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偽マスの消されたあとの物語。

#8

7話

るとは崖下の広大な地下湖へと辿り着いた。そこは水さえもが紫に濁り、次元の歪みが渦巻く「静止した海」。
一度足を止め、彼は自身の内側に意識を向けた。脳内の『記録(レコード)』が、現在の彼の状態を数値と概念で網羅していく。
【偽マスター:ると・ステータス】
基礎身体能力: 騎士副団長級(超人的な筋力・反射・持久力)
保有権能: 『完全記憶と事象再現(レコード・アンド・リプレイ)』
現在の装備: 地球製タクティカルウェア(再現体)、魔獣の牙の黒小刀
【ラーニング済み・主要スキル】
超高速再生(デザスター・トロール):致命傷以外を数秒で修復。
次元の熱線(変異魔獣):圧縮魔力の放出。
縮地・極(某剣客アニメ):視認不可能な超高速移動。
現代格闘術・剣術(地球の記憶):最も効率的な戦闘動作。
「ふむ……騎士副団長級の体に、トロールの再生能力。これだけでも、人間相手なら無敵(チート)に近いな」
自嘲気味に笑ったその時、地下湖の「水」が隆起した。
ザザァッ!! という轟音と共に現れたのは、湖そのものが鎌首をもたげたような巨大な影。
次元龍リヴァイアサン。
このデザスターの深淵に棲まう、水と空間を支配する最上位の捕食者だ。その全身は鏡のような鱗で覆われ、周囲の景色を歪ませながら、るとを見下ろした。
「……トロールが前座に思えるな。こいつは『勇者』でも連れてこないと割に合わない相手だ」
リヴァイアサンが咆哮を上げると、周囲の空間がガラスのようにひび割れ、そこから無数の「空間の刃」が溢れ出した。逃げ場のない全方位攻撃。
るとは即座に『縮地・極』を発動し、水面を跳ねるように加速する。
「その『空間干渉』、面白い。……まるごと記録させてもらうぞ!」
リヴァイアサンが巨躯をくねらせ、湖水を巨大な渦へと変える。その中心でるとは、アニメで見た『水面を走る忍者』の理を再現し、重力を無視して垂直に立ち上がる波頭を駆け上がった。
眼前には、リヴァイアサンの黄金の瞳。
巨龍の口から、空間を削り取る死のブレスが放たれようとした瞬間、るとはその動きを脳に焼き付け、ニヤリと笑った。

2026/02/15 13:37

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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