冬の田舎は寒い。
都会の人口的な暖かさを知っているから、余計にだ。
数年前、親友が他界したと同時に引っ越すことになったから_お葬式はギリギリだったっけ。
あの子を思い出しながら、朝6時半の道をダラダラと歩いていた。
耳には有線イヤホンをつけながら。
繋がっているスマホで何をしているかというと、大好きなバンドの曲をシャッフルしながら聴いている。
そのバンドは幾つかあって、好きになった理由も様々だ。
お父さんの影響だったり、動画の音源で使われていからだったり。
_でも、1番覚えているのはあの子が勧めてきたバンドかもしれない。
まだそれなりの都会に住んでいる時だ。出かけている最中、スマホにメールが入った。
送り主はあの子で、「この曲一緒にギターで弾こう」という文章ととある1つの動画のリンクが送られていた。
自分はギターが弾けるし、あの子はベースが弾けるということからだろう。
ただ、生憎自分はその曲を知らなかった。だから「聴いてみるね」と送って、そこからそのバンドが好きになった。
でも、2人でその曲を奏でることは出来なかった。
お互いとも別の趣味に時間を掛けて、段々とギターのことを忘れていった。
そんな苦い思い出が、まるで昨日のことの様に頭の中で繰り広げられる。
時々、昔の記憶を思い出しては「今となっては良い思い出_」なんて言う人が居るが、自分はそんな気分にはなれない。あの子の事になると尚更だ。
ふと、聞き覚えのあるリズムが響いた。
序盤から激しい鼓動の様に鳴るギターが、今でも大好きだ。…当時は難しそうでちょっと嫌だと思ってしまったが。
あの子は、今空の上で何をしているだろうか。ベースの事を思い出して苦笑いでもしているかもしれない。
来世は、お前とバンドでもやりたいな。
冬の冷たい風が、自分の頬を擽った。
都会の人口的な暖かさを知っているから、余計にだ。
数年前、親友が他界したと同時に引っ越すことになったから_お葬式はギリギリだったっけ。
あの子を思い出しながら、朝6時半の道をダラダラと歩いていた。
耳には有線イヤホンをつけながら。
繋がっているスマホで何をしているかというと、大好きなバンドの曲をシャッフルしながら聴いている。
そのバンドは幾つかあって、好きになった理由も様々だ。
お父さんの影響だったり、動画の音源で使われていからだったり。
_でも、1番覚えているのはあの子が勧めてきたバンドかもしれない。
まだそれなりの都会に住んでいる時だ。出かけている最中、スマホにメールが入った。
送り主はあの子で、「この曲一緒にギターで弾こう」という文章ととある1つの動画のリンクが送られていた。
自分はギターが弾けるし、あの子はベースが弾けるということからだろう。
ただ、生憎自分はその曲を知らなかった。だから「聴いてみるね」と送って、そこからそのバンドが好きになった。
でも、2人でその曲を奏でることは出来なかった。
お互いとも別の趣味に時間を掛けて、段々とギターのことを忘れていった。
そんな苦い思い出が、まるで昨日のことの様に頭の中で繰り広げられる。
時々、昔の記憶を思い出しては「今となっては良い思い出_」なんて言う人が居るが、自分はそんな気分にはなれない。あの子の事になると尚更だ。
ふと、聞き覚えのあるリズムが響いた。
序盤から激しい鼓動の様に鳴るギターが、今でも大好きだ。…当時は難しそうでちょっと嫌だと思ってしまったが。
あの子は、今空の上で何をしているだろうか。ベースの事を思い出して苦笑いでもしているかもしれない。
来世は、お前とバンドでもやりたいな。
冬の冷たい風が、自分の頬を擽った。