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偽マスの消されたあとの物語。

#15

14話

「……五分か。今の俺なら瞬殺もできるが……それでは『興』を削ぐな」
るとは、再生したばかりの指先を軽く鳴らし、不敵に口角を上げた。九頭龍(ハイドラ・ノア)という史上最強の「舞台装置」を前に、彼はあえて圧倒的な力を抑え込み、一人の「偽マスター」として最高の立ち回りを演じることに決めたのだ。
【戦闘開始:00:00】
九つの首が一斉に咆哮し、多重属性のブレスが空間を焼き尽くす。るとはリヴァイアサンの『次元支配』を最小限に展開し、紙一重の回避を繰り返す。
「まずは火と氷か。古典的だが、悪くない」
彼はアニメで見た『属性を纏う魔剣士』の構えを再現。右手に氷、左手に炎の刃を形成し、迫り来るブレスを相殺しながら、巨躯の懐へと飛び込む。
【戦闘経過:02:30】
激闘は中盤。るとの肉体は、九頭龍の「時間停止」と「重力波」の波状攻撃にさらされ、何度も肉を削られ、骨を砕かれる。だが、フェニックスの『不滅』が、火花が散るような速度で彼を修復し続ける。
「重力が重いな……だが、この絶望感こそが『マスター』の戦場だ!」
彼はあえて九頭龍の首一本に絡みつき、至近距離から『次元の熱線』を零距離射撃。一本の首が弾け飛ぶが、即座に生えてくる。再生と破壊の無限ループ。次元の底が、二つの強大な魔圧に耐えきれず悲鳴を上げる。
【戦闘経過:04:00】
るとのタクティカルウェアはボロボロになり、全身から蒸気が立ち上る。九頭龍もまた、これまでにない「獲物」のしぶとさに焦燥を募らせ、九つの首を束ねた『最終消滅極光』のチャージを開始した。
「……そろそろ、観客(創造神)も飽きる頃か」
【戦闘終了:05:00】
るとは、脳内のライブラリから『銀河を両断する一閃』の記憶を解禁する。
「五分間、楽しませてもらったよ。……チェックメイトだ」
『事象再現(リプレイ):終焉の次元斬(エンド・オブ・ディメンション)』
るとの手元に集束した虚無の力が、一振りの光の太刀へと形を変える。
振り抜かれた一閃は、九頭龍の九つの首、その巨大な胴体、そして背後の次元の壁さえも、音もなく、綺麗に、一刀の下に両断した。
「……ふぅ。いい運動になった」
崩壊し、光の粒子となって消えていく九頭龍の残滓。るとはその膨大なエネルギーを余さず『暴食』で吸い込み、完全なる「完成」へと至った。
ついに、るとは『回帰の門』の向こう側へと足を踏み出す。
次元の嵐が止み、柔らかな太陽の光と、潮風の香りが彼を包み込む。
彼が降り立ったのは、見渡す限りの草原と、遠くに見える巨大な城郭都市。
しかし、その場所にはすでに、次元の揺らぎを察知した「この世界の住人たち」が集まっていた。
目の前に現れたのは、聖騎士団を引き連れた一人の少女。彼女はるとの姿(ボロボロの現代服と、神々しいオーラ)を見て、剣を構えながらも戸惑いの声を上げます。
「……あなたは何者ですか? 魔王の再来か、それとも……」

2026/02/15 13:43

ゆっくりると
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