「ただいまー…」
誰も居ないくせに返事を期待する自分の声が、家の中に響いた。
学生なのに1人暮らし、それは理由が1つあった。
"離婚"、だ。
離婚の理由も、「神夜が夢を見させる」…
あれ?さっき私が電車の中で考えてた事のアンサー出た…。
でも、なんで私にはそんな力が?
_ピンポーン…
チャイムが鳴った。
何も頼んでないと思うんだけどなぁ…
「はい…」
寒いので上着を着て出ると、少し小さな女性が小さい荷物を持っていた。
「寒い中、申し訳ないです。えっと…外国の方から、本の荷物だそうです。お母さまかお父さまが出身ですか?」
「いえ…私のお母さんとお父さんはどちらも日本人です…誰もハーフでもなんでもないですけど…」
私が言うと、その女性は少し考えた素振りを見せた後にこう言った。
「じゃあ、誰でしょう…?ま、とりあえず寒いし…こちら、お荷物です。はんこかサインをお願い致します」
確かに寒いし、なんでもいっか。
「はんこがないので、サインでお願いします」
そう言って、近くにあったペンを取って「夢ノ宮」と書く。
すると、私はある事に気が付いた。
もしかしたらこの女性に子供が居れば夢を見させられるのでは??!
「[大文字]あのっ…!![/大文字]」
つい大声が出てしまって、女性がびっくりした顔でこちらを見た。
「あっ…すいません…あの…子供さんとかって居ますか?」
「はい!高校生の男の子が居るんですよっ!…あ、今日その子が変な夢を見たとかで…」
"夢" 。
その人と話がしたい。
「あの…今度その人とお話しすることってできますか?」
女性は少しびっくりした顔をしたが、快くOKしてくれた。
数日後、家から少し歩いたところのベンチで座って女性の子供、…[漢字]森下[/漢字][ふりがな]もりした[/ふりがな] [漢字]大輝[/漢字][ふりがな]だいき[/ふりがな]さんを待っていた。
ちなみに大輝さんのお母さん、つまりこの前の女性は森下 [漢字]綾芽[/漢字][ふりがな]あやめ[/ふりがな]さんらしい。
「あっ!君が夢ノ宮ちゃん?」
少し日焼けたイケメンな人が居た。
「はい、私です…!いきなり、ごめんなさい…」
「いいよいいよー、今日丁度野球チーム休みなんだよね!んじゃ家来て話…でOK?」
大輝さんの家…
「は、はい!」
5分くらい少し大きい大輝さんの背中を追って歩くと、白くて大きい家についた。
でっか。
「で、それで…大輝さんってどういう夢を見たんですか?」
大輝さんの部屋に入り、私が聞く。
大輝さんは「えーと」と言おうとすると、力が抜けたようにぱたりと床で眠りについてしまった。
[小文字][小文字]大輝side[/小文字][/小文字]
夏休みの事、おれは白いワンピースの女の子と会った。
名前も聞かなかったのが、一番後悔している。
_「なー!木登りしよ!」
木漏れ日の中、その白いワンピースの女の子が木に登り始めた。
「ワンピース汚れるぞー?あと危ない…」
女の子は気にせずに登り始める。
「おっ」
暫くして、その女の子はカブトムシを取った。
目を輝かせて大声でおれに言う。
「なあ見て!カブトムシ取った!!!」
男の子っぽい女の子なんだなぁ…
「暑い…アイス食べねぇ?」
女の子におれが言うと、女の子は笑った。
「確かに暑いな…食べよ!」
よくあるような白いアイスを食べる。
「いった…歯がキーンとするぅ…」
女の子がベンチに座りながらじたばたしている。
「ははっ…大丈夫か?」
おれが少し笑って聞くと、女の子はじたばたしながら答えた。
「だだd大丈夫なわけないだろ…!てか笑うな…」
[小文字][小文字]神夜side[/小文字][/小文字]
今回は割と短めで、大輝さんが目を覚ました。
「今って、冬…だよな」
大輝さんがわかりきった事を聞くので、申し訳ないが頭が悪くなったのかなぁ…と思っていると、大輝さんが私の反応を見てまた言った。
「あ、違くて…!俺、夏の夢を冬もずっと見るんだ」
「え‥?」
「名前も聞かずに、ずっと…遊んでたんだ。でも、なんでかわからないんだけど夏の思い出だけで…」
大輝さんが悲しそうな目をした。
「何か…それ以外に覚えてることってないですか?」
私が聞くと、大輝さんは少し考えた。
大輝さんは少し黙って、ようやくこう発した。
「…ごめん、アイス食べて、木登りして…で、そこで女の子がカブトムシ取ったくらいしかわかんない」
「その女の子はどんな感じだったんですか?」
「白いワンピース…だったよ」
白いワンピース…?何故か聞き覚えがあった。
ここらへんで、昔…白いワンピースの少女が1人で遊んでいたのを男の子がたすけた、みたいな話。
というのもその少女は1人きりで遊ぶのは嫌いだったらしく、そこを男の子が遊んでくれたって訳らしいのだ。
…男の子が大輝さんなのでは??
そうだ、そういえば今日は一応、前に誰かから送られた本を持ってきてるんだ。
思い出して、私はかばんから本を取り出す。
_「目次」
「1.夢イ魔 に ついて p37」
「2.見る夢 に ついて p124」
「3.夢 が 続く p487」
3番の…「夢 が 続く」って、私が考えてるやつにぴったり…。
_頑張って皆集めて、改めて話を聞いてみたいなぁ…
でも、中には駅のホームで会った人とか…道端で会った子も居たし…
とりあえず優愛と大輝さんはいける。
でも、アリスちゃんと流燈さんは無理だろうなぁ。
まあ、機会あればって事でいっか。
私は、大輝さんと優愛、出来ればアリスちゃんと流燈さんを集めて今度改めて話をする事にした。
誰も居ないくせに返事を期待する自分の声が、家の中に響いた。
学生なのに1人暮らし、それは理由が1つあった。
"離婚"、だ。
離婚の理由も、「神夜が夢を見させる」…
あれ?さっき私が電車の中で考えてた事のアンサー出た…。
でも、なんで私にはそんな力が?
_ピンポーン…
チャイムが鳴った。
何も頼んでないと思うんだけどなぁ…
「はい…」
寒いので上着を着て出ると、少し小さな女性が小さい荷物を持っていた。
「寒い中、申し訳ないです。えっと…外国の方から、本の荷物だそうです。お母さまかお父さまが出身ですか?」
「いえ…私のお母さんとお父さんはどちらも日本人です…誰もハーフでもなんでもないですけど…」
私が言うと、その女性は少し考えた素振りを見せた後にこう言った。
「じゃあ、誰でしょう…?ま、とりあえず寒いし…こちら、お荷物です。はんこかサインをお願い致します」
確かに寒いし、なんでもいっか。
「はんこがないので、サインでお願いします」
そう言って、近くにあったペンを取って「夢ノ宮」と書く。
すると、私はある事に気が付いた。
もしかしたらこの女性に子供が居れば夢を見させられるのでは??!
「[大文字]あのっ…!![/大文字]」
つい大声が出てしまって、女性がびっくりした顔でこちらを見た。
「あっ…すいません…あの…子供さんとかって居ますか?」
「はい!高校生の男の子が居るんですよっ!…あ、今日その子が変な夢を見たとかで…」
"夢" 。
その人と話がしたい。
「あの…今度その人とお話しすることってできますか?」
女性は少しびっくりした顔をしたが、快くOKしてくれた。
数日後、家から少し歩いたところのベンチで座って女性の子供、…[漢字]森下[/漢字][ふりがな]もりした[/ふりがな] [漢字]大輝[/漢字][ふりがな]だいき[/ふりがな]さんを待っていた。
ちなみに大輝さんのお母さん、つまりこの前の女性は森下 [漢字]綾芽[/漢字][ふりがな]あやめ[/ふりがな]さんらしい。
「あっ!君が夢ノ宮ちゃん?」
少し日焼けたイケメンな人が居た。
「はい、私です…!いきなり、ごめんなさい…」
「いいよいいよー、今日丁度野球チーム休みなんだよね!んじゃ家来て話…でOK?」
大輝さんの家…
「は、はい!」
5分くらい少し大きい大輝さんの背中を追って歩くと、白くて大きい家についた。
でっか。
「で、それで…大輝さんってどういう夢を見たんですか?」
大輝さんの部屋に入り、私が聞く。
大輝さんは「えーと」と言おうとすると、力が抜けたようにぱたりと床で眠りについてしまった。
[小文字][小文字]大輝side[/小文字][/小文字]
夏休みの事、おれは白いワンピースの女の子と会った。
名前も聞かなかったのが、一番後悔している。
_「なー!木登りしよ!」
木漏れ日の中、その白いワンピースの女の子が木に登り始めた。
「ワンピース汚れるぞー?あと危ない…」
女の子は気にせずに登り始める。
「おっ」
暫くして、その女の子はカブトムシを取った。
目を輝かせて大声でおれに言う。
「なあ見て!カブトムシ取った!!!」
男の子っぽい女の子なんだなぁ…
「暑い…アイス食べねぇ?」
女の子におれが言うと、女の子は笑った。
「確かに暑いな…食べよ!」
よくあるような白いアイスを食べる。
「いった…歯がキーンとするぅ…」
女の子がベンチに座りながらじたばたしている。
「ははっ…大丈夫か?」
おれが少し笑って聞くと、女の子はじたばたしながら答えた。
「だだd大丈夫なわけないだろ…!てか笑うな…」
[小文字][小文字]神夜side[/小文字][/小文字]
今回は割と短めで、大輝さんが目を覚ました。
「今って、冬…だよな」
大輝さんがわかりきった事を聞くので、申し訳ないが頭が悪くなったのかなぁ…と思っていると、大輝さんが私の反応を見てまた言った。
「あ、違くて…!俺、夏の夢を冬もずっと見るんだ」
「え‥?」
「名前も聞かずに、ずっと…遊んでたんだ。でも、なんでかわからないんだけど夏の思い出だけで…」
大輝さんが悲しそうな目をした。
「何か…それ以外に覚えてることってないですか?」
私が聞くと、大輝さんは少し考えた。
大輝さんは少し黙って、ようやくこう発した。
「…ごめん、アイス食べて、木登りして…で、そこで女の子がカブトムシ取ったくらいしかわかんない」
「その女の子はどんな感じだったんですか?」
「白いワンピース…だったよ」
白いワンピース…?何故か聞き覚えがあった。
ここらへんで、昔…白いワンピースの少女が1人で遊んでいたのを男の子がたすけた、みたいな話。
というのもその少女は1人きりで遊ぶのは嫌いだったらしく、そこを男の子が遊んでくれたって訳らしいのだ。
…男の子が大輝さんなのでは??
そうだ、そういえば今日は一応、前に誰かから送られた本を持ってきてるんだ。
思い出して、私はかばんから本を取り出す。
_「目次」
「1.夢イ魔 に ついて p37」
「2.見る夢 に ついて p124」
「3.夢 が 続く p487」
3番の…「夢 が 続く」って、私が考えてるやつにぴったり…。
_頑張って皆集めて、改めて話を聞いてみたいなぁ…
でも、中には駅のホームで会った人とか…道端で会った子も居たし…
とりあえず優愛と大輝さんはいける。
でも、アリスちゃんと流燈さんは無理だろうなぁ。
まあ、機会あればって事でいっか。
私は、大輝さんと優愛、出来ればアリスちゃんと流燈さんを集めて今度改めて話をする事にした。