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偽マスの消されたあとの物語。

#51

50話

「……さて、余興は終わりだ。本物の選別を始めようか」
無人島での惨劇から一夜。学園の大講堂には、傷つき、恐怖に震える生徒たちが集められていた。壇上には、もはや「落ちこぼれのレイ」ではない、神々しい正装に身を包んだ創造主るとが、ラウナとアルラウネを従えて君臨していた。
「諸君、今回のバトロワで私は確信した。この世界に、これほどの『雑草』は必要ないと」
るとが指を鳴らすと、一千二百人の中から、戦いの中で特異な輝きを見せた十人の生徒(覚醒したレンを含む)の足元だけが黄金に輝き、強制的に前方へと引き寄せられた。
「選ばれた十人。お前たちは、俺の庭で飼い慣らす価値がある。……だが、それ以外は」
るとの瞳が、無慈悲な『暴食』の赤に染まる。
「『記録』は済んだ。お前たちの能力、絶望、断末魔……すべて俺のライブラリに収めさせてもらったよ。もう、実体(肉体)は不要だ」
「な……待ってくれ! 助けて、マスター!!」
悲鳴が上がる。しかし、るとは冷酷に右手を振り下ろした。
『事象再現(リプレイ):万象崩壊(エンド・オブ・オール)』
十人を除く一千百九十人の生徒たちの体が、絶叫と共に、足元から文字通りの「砂」へと崩れ去っていく。魔法障壁も、不死の加護も、るとの権能の前では意味をなさない。
わずか数秒。
広大な大講堂に響いていた喧騒は消え、そこには静寂と、床を埋め尽くす膨大な「灰」だけが残された。
「……ひっ、あ……ああ……」
生き残った十人は、昨日まで共に笑い、競い合っていた仲間たちが一瞬で消滅した光景に、腰を抜かして絶望に染まる。
「ラウナ、この灰をアルラウネの庭に撒け。次の『種』を作るための肥やしにはなるだろう」
るとは玉座に深く腰掛け、震える十人を見下ろした。その中には、親友だと思っていたレイが神であったことを知り、虚無の瞳で立ち尽くすレンもいる。
「さあ、生き残った十人の精鋭(おもちゃ)たち。これがお前たちの住む『本物の世界』だ。俺を崇めろ。俺を憎め。そして、俺を飽きさせるな」
絶対的な恐怖による支配。
るとの新世界は、一千人以上の命を代償にした「真の選別」を経て、第ニ章へと突入します。
【生存者リスト】
レン(無能力の怪物)
~ 10. るとが選んだ、歪な才能を持つ九人

2026/02/15 14:05

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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