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偽マスの消されたあとの物語。

#5

4話

眩い光が収束した先で、るとを待ち受けていたのは、肺を焼くような凍てつく大気と、禍々しい紫の雷鳴が轟く絶望の光景だった。
そこは『次元のデザスター』。
あらゆる世界のゴミや崩壊した理が流れ着く、この世で最も危険な境界線。空にはひび割れた月が浮かび、大地は結晶化した毒が牙のように突き出している。
そして何より、今のるとには致命的な欠落があった。
「……服、くらいは用意してくれても良かったんじゃないか?」
鍛え上げられた騎士副団長級の肉体。しかし、その肌を覆うものは何一つない。一国の精鋭を凌駕する筋力と持久力を持ちながら、彼は今、この世で最も無防備な全裸の状態で、次元の嵐にさらされていた。
完全記憶の能力が、周囲の異常な魔力分布を瞬時に記録していく。解析の結果、生存への唯一の道が脳内に描かれた。
この「デザスター」のさらに深く、次元の最底層に眠る『回帰の門(ディメンション・ドア)』。それを見つけ出し、オーバーワールドへと生還する。それがこの無理難題なゲームのクリア条件だ。
遠くで、次元の隙間に棲まう異形の捕食者たちの咆哮が聞こえる。
いくら強靭な肉体があろうと、遮蔽物も武器もない全裸の状態では、冷気と魔毒に体力を削られるのは時間の問題だ。
るとは、鋭い観察眼で周囲を見渡した。

2026/02/15 13:35

ゆっくりると
ID:≫ 15ZZhWW60Fvc2
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