突然、世界から音が消えた。
マンモスの死骸も、灰色の荒野も、そして隣にいたラウナやレンの姿さえもが、まるで行を飛ばされた文章のように唐突に消失する。
るとの目の前に現れたのは、豪華な玉座でも、神々しい光でもなかった。
それは、散らかった机、鳴り止まない通知音、そしてエナジードリンクの空き缶に囲まれ、ひたすらキーボードを叩き続ける一人の男――この物語の『作者』そのものだった。
「……あー、やっぱりダメか。ペン回しとかメタ発言とか、収拾がつかなくなって概念ごと消したんだけど……君、しぶといね。ると君」
作者は画面から目を離さず、気だるそうに呟く。多次元の創造神を演じていたのも、概念を奪ったのも、すべてはこの男の指先一つによる「打ち込み」だった。
「君の『完全記憶』と『事象再現』。それ、僕が設定した能力なんだけどさ。まさか僕が消した概念を、僕が書いた過去の描写から引っ張り出して再構築(リプレイ)してくるなんて。完全にキャラの暴走だよ」
るとは、指先で回していた棒切れを、ペンへと『再現』し直し、作者の喉元に突きつけた。
「……ようやく見つけたぜ。俺たちの人生を『設定』の一言で弄び、挙句の果てにペン回しを消しやがった、諸悪の根源」
「いや、物語を畳むにはそれが一番効率的だったんだよ。これ以上インフレさせても、読者がついてこれないし」
「知るかよ。効率だの読者だの、そんなメタな都合で俺の千年の努力を無かったことにされてたまるか」
るとは、かつてないほどの『事象再現(リプレイ)』の魔力を溜め込む。それは作者のキーボードのタイピング速度を凌駕する、キャラクターによる「物語への反逆」だった。
「おい、作者。今すぐ『ペン回しが宇宙の最高法規である』という設定を書き加えろ。さもなくば、この物語のエンディングを俺が勝手に『再現』して書き換えてやる」
「……わかった、わかったよ。君の勝ちだ。作者(僕)がキャラクターに脅されるなんて、最高に三流な展開だけど、君らしいや」
作者が溜息をつき、最後の一行を打ち込もうとする。
「……最後に、ると君。一つだけ言わせてくれ。この物語を終わらせるのは僕じゃない。君が満足した時だ」
マンモスの死骸も、灰色の荒野も、そして隣にいたラウナやレンの姿さえもが、まるで行を飛ばされた文章のように唐突に消失する。
るとの目の前に現れたのは、豪華な玉座でも、神々しい光でもなかった。
それは、散らかった机、鳴り止まない通知音、そしてエナジードリンクの空き缶に囲まれ、ひたすらキーボードを叩き続ける一人の男――この物語の『作者』そのものだった。
「……あー、やっぱりダメか。ペン回しとかメタ発言とか、収拾がつかなくなって概念ごと消したんだけど……君、しぶといね。ると君」
作者は画面から目を離さず、気だるそうに呟く。多次元の創造神を演じていたのも、概念を奪ったのも、すべてはこの男の指先一つによる「打ち込み」だった。
「君の『完全記憶』と『事象再現』。それ、僕が設定した能力なんだけどさ。まさか僕が消した概念を、僕が書いた過去の描写から引っ張り出して再構築(リプレイ)してくるなんて。完全にキャラの暴走だよ」
るとは、指先で回していた棒切れを、ペンへと『再現』し直し、作者の喉元に突きつけた。
「……ようやく見つけたぜ。俺たちの人生を『設定』の一言で弄び、挙句の果てにペン回しを消しやがった、諸悪の根源」
「いや、物語を畳むにはそれが一番効率的だったんだよ。これ以上インフレさせても、読者がついてこれないし」
「知るかよ。効率だの読者だの、そんなメタな都合で俺の千年の努力を無かったことにされてたまるか」
るとは、かつてないほどの『事象再現(リプレイ)』の魔力を溜め込む。それは作者のキーボードのタイピング速度を凌駕する、キャラクターによる「物語への反逆」だった。
「おい、作者。今すぐ『ペン回しが宇宙の最高法規である』という設定を書き加えろ。さもなくば、この物語のエンディングを俺が勝手に『再現』して書き換えてやる」
「……わかった、わかったよ。君の勝ちだ。作者(僕)がキャラクターに脅されるなんて、最高に三流な展開だけど、君らしいや」
作者が溜息をつき、最後の一行を打ち込もうとする。
「……最後に、ると君。一つだけ言わせてくれ。この物語を終わらせるのは僕じゃない。君が満足した時だ」
- 1.ここどこ!?
- 2.1話 異世界や
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- 61.60話
- 62.61話 新規一転
- 63.62話
- 64.63話
- 65.64話 ふざけすぎ
- 66.65話 音ゲー大会!?
- 67.66話 消滅!?
- 68.67話
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- 71.70話
- 72.71話