に、心の穴がまた痛んで大きくなる。
もう知らなくていい事、なのに、知りたい事。でも、知りたくないことで。
結局いつまでも我儘なあたしは貴方をまだ追いかけて追いかけて、ついてってしまうの。
「そろそろお風呂入ってー」
部屋に入ってきたのか、お姉ちゃんの声。
「ん、はーい」
かすれた声を必死に発して、笑顔で取り繕う。
また今日も。
立とうとすると、お姉ちゃんがすっとこちらまで真顔できた。
え…?なになに、と思うのも束の間。
机のすぐそばにあった窓を、音を大きく立てて開けた。
「きっと、[漢字]花弁[/漢字][ふりがな]贈られる言葉[/ふりがな]が入ってきてくれるよ」
と、一言添えて。
まだ、意味はきっとわからなくて良いと思った。
「くろいチューリップのはなことばは、わたしをわすれないでです。」
幼稚園の頃に使った、発表用シートの上。
白と黒のチューリップの花弁が舞っていたのをまだ、
誰も知らない。