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【短編集】四季を彩る言葉たち

#5

〚冬〛忘れていったけれど

冬の田舎は寒い。

都会の人口的な暖かさを知っているから、余計にだ。





数年前、親友が他界したと同時に引っ越すことになったから_お葬式はギリギリだったっけ。











あの子を思い出しながら、朝6時半の道をダラダラと歩いていた。

耳には有線イヤホンをつけながら。










繋がっているスマホで何をしているかというと、大好きなバンドの曲をシャッフルしながら聴いている。

そのバンドは幾つかあって、好きになった理由も様々だ。



お父さんの影響だったり、動画の音源で使われていからだったり。







_でも、1番覚えているのはあの子が勧めてきたバンドかもしれない。



まだそれなりの都会に住んでいる時だ。出かけている最中、スマホにメールが入った。
送り主はあの子で、「この曲一緒にギターで弾こう」という文章ととある1つの動画のリンクが送られていた。

自分はギターが弾けるし、あの子はベースが弾けるということからだろう。

ただ、生憎自分はその曲を知らなかった。だから「聴いてみるね」と送って、そこからそのバンドが好きになった。




でも、2人でその曲を奏でることは出来なかった。

お互いとも別の趣味に時間を掛けて、段々とギターのことを忘れていった。












そんな苦い思い出が、まるで昨日のことの様に頭の中で繰り広げられる。

時々、昔の記憶を思い出しては「今となっては良い思い出_」なんて言う人が居るが、自分はそんな気分にはなれない。あの子の事になると尚更だ。











ふと、聞き覚えのあるリズムが響いた。

序盤から激しい鼓動の様に鳴るギターが、今でも大好きだ。…当時は難しそうでちょっと嫌だと思ってしまったが。








あの子は、今空の上で何をしているだろうか。ベースの事を思い出して苦笑いでもしているかもしれない。





来世は、お前とバンドでもやりたいな。






冬の冷たい風が、自分の頬を擽った。

作者メッセージ

こんばんは〜〜〜〜。醉夢まちゃ。です。

私は生憎ギターはあんまりですが、友達がめっちゃ上手です。尊敬。まあその子とはクラス別れましたけど。

そういえば田舎の冬の朝って絶対えもいですよね。生まれてこの方ずっと都会なので、少し田舎が羨ましく思うなどしています…

2026/04/25 22:29

醉夢まちゃ。
ID:≫ 4sDvBSaOEcmHM
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