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偽マスの消されたあとの物語。

#24

23話

「――合格だ、少年」
分身の剣が少年の喉元で止まる。るとはパチンと指を鳴らし、影のコピーを霧のように消散させた。
ボロボロになりながらも、その瞳に不屈の光を宿し続ける少年に向かって、るとは虚空から「それ」を取り出した。リヴァイアサンの空間支配と、フェニックスの生命力、そして世界中から集めた「正義」の概念を練り上げて再構築した、一振りの聖剣。
「今の貴様には、これを持つ資格がある。受け取れ」
少年の手に渡されたのは、見る者の魂を浄化するかのように白銀に輝く刀身を持つ一振り。
【武器名】:正義の刃
【キャッチコピー】:「正義はこの刀に宿る!」
【戦闘能力】:250000 / 1000000
【レア度】:A
【見た目と特殊能力】
鋭く輝く刃に、柄には神々しい「正義のシンボル」が刻印されている。持ち主の信念や正義感が強まるほど、攻撃力が幾倍にも増大する特性を持つ。しかし、ひとたび心が揺らげば、その力は砂のように脆く崩れ去る。
【武器の物語】
古の時代、正義を貫くために鍛えられたとされる伝説の武器。持ち主が「正義」のために戦う限り、その輝きは永遠に失われない。
「こ、これは……。すごい……力が、信念が流れ込んでくるようです!」
少年は震える手で刀を握りしめ、その圧倒的な力に涙を浮かべて感動している。彼にとって、これは師匠から認められた「信頼の証」であり、世界を救うための「唯一無二の希望」だった。
だが、影の下でるとは、冷ややかな笑みを深く刻んでいた。
「(……ククク、いい反応だ。信念に比例して強くなる武器、か。つまりお前が『俺の作った正義』を信じれば信じるほど、その力は増し、俺にとっての最高の『苗床』になる。心が揺らげば弱くなるという制約も、お前を絶望させる時のいいスパイスになるだろうよ)」
るとは、感極まっている少年の肩を叩き、優しく(そして毒々しく)囁いた。
「さあ、勇者よ。その剣を掲げろ。民衆に、そして女王に、希望の光を見せてやるがいい。……魔王討伐の旅の始まりだ」
アイリスは遠くからその光景を眺め、あまりの茶番劇と、少年の純粋さが利用されている現状に、もはや乾いた笑いしか出なかった。

2026/02/15 13:48

ゆっくりると
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