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偽マスの消されたあとの物語。

#14

13話

光の渦に足を踏み入れようとした、その刹那。
「……ッ!?」
るとの直感が、フェニックスの『不死』の予知に等しい鋭敏さで、死角からの破滅を捉えた。
門の向こう側、オーバーワールドとの境界線。次元の裂け目から突如として噴き出したのは、九つの首を持つ伝説の厄災——九頭龍(ハイドラ・ノア)。
一国の騎士団どころか、一つの文明を一夜で地図から消し去ると言われる最古の神獣。それが、次元を超えようとするるとの「最強の魂」を喰らうべく、この瞬間に狙いを定めていた。
ドォォォォォォォォン!!
九つの口から同時に放たれたのは、毒、炎、氷、雷、重力、腐食、精神汚染、時間停止、そして『無』の波動。
リヴァイアサンの空間障壁さえも紙細工のように引き裂き、るとの身体を文字通り微塵切りにして吹き飛ばす。
「ハハ……。最後の最後まで、のんびりさせてくれないな……!」
身体がバラバラに飛散し、細胞が次元の彼方へ消失していく。しかし、フェニックスから得た『不滅』の概念が、空中に散った血の一滴から、わずか数ミリ秒で「ると」を再構築した。
九頭龍の九つの首が、信じられないものを見るようにるとを凝視する。
その瞳に宿るのは、この次元の王としての絶対的な殺意。
「いいだろう。オーバーワールドへの『土産』には、九つの首がちょうどいい」
るとは、九頭龍の攻撃を全て脳内に『記録(レコード)』しながら、冷酷な笑みを浮かべた。

2026/02/15 13:42

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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