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偽マスの消されたあとの物語。

#13

12話

「……ハ、ハハ……ッ。皮肉だな……再生が弱点なら、その『再生の源』ごと、飲み込んでしまえばいい!」
灰へと還る寸前、るとの執念が『暴食』の権能を臨界点まで引き上げた。
全身を焼き尽くす蒼い炎。その一筋一筋、熱量の一粒一粒を、自らの内側に強引に引きずり込む。
『事象再現(リプレイ):暴食(ベルゼブブ)——虚無の胃袋(アビス・ガスト)』
るとの胸元に、光さえ通さない漆黒の特異点が出現した。
フェニックスが放つ、宇宙の誕生にも等しい膨大な「生命の奔流」が、その黒穴へと吸い込まれていく。炎に焼かれる苦痛は、やがて甘美な魔力の飽和感へと変わる。
「グ、ギィアアアアアッ!!」
不死鳥が初めて悲鳴を上げた。
自身の存在そのもの、すなわち『不死』の概念を構成する情報が、るとという「偽物」の器に奪われていく。
数秒後、獄炎の谷から光が消えた。
立っていたのは、全身を蒼い紋様が駆け巡り、背中から漆黒と黄金の混ざり合った翼を生やした、ると。
【最終ステータス:超越者(デミ・ゴッド)級】
不死・不滅(フェニックス由来):灰すら残さず消滅しても即座に再構成される。
次元・空間支配(リヴァイアサン由来):あらゆる世界線への干渉。
暴食・事象再現(神の権能):見たもの全てを自分の力に変える。
「……これが、『不死』か。心臓が止まる感覚すら、もはや懐かしいな」
るとが指を鳴らすと、次元の最底層に沈んでいた重厚な石扉——『回帰の門(ディメンション・ドア)』が、その圧倒的な魔力に呼応して、音を立てて開き始めた。
門の先には、彼が求めた「オーバーワールド」の光が見える。
しかし、今のるとは、もはや「騎士副団長より少し強い」だけの存在ではない。次元の捕食者たちを喰らい尽くし、神の理をその身に宿した、文字通りの「バケモノ」へと変貌を遂げていた。

2026/02/15 13:42

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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