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天使と悪魔のラブレター

教会をフラフラと歩く。






教会と言っても、悪魔の教会。



悪魔と天使で世界が別れているここでは、悪魔の教会と天使の教会がある。







「お~っすアガぺ!!元気してたー?」








後ろから肩を叩かれ、はっと我に返る。







そこには、ツインテールのあんじゅが笑って立っていた。



いや、嗤って、の方が正しいのかもしれない。








「なんだよ、あんじゅ…」





俺が聞くと、あんじゅは1つの便箋をポケットから取り出す。








「これー、…えーっと誰だっけ、…アンサスだ!アンサスから来てた~」







アンサスと聞いて、体がぴくっと動いた。









アンサスは、天使の世界に住んでいるれっきとした天使。







_そして、俺の好きな人。









俺が悪魔だから、天使であるアンサスと触れる事は許されない。だから、時々こうやって手紙を出している。




閻魔様という、悪魔の中で一番偉い人に頼み込んで。






「次の実技テストと書記テストで満点を取る事が約束だぞ」


毎回言われる言葉だ、聞き慣れた。












便箋をあんじゅの手から取って、かさっという音と共に手紙を読む。





「[明朝体]アガぺさんへ


お手紙いつもありがとうございます。
最近実技試験が近いので、暫くお手紙が書けないです。
 でも絶対合格してきますから安心してください!


   アンサス[/明朝体]」








いかにもバレエとかピアノとか習ってそうな女の子、といういつものアンサスの字。









「天界は今の時期忙しいからね~私もそろそろ戻るわ!」











…ん?








そういえば、あんじゅって…








天使だったよな?









よく見ると悪魔では珍しい純白の服着てるし、そもそも白い羽とわっか付いてるし。









「お、お前…!」






逃げようとするあんじゅを追いかけようとすると、あんじゅはウインクして去っていった。










[大文字]「アンサスからの手紙受け渡してあげただけ良いでしょ!じゃーね!」[/大文字]










一瞬教会がざわついたが、すぐに元通りになった。










はあ…寮に戻ろう。





そう思って手紙をポケットに直そうとすると、ある事に気が付いた。









手紙から落ちたのか、アガパンサスの花びらが床に落ちている。









俺はそれも拾ってポケットに入れる。









理由は、秘密だ。







俺…そう、 "[漢字]アガぺ[/漢字][ふりがな]agape[/ふりがな]" と "[漢字]アンサス[/漢字][ふりがな]anthos[/ふりがな]" の。

作者メッセージ

こ…これ…最後ら辺が悩みました…



【解説&ネタばらしに入ります!】
最後ので気付いた方も居るかもしれませんが、
agape(アガぺ)はギリシア語で「愛」、
anthos(アンサス)はギリシア語で「花」。
それが語源となり、「愛の花」と呼ばれる様になった花があります。
…そう、それが「アガパンサス」です。
最後にアガぺくんが拾ってましたね!

ちなみにちなみに、あんじゅちゃんは現在不定期連載中のえじぇるちゃんでちょこっと出ている子です!
もしかしたら…えじぇるちゃんとアガぺくんは同じ世界に居るのかも…??!
そうなるとえじぇるちゃんとアンサスちゃんは親しいお友達、とかも有り得るかもしれませんね!


【なっがい解説終了です!】




ちなみに最後に。昔連載していたアガぺくんのお話と、同じ子です!
今宝石屋さんとアガぺくん達を復活させております。()




じゃね!

2025/02/08 12:31

醉夢まちゃ。
ID:≫ 4sDvBSaOEcmHM
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