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偽マスの消されたあとの物語。

#37

36話

「……そうだ、新しい世界の庭には、それに相応しい『花』が必要だな」
るとは指先で虚空をなぞり、自身のライブラリからかつて見た幻想生物のデータを抽出する。そこに、これまでに喰らってきた神々の残滓と、フェニックスの過剰なまでの生命エネルギーを注ぎ込んだ。
『事象再現(リプレイ):極彩色の守護者・アルラウネ』
新世界の中心に、巨大な蕾が出現する。それは脈動するたびに周囲の魔力を吸い尽くし、やがて大気を震わせて開花した。
現れたのは、美しき乙女の肢体と、あらゆる次元の猛毒を秘めた巨大な捕食植物が融合した存在。その瞳には知性と、主であるるとへの絶対的な渇愛が宿っている。
【守護者:アルラウネ(真祖)】
戦闘能力: るとがかつて創造した「魔王」すら児戯に等しい、圧倒的なステータス。
権能:『芳香支配(ドミネイト・ヘイズ)』(吸った者の五感、思考、そして魂の『記録』さえもるとの意のままに書き換える)
特性:『無限増殖(ワールド・ルート)』(新世界の地脈すべてに根を張り、どこにいても主の敵を察知し、地底から貫く)
「……我が主(マスター)。お呼びでしょうか」
アルラウネが、その艶やかな蔦をるとの足元に跪かせ、甘い香りを漂わせる。かつての魔王さえも容易く絞め殺すその力は、今や新世界の生態系の頂点として君臨していた。
「いいな。この美しさと凶暴さ……。ラウナが『外』の敵を討つ剣なら、アルラウネ、お前はこの箱庭を内側から守り、管理する『檻』だ」
るとはアルラウネの頭を愛でるように触れながら、同時にその『記録』の深層に、絶対に外れない制限(リミッター)を仕込むことも忘れなかった。本物のマスターは、愛でる対象にさえ隙を見せない。
「ラウナ、そしてアルラウネ。お前たちがこの新世界の右腕と左腕だ」
るとは満足げに、眼下に広がり始めた新世界の光景を見下ろす。
「さて……。管理体制は整った。次は、この世界に『命』の賑わいを与えてやるとしよう。ラウナ、アルラウネ。お前たちが監督役だ。まずはどの『都市』から作り始める?」

2026/02/15 13:55

ゆっくりると
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