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ハマユウの花を1つ、海へ

「[漢字]純恋[/漢字][ふりがな]スミレ[/ふりがな]ってキモくない?」







聞いてしまったこの声を、私は忘れる事が出来ない。
















中2のある日、補修が終わって帰ろうと思った時の事。






夕暮れが少し目に映る。綺麗だなぁと思っていると、隣の席の[漢字]八重[/漢字][ふりがな]やえ[/ふりがな]さんの声が聞こえた。









「純恋ってキモくない?」









純恋、それは私の名前だった。


















大学生になった今でも、ずっっっっっっっっと、ずーっと…へばり付いてへばり付いて、離れないんだ。









八重さんとは何故か進路が同じで、大学もかなり席が近い。









ずっと、いじめるから。









はがれそうな手首の絆創膏をぺりっとはがして、私は海に走っていった。













今の時間は、朝4時と言った所だろうか。まだ少し暗いが、…あちらへ行くのには丁度良いのかもしれない。










「つい、た」









太陽も月もあまり反射しない、あまり見えない海。











砂の音がじゃりじゃりと音を鳴らす。



裸足だからだろう。














少しずつ、少しずつ深くなっていく。



それと同時に心臓の鼓動が五月蝿くなってくる。





うるさい、っ…私は死ぬって、しぬって…決めたの…。








心臓に言い聞かせても、中々静まらない。









もう胸の下ら辺まで、気付けば海が来ている。











ちらりとあちらを見ると、目の前で何かがひらりと舞った。




白い何か。









まだ水の中には落ちていなかったので、頑張って拾い上げる。










「なにこれ…花?」






少し前に調べたことがある…






確か "ハマユウ" だった気がする。








自分の変な考えかもしれないが…






花まで私を止めているみたいだ。
















息が苦しくなって、でもそれもだんだんと感じなくなってくる。







息できない…








目も開かず、今がどうなってるのかもわからない。










怖いと思ってしまうのは、自らがまだ生きたいと言っている証拠だなんて。








そんな言葉は今は無視してしまわないと私の心がぼろぼろになる。









これ以上原型をくずしてしまえば心臓から飛び出る様な事になる。きっと。











少しして、息が出来なくなった。









力が抜けて、もう何が何だかわかんない。







ふわりと、



何処かに浮かんでいる感覚があった。









































_「先日、ハマユウ海で22歳の純恋さんが溺れているのが発見されました。病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。中学から大学まで友人によるいじめが苦痛だと何回か相談機関に相談をしていたようです。これを受けて政府は_」








作者メッセージ

わーお…
報われなかったendは久しぶりすぎて心が締め付けられますね()

純恋ちゃんみたいになってしまう前に、お願いなので私が話聞くので…
だから、しなないでください。




たった1つのお願いで、約束です。

2025/02/10 09:42

醉夢まちゃ。
ID:≫ 4sDvBSaOEcmHM
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