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偽マスの消されたあとの物語。

#60

59話

「……ちっ、茶番はここまでだ」
るとは指先で回していた剣をピタリと止め、無造作に放り捨てた。乾いた音を立てて転がる鉄の塊。それが、これまでの「遊び」の終焉を告げる合図となった。
「メタ発言も、ふざけたペン回しも、全部捨ててやる。……創造神、あんたが植え付けたこの『偽物』の魂が、どこまで本物の絶望を刻めるか……その身で直接測ってみろ」
るとの全身から、もはや色が消失した。
フェニックスの不滅、リヴァイアサンの空間、アレスの戦意、闇神の虚無。それら全てを『暴食』の権能で内側に圧縮し、ただ一点の「殺意」へと昇華させる。
「……殺す。神も、運命も、このクソッタレな因果も全部だ」
隣では、レンが咆哮を上げることなく、静かに、しかし密度を増した漆黒の炎を纏っている。千年の怨念が結晶化し、彼自身が「概念的な死」そのものへと変貌していた。
「ほう……ようやく『本気』になったか。ならば私も、脚本家としての手心を捨てよう」
創造神の姿が膨張する。もはや懐中電灯もパジャマもない。そこにあるのは、幾百万の銀河を内包し、法(ルール)そのものを形にしたような、巨大な光の巨人。
「来たまえ。この一撃で、君たちの存在した『事実』ごと、無の空間(オリジン)へ還してあげよう」
ドォォォォォォォォン!!
激突。
るとの拳と、レンの爪、そして創造神の「神理の一撃」が交差した瞬間、新世界の時間と空間がガラスのように粉砕された。
神の放つ消滅の波動を、るとは『完全記憶』で解析し、コンマ数秒で『事象再現』して打ち消す。レンはその隙間を縫い、防御を一切捨てた特攻で、創造神の「理」の核へと指を突き立てる。
「……まだだ! ラウナ、アルラウネ! 全魔力を俺に繋げ!」
「「御意!!」」
四天王が命を賭して捧げる魔力の奔流。るとはそれを中継点とし、レンの「千年の殺意」を増幅させ、自らの拳に宿した。
「これが俺たちの……『偽物(リアル)』の力だぁあああッ!!」
るととレンの、合一した一撃。
それは創造神の「完璧な設計図」を物理的に引き裂き、神の胸板に、決して癒えぬ巨大な風穴を開けた。
「……ぐ、お……。まさか、私の『設計』を……暴力だけで……」
光の巨人が崩壊を始める。世界そのものが、創造主の死を予感して激しく震えた。
「……終わったな、ると」
レンが、ボロボロになった身体でるとを見つめる。
「ああ。……だが、これからが本当の地獄だぞ。レン」
るとは、崩れゆく創造神の残滓を『暴食』で呑み込みながら、玉座ではない、「ただの荒野」へと変わり果てた新世界の地平を見つめた。
【物語の真なる終着】
神を殺し、メタな逃げ道も、ふざけた余裕もすべて焼き尽くした後に残ったのは、るととレン、そしてわずかな生存者だけが残された「剥き出しの世界」。

作者メッセージ

あはっはやりすぎた

2026/02/15 14:12

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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