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偽マスの消されたあとの物語。

#58

57話

「……嘘だろ、おい」
るとの渾身の『神罰回し』が、至近距離で炸裂する。しかし、復活した創造神は慌てる様子もなく、パジャマのポケットからガサゴソと『古びた懐中電灯』を取り出した。
カチッ。
軽い音と共に懐中電灯が点灯すると、るとの千年の重みが詰まったペン回しの衝撃波が、まるで「夜道の不審者」を追い払うかのように、あっけなくポーンと弾き飛ばされた。
「……は? 懐中電灯?」
るとの指先で、魂の半身だったペンが虚しくポッキリと折れる。
「いや、ちょっと待て。こっちは千年ペン回して、こいつ(レン)は千年絶叫してたんだぞ! なんだよその『近所の防犯グッズ』みたいな反撃は!」
すると、創造神が面倒くさそうに耳を掻きながら口を開いた。
「いやぁ、ると君。君さぁ、流石に『ペン回し』で千年は尺を使いすぎだよ。作者もキーボード叩く指が疲れてきた頃合いだし、何よりこのエピソード、もう文字数制限がヤバいんだわ」
「メタ発言やめろ! 破壊の意志はどうしたんだよ!」
「破壊? ああ、それ。この懐中電灯、実は『作画コスト削減ライト』って言ってね。これに照らされると、設定の細かいキャラほど背景と同化して消えるんだ」
横で殺意を漲らせていたレンが、ライトを浴びた瞬間、足元からデッサンが崩れ始めた。
「る、と……俺、なんか……線が……線が簡略化されていく……! ああ、俺の千年の怨念が、ただの『怒ってる記号』に……!」
「レン! 踏ん張れ! 下書きに戻されるな!」
るとは慌てて創造神に詰め寄る。
「おい! 俺は『本物のマスター』になったんだぞ! ギャグ補正で全部台無しにされてたまるか!」
「マスターねぇ。君、さっきまで『ペン回ししてただけ』でしょ。そんな神、週刊連載ならアンケート最下位で即打ち切りだよ。ほら、見てごらん」
創造神が懐中電灯で「画面の端」を照らすと、そこには【第1部 完】という巨大な明朝体の文字が浮かび上がっていた。
「待て! 勝手に終わらせるな! まだ俺のカッコいい新世界の構想が……!」
「あ、それも予算カットで没。次は『ると、コンビニバイトで神の接客を目指す』っていうスピンオフで行くから。じゃあ、お疲れ様」
「ふざけんなぁぁぁ!!」
るとの叫びも虚しく、世界はホワイトアウトし、最後は懐中電灯の電池が切れる音と共に、真っ暗な沈黙が訪れました。

作者メッセージ

メタとネタに振ってみた

2026/02/15 14:10

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
コメント

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