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偽マスの消されたあとの物語。

#39

38話

「ああ……そうか。理(システム)と箱庭(ガクエン)に凝りすぎて、肝心の『中身』を忘れていたな」
るとは、誰もいない静寂な学園の回廊を見渡し、自嘲気味に笑った。新世界の土壌は肥え、ルールは完璧だが、まだそこに命の鼓動はない。
「ラウナ。お前一人にすべてを任せるのも酷だ。お前の手足となり、この世界の『最初の雛形』となる、最強のつがいを用意してやる」
るとは、ラウナの影から二つの魂の種子を紡ぎ出した。
かつて喰らった九頭龍の闘争心と、フェニックスの不滅の炎。そして、かつての「偽マスター」時代に見てきた、理想的な戦士の記録(レコード)を注ぎ込む。
『事象再現(リプレイ):双極の守護騎士(ディオス・クロイ)』
光の中から現れたのは、重厚な漆黒の鎧を纏った男の戦士と、しなやかな銀の装束に身を包んだ女の戦士。
【男戦士:ゼノ】
ステータス: かつての「魔王」を凌駕する物理破壊力と防御。
特性:『重力崩壊(グラビティ・アビス)』。一撃ごとに空間を歪ませ、敵を逃がさない。
【女戦士:ミラ】
ステータス: 騎士副団長を遥かに超え、概念速度で動く魔導戦士。
特性:『因果切断(因果の刃)』。斬った対象の「回復した」という事実さえも切り捨てる。
二人は目覚めた瞬間、るとの前に跪き、そしてその直属の上司となるラウナに深く頭を下げた。
「ラウナ様の影として、この世界の秩序を乱す者を、灰へと変えましょう」
「マスター、ると様。あなたの創られたこの庭に、ふさわしき血と勝利を捧げます」
るとは満足げに頷く。
「いい。ゼノ、ミラ。お前たちは学園の『風紀委員』にして、この世界の『防人』だ。ラウナの指示に従い、これから生まれてくる『未熟な才能』たちに、本物の絶望と、その先にある俺への忠誠を叩き込め」
これで、支配の布陣は完璧に整った。
至高の創造主:ると
最強の半身:ラウナ
学園の母(管理者):アルラウネ
武力の代行者:ゼノ & ミラ
「さて……。役者は揃ったな。ラウナ、ゼノ、ミラ。全次元から、俺の眼鏡に適う『魂』をかき集めてこい。この学園を、全宇宙で最も過酷で、最も美しい『マスターの教室』にしてやる」

2026/02/15 13:57

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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