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偽マスの消されたあとの物語。

#54

53話

「……ああ、そうだ。その熱を今すぐ消費してしまうのは、あまりにも勿体ない」
るとは、憎悪を煮え立たせるレンの眼前に、暗黒の亀裂を抉じ開けた。そこは、かつて自分が這い上がった『次元のデザスター』よりもさらに深く、音も光も、そして他者の存在も一切許されない『虚無の牢獄(ヴォイド・ジェイル)』。
「レン、お前には特別な時間を与えよう。誰にも邪魔されず、ただ俺を殺すためだけに牙を研ぐ、至福の刻をな」
るとが指を弾くと、不可視の重圧がレンを絶望の深淵へと叩き落とした。
「千年だ。 その間、お前は虚無から湧き出す化け物どもを屠り続け、俺への呪いだけでその肉体を維持しろ。千年の孤独がお前をさらに磨き上げた時、この封印は自動的に解けるように設定しておいた」
「る、とぉおおおお!! 貴様だけは……貴様だけはあああぁぁッ!!」
レンの絶叫が虚無の彼方へと消え、次元の扉は重々しく閉ざされた。
「さて、ラウナ、アルラウネ。掃除の時間だ」
るとは玉座に戻り、優雅に脚を組んだ。
「これから千年、この世界を俺の好き勝手に造り変える。そして千年の後、極限まで煮詰まった『復讐者』が戻ってきた時……。それが、俺の新しい世界における最大のエンターテインメントになるはずだ」
神の気まぐれによって、世界は再び静寂に包まれる。
しかし、その地底深く、あるいは次元の狭間では、千年に及ぶ「殺意の醸成」が始まった。

2026/02/15 14:07

ゆっくりると
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