文字サイズ変更

偽マスの消されたあとの物語。

#41

40話

「……ふん。最強が最強として君臨するのは、もう飽きた」
レイ(ると)は、豪華な学園の門をくぐりながら、自らのステータスを極限まで「偽装」した。
本来なら測定不能な魔力値を、あえて「欠落」レベルまで引き下げ、身体能力も平均的な人間以下にまでデチューンする。
【仮の姿:レイ・ステータス(偽装中)】
固有能力:『因果観測(トレース・アイ)』(周囲からは「ただ目が良いだけ」の、戦闘に役立たない無能スキルと認識されている)
学園順位:1200位 / 1200人中(不動の最下位)
評価: 「創造主様が気まぐれに混ぜた、唯一の『欠陥品』」
学園の巨大な訓練場。
ゼノとミラが冷徹な視線を送る中、新入生たちの実力測定が行われていた。
「次、1200番。レイ」
ミラの冷ややかな声が響く。レイはわざとらしく肩を落とし、おどおどとした足取りで測定器の前に立った。
周囲の精鋭たち——るとが創り出した魔王級の種子たちからは、嘲笑と蔑みの視線が突き刺さる。
「おいおい、あんな奴がこの『至高の学園』に紛れ込んでるのか?」
「能力が『目が良いだけ』だってよ。的(マト)にもなりゃしないな」
レイは内心でニヤリと笑いながら、わざとよろけて測定器に触れた。
表示された数値は、一般人の子供にすら劣る「戦闘不能」の判定。
「……不合格。貴様のような屑を、マスターがなぜ選んだのか理解に苦しむな」
ゼノが吐き捨てるように言い、レイを訓練場の隅へと追いやった。
レイは埃を払いながら、隅っこで膝を抱えて座る。
だが、その瞳――『因果観測(トレース・アイ)』は、嘲笑う生徒たちの能力の深層、魔力の流れ、そして魂の歪みを、誰よりも克明に「記録(レコード)」していた。
「(いいぞ……。見下せ、侮れ。底辺から眺めるこの光景こそ、玉座からは決して見えない『真実』だ)」
アルラウネ学園長が壇上から、哀れみの(演技を混ぜた)視線をレイに送る。ラウナは「主の悪趣味にも困ったものだ」と影で溜息をついているだろう。
「……おい、落ちこぼれ」
そこへ、一人の高慢な上位ランカーの生徒が、取り巻きを引き連れてレイの前に立ち塞がった。
「お前みたいなゴミが同じ空気を吸っているだけで不快なんだよ。……少し、身の程を教えてやろうか?」

2026/02/15 13:58

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はゆっくりるとさんに帰属します

TOP