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偽マスの消されたあとの物語。

#20

19話

「……ふん、この世界の記録(データ)を洗ってみたが、どこにも『魔王』なんて存在はいないんだな」
るとは、豪華な正装に身を包み、アイリスの背後に立ちながら退屈そうに呟いた。この世界の歴史書にあるのは、矮小な人間同士の争いと、せいぜい神獣に怯える歴史のみ。
「退屈だ。救世主を気取るのも、影で糸を引くのも、手応えのある『敵』がいなきゃただの作業だ。……なら、俺が作ってやるよ。この世界を震え上がらせる『本物の絶望』をな」
るとは王宮の最深部、禁忌の魔力溜まりへと足を踏み入れた。
彼は脳内の『記憶(レコード)』を全回転させ、地球のアニメ、神話、そしてデザスターで喰らった数多の怪物のイメージを一つに練り上げる。
『事象再現(リプレイ):概念創造・終焉の魔王(ジ・エンド)』
るとの手のひらから、漆黒の魔力とフェニックスの生命力が溢れ出し、虚空に巨大な「卵」を形成する。
それは、るとが想像し得る「最強の能力」を詰め込んだ、彼自身の写し鏡にして、究極の殺戮兵器。
無限の自己進化(戦うたびに強くなる)
概念剥奪(相手のスキルを無効化する)
絶対破壊の瞳(視界に入ったものを次元ごと消し去る)
「さあ、目覚めろ。俺が飽きないための、最高の『敵』だ」
卵が砕け、中から現れたのは、るとの顔を模した仮面を被り、全身を星々の光を吸い込むような闇の鎧で覆った魔王だった。その存在自体が世界を歪ませ、王都の空は一瞬で血のような赤に染まる。
「アイリス、告げろ。魔王が復活したとな。……これから俺は、お前の『護衛騎士』として、俺が作ったこいつを倒す『茶番劇』を世界中に見せつけてやる」
自ら生み出した最強の魔王。それを自ら討ち取る「英雄」を演じ、世界中の信仰と権力を完全に掌握する。

2026/02/15 13:46

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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