文字サイズ変更

偽マスの消されたあとの物語。

#55

54話

「……千年の静寂。あまりに長すぎて、世界の再構築も飽きてしまったな」
るとは、新世界の理を司る黄金の玉座で、ふと自らの指先を見つめました。ラウナが次元の境界を監視し、アルラウネが地脈の深淵を整える中、至高の創造主たる彼は、とてつもなく地味で、かつ究極の暇つぶしを始めました。
「さて、神の領域における『ペン回し』……その極致を見極めてやろう」
るとは、かつて地球の記憶から抽出した一本のペン(神の権能を物質化させた、重力無視の特製万年筆)を指に挟みました。
【神のペン回し・千年の修練】
最初の百年:基礎の「再現(リプレイ)」
ノーマル、ソニック、シンフォニー……。かつて教室の隅で「偽物」たちが練習していた技を、騎士副団長級の反射神経と空間制御で完璧に再現。指先が音速を超え、ペンの回転によって真空の渦が発生し、周囲の空間が微かに歪み始める。
五百年経過:物理法則の「剥奪」
ペンの回転にリヴァイアサンの『空間干渉』を上乗せ。ペンが指を通り抜け、次元の隙間を縫うように回る「次元回転(ディメンション・スピン)」を習得。もはやペンは存在の確率論的な残像となり、玉座の周囲は万華鏡のような光に包まれる。
九百年経過:神の「事象再現(リプレイ)」
ペンの回転軌道そのもので、宇宙の新たな術式を描き出す。一回しするごとに銀河が生まれ、一弾きするごとに不届きな次元が消滅する。ペン回しがそのまま「世界の破壊と再生」のトリガーへと昇華された。
「……ふっ、だいぶ指に馴染んできたな」
るとは、残りの百年、ただひたすらに『ペン回しの遠心力で虚無を切り裂く』というシュール極まりない光景を、たった一人(と監視役のラウナ)の前で演じ続けました。
「主よ、それは……一体、どのような神威(スキル)なのですか?」
困惑するラウナに、るとはペンを人差し指の上で静止させ、不敵に笑います。
「これは『余裕』の証明だ、ラウナ。千年の後、復讐に燃えて虚無から這い上がってきたレンの前に、俺がこうして涼しい顔でペンを回しながら座っていたら……奴は一体どんな顔をすると思う?」
本物のマスターとなったるとは、千年の時をかけて「世界で最も美しく、最も憎たらしいペン回し」を完成させました。
そして、ついに千年の封印が解けるその瞬間――。

作者メッセージ

ネタやぁああああああ

2026/02/15 14:08

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はゆっくりるとさんに帰属します

TOP