文字サイズ変更

偽マスの消されたあとの物語。

#65

64話 ふざけすぎ

「……静粛に! 諸君、勘違いするな。今、ペンが床に触れたのではない。『床がペンを迎えにきた』のだ!」
るとは床に膝をつく寸前、音速を超える指の動きで、転がっていたペンを強引に弾き飛ばした。ペンはまるで意思を持っているかのように、るとの周囲を公転し始める。
「いいか、これこそが新奥義——『ペン回し土下座:事象改変(ドゲザ・リライト)』だ!」
るとは額を床に擦り付けながらも、右手、左手、さらには足の指先まで総動員して、空中で三本のペンを同時に超高速回転させた。その遠心力によって発生した次元の歪みが、周囲の「ペンを落とした」という記憶(レコード)を物理的に削り取る。
「俺がペンを落としたのではない! 俺が地に伏せることで、この新世界の地脈に『回転の祝福』を与えていたのだ! つまり、これは儀式だ! 文句あるかぁあああ!」
額から冷汗を流しながら、全力で屁理屈を並べ立てる創造主。
そのあまりに神速かつ、あまりに惨めな土下座の姿勢に、拡声器を構えていたレンも、蔓を構えていたアルラウネも、言葉を失って立ち尽くした。
「……主よ。……そこまでして、罰ゲームが嫌なのですか」
ラウナが、心底哀れみを含んだ視線を投げかける。
「ハンデじゃ! これもハンデじゃ! 創造神の私が肥料になったのに、ずるいわい!」
創造神が地団駄を踏むが、るとの周囲を回るペンの風圧が凄まじすぎて、誰も近づけない。
「(……危ねぇ。アルラウネの肥料にされたら、俺の全魔力を吸い尽くされて、またメタいパジャマ姿に戻されるところだった……!)」
るとは土下座したまま、さらにペンを加速させ、学園のルールブック(ホログラム)を強引に書き換えました。
【新ルール追加】
第3条の2: 「マスター・るとがペンを落としたように見えた時は、それは地脈の調整である。よってセーフ」
「よし、解決だ! 授業再開! 次は……『ペン回しの遠心力で創造神のパジャマを脱がす』実習を行うぞ!」
「ちょっ、待てぇえええ! 私の扱い、雑すぎんかぁあああ!?」

2026/02/15 14:24

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はゆっくりるとさんに帰属します

TOP