閲覧前に必ずご確認ください
言葉の暴力や直接の暴力などでグロい表現がでてくるかもなの。それでも耐えれるよ〜って方だけ前にお進みください!具合が悪くなったらそこで試合終了!本を閉じて、深呼吸!←これ大事だから、絶対に忘れないでくださいね!
地下道で過ごして、今日は塔から脱出して二回目のウェイザーに会う日だった。つまり二週間が経ったということらしいが、僕には今が朝か夜かすらも、このロウソクの減り具合からではわからない。でも、前の塔の生活のように、毒入りのスープや腐りかけのパンを食べる必要が無いから、僕は段々と元気を取り戻していた。
最初は恐る恐るチョロチョロと美味しいとは思えない水しか僕の手からは出なかったけれど、今では水の量をなんとなく調整でき、美味しくて甘い水が出るようにまでになっていた。最初は、あの昔話や一回目の塔の破壊があって水を使うことがとても怖かったけれど、水を飲まないと死んでしまうのでそんな悠長なことを言ってられず、[漢字]僕の力[/漢字][ふりがな]水の力[/ふりがな]を使っていった。
[中央寄せ]♪✧♫✧♪[/中央寄せ]
「よ、遅くなったぜ」
「ごめんね、ウォミルにウェイザーくん。イロホロの野郎が途中で[漢字]キュリー[/漢字][ふりがな]ねぇさん[/ふりがな]に止められちゃって…。イロホロも、友達の命と美人どっちが大事なんだよ」
ベシリと洞窟に大きな音が響く。きっとジュリーがイロホロの頭を殴ったのだろう。ジュリーの力を使うための道具の弓で。僕も前にやられたことがあるが、[漢字]ジュリー[/漢字][ふりがな]あいつ[/ふりがな]は馬鹿力だ。とても女の子とは思えない…。
「しょうがないじゃん。てか、お前もなんで[漢字]キュリー[/漢字][ふりがな]あいつ[/ふりがな]の妹のくせに姉貴のこと放って置くんだよ。しかも、美人って…身内びいきかよ!!」
「[漢字]キュリー[/漢字][ふりがな]ねぇさん[/ふりがな]は可愛いの!世界一なの!!」
さて、ウェイザーの雷の力を使わなくても二人の間に火花が飛びそうで僕がいつものように止めに入ろうと立ち上がると、
「痴話喧嘩はやめてもらえマス?やるんだったら他所でやってクダサイ。見つかってしまうかも知れませんカラ。あ、あと、ジュリーさん、ぼくのことは “ ウェイザー ” と呼び捨てでいいですヨ。」
呆れ返った声が凛と響く。
「はぁ!?なんでだよ!?おれには呼び捨て禁止なのにぃ!?それと “ ちくわげんか ” ってなんだよ。ちくわは今日、持ってきてねぇぞ!?」
「理由ですカ?それはですね、イロホロさんのことをぼくがいけ好かないからデス。すぐに怒鳴るその態度、ぼくはあなたが年上だと思えまセン。それに “ ちくわげんか ” ではなくて “ 痴話喧嘩 ” デス。そんなことも知らないのですカァ?」
うん、ウェイザーが憎ったらしいパンチを喰らわせたくなるような顔なのが安易に想像できる。でも、僕からは何も言えないんだ。だって “ ちくわげんか ” か “ 痴話喧嘩 ” なのかもわからないし、イロホロと同じで意味がわからないからね。
「痴話喧嘩とは、主に恋人や夫婦などの男女間で起こる、些細な原因の喧嘩のことデス。」
「は、はぁ!?こ、恋人なんかじゃねぇし!それに、おれは今好きな[漢字]人[/漢字][ふりがな]フェアル[/ふりがな]いないから!」
よほど恥ずかしかったのか、声が裏返っている。ロウソクの火のせいなのか、顔が真っ赤だ。
「イロホロ動揺しすぎ。うちには[漢字]キュリー[/漢字][ふりがな]ねぇさん[/ふりがな]しかいないから、勘違いしないで。それに、うち失恋の力だからどちらかと言えば相手を別れさせたり、見守るような立場だし。」
ジュリーがロウソクの近くに座る。それを確認してウェイザー、続いて僕が座る。
「まぁ、いいんデス。早速情報共有しますヨ。まずはぼくからですネ。」
慌ててイロホロがどすんっと座る。
「街ではウォミルさんはもう死んでいるという噂が立ち込めていマス。塔にいたときも、知っての通り毒入りや腐りかけの食事しかでていませんでしたカラ。ここ二週間で、ひいじいじが…!ゴホン…ご祖父様はもう野垂れ死んでいるだろうと考えているらしいのデス。」
ウェイザーがカァァァっと頬を染めて、手をギュッと握る。
「お、ウェイザーも可愛いところあるじゃないか?いいぜ、かしこまらなくてもよ。だって、おれらは “ [漢字]友達[/漢字][ふりがな]ダチ[/ふりがな] ” だろ?」
「そうだよ、ウェイザー。うちらは “ [漢字]友達[/漢字][ふりがな]ダチ[/ふりがな] ” だから!あと、ひいじいじって呼ぶのは、ちゃんとうちらより年下感でてて好きだな。じゃないと、本当にうちが馬鹿みたいに見えるからさぁ。」
僕らが暖かい目でウェイザーを見ると、少しだけピシッと伸ばしていた肩を下げてにへへと笑った。
「そうですカ…。そうですね、ぼくたちは “ [漢字]友達[/漢字][ふりがな]ともだち[/ふりがな] ” ですものネ!
…、では話を戻しマス。僕の当初の[漢字]計画[/漢字][ふりがな]プラン[/ふりがな]よりも少し街を出る日を早めようと思いマス。一週間ぐらい縮めましょうカ?」
「そうだな、ウォミルだってこんなジメジメしたようなところにいたら、ただでさえ水の力なんだからキノコになっちまうぜ。」
「キノコを馬鹿にしないでクダサイ!!キノコだって立派な薬草なんですカラァ!!」
ウェイザーがイロホロに掴みかかろうとすると、さっとジュリーが立って、弓で通せんぼする。
「はいはい、ストップ。ウォミル、なんかあんたの家族に伝えたいことってある?うちらから伝えるよ。あと、コレおじさんから。」
ジュリーが持っているのは大きな紙の巻物だ。
「これなに?手紙…にしては大きすぎるような。」
「それね、地図なんだって。あ、手紙はおれが預かってるぜ。で、おじさんの実家?ウォミルのじいちゃんちって言ってたぞ」
ウェイザーを腕相撲で止めていたイロホロが顔をこちらに向けて言う。
「おじいちゃんちか…。でも、なんで?」
「[漢字]おねえさん[/漢字][ふりがな]ウォミルの母さん[/ふりがな]は、ここの先住民でしょ?だから、おじさんの実家の南の村に行った方が安全なんじゃないかって。南ってほら、洪水が多いんだっけ?だから、ウォミルが洪水を起こしてもなんとかなるんじゃないのか?って言ってた。」
「南ですカ!?そこにはどのような[漢字]薬草[/漢字][ふりがな]子[/ふりがな]がいるんでしょうカァ…。」
ウェイザーが、うっとりとした隙にイロホロが手紙と思われる紙を投げる。
「よっと、それウォミルの家族からの手紙な」
「もうちょっと、優しく丁寧に投げてよ…。」
僕が危うく落として水浸しになりそうになりながら取ると、懐かしい字が目に映り込んできた。
[水平線]
[明朝体]ウォミルへ
元気だとイロホロさんやジュリーさんたちから聞きました。街では貴方が死んだという噂が一人歩きしていて心配になりますが、母はあなたを見捨てません。必ず、この街の皆を説得して、あなたを[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたくし[/ふりがな]の息子として、ここで暮らせるように頑張ります。愛しております。
[右寄せ]貴方の母 シェリーヌより[/右寄せ][/明朝体]
[太字][明朝体]ウォミル、元気だと話を聞いて俺はとても嬉しいんダ。この街で一緒に暮らせないのは悲しいが、じっちゃとばっちゃがウォミルを助けてくれると言っていたんダ。鳩に手紙を持たせてじっちゃに話は通してある。道中には魔物が生息する[漢字]森[/漢字][ふりがな]エルヴェラント[/ふりがな]があるだろうが、なるべく日当たりの良いところを通りなさい。危険な[漢字]魔物[/漢字][ふりがな]ノクシア[/ふりがな]は夜行性が多いから、寝ているところを刺激しなければ、怪我なく進めるだろう。夜は木の上なので過ごすことダ。これを守ってくれ。この街でまた暮らせるようにとおちゃんたち、頑張るからな!!
[右寄せ]父 ダイド[/右寄せ][/明朝体][/太字]
[太字][太字][大文字]ウォミル、お前が生きていて俺は嬉しかったゼ!!俺達がなんとかしてあのクソジジイ(※長老)をボッコボコにしてお前を連れ戻すからナ!!絶対に死ぬなヨ!!また俺と木登り対決しようゼ!!お前が俺の記録371連勝を越せるように鍛えておくんだゾ!!次に会うときに俺に初めての1勝ができると良いナ!!
[右寄せ]パティ[/右寄せ][/大文字][/太字][/太字]
[明朝体][太字]ウォミル、私はキミが生きていてとても嬉しい。パティに珍しく頬が緩んでいると指摘されるぐらいにね。私はそんなつもりは一切無いのだが、長く一緒にいるとわかるのだろう。ところで、キミの仲間にはウェイザーも同行するのだろう?私ぐらい頭が切れるから、いざとなったら頼るように。力も戦い向けで、イロホロくんやジュリーさんのような幻術なども守れるからな。兄としてのアドバイスとしては、キミの力が水の量や大きさ、温度を調節できるのならば、霧のようにまいてウェイザーの雷を通すと強いだろう。嵐のようにしたり、[漢字]氷柱[/漢字][ふりがな]ツララ[/ふりがな]のようにしても良いがな。
キミが帰還したときには、住みやすい街になっているように努力する。
[右寄せ]ロディ[/右寄せ][/太字][/明朝体]
[水平線]
僕はとても、嬉しかった。いいや、嬉しかっただけでは足りないだろう。でも、不思議と涙は出なかった。この紙切れかもしれない手紙にはなんにも[漢字]力[/漢字][ふりがな]パワー[/ふりがな]など無いけれど、持っているだけで僕は無敵になれた気がした。
僕は手紙を大切に胸の内にしまい、最後の一本のロウソクを見つめた。
「あと一週間。
この火が消える時、僕たちの本当の冒険が始まるんだね。」
「なにカッコいいこと言ってるんだ、ウォミル。どんなに怖いことがあっても、ぜってーおれたちで乗り越えられるっしょ!」
[大文字][大文字][大文字][大文字][大文字][太字][太字][中央寄せ]「「「「えい、えい、おー!!!!!」」」」[/中央寄せ][/太字][/太字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]
――洞窟に僕らの声が未来に向かって響いた。
最初は恐る恐るチョロチョロと美味しいとは思えない水しか僕の手からは出なかったけれど、今では水の量をなんとなく調整でき、美味しくて甘い水が出るようにまでになっていた。最初は、あの昔話や一回目の塔の破壊があって水を使うことがとても怖かったけれど、水を飲まないと死んでしまうのでそんな悠長なことを言ってられず、[漢字]僕の力[/漢字][ふりがな]水の力[/ふりがな]を使っていった。
[中央寄せ]♪✧♫✧♪[/中央寄せ]
「よ、遅くなったぜ」
「ごめんね、ウォミルにウェイザーくん。イロホロの野郎が途中で[漢字]キュリー[/漢字][ふりがな]ねぇさん[/ふりがな]に止められちゃって…。イロホロも、友達の命と美人どっちが大事なんだよ」
ベシリと洞窟に大きな音が響く。きっとジュリーがイロホロの頭を殴ったのだろう。ジュリーの力を使うための道具の弓で。僕も前にやられたことがあるが、[漢字]ジュリー[/漢字][ふりがな]あいつ[/ふりがな]は馬鹿力だ。とても女の子とは思えない…。
「しょうがないじゃん。てか、お前もなんで[漢字]キュリー[/漢字][ふりがな]あいつ[/ふりがな]の妹のくせに姉貴のこと放って置くんだよ。しかも、美人って…身内びいきかよ!!」
「[漢字]キュリー[/漢字][ふりがな]ねぇさん[/ふりがな]は可愛いの!世界一なの!!」
さて、ウェイザーの雷の力を使わなくても二人の間に火花が飛びそうで僕がいつものように止めに入ろうと立ち上がると、
「痴話喧嘩はやめてもらえマス?やるんだったら他所でやってクダサイ。見つかってしまうかも知れませんカラ。あ、あと、ジュリーさん、ぼくのことは “ ウェイザー ” と呼び捨てでいいですヨ。」
呆れ返った声が凛と響く。
「はぁ!?なんでだよ!?おれには呼び捨て禁止なのにぃ!?それと “ ちくわげんか ” ってなんだよ。ちくわは今日、持ってきてねぇぞ!?」
「理由ですカ?それはですね、イロホロさんのことをぼくがいけ好かないからデス。すぐに怒鳴るその態度、ぼくはあなたが年上だと思えまセン。それに “ ちくわげんか ” ではなくて “ 痴話喧嘩 ” デス。そんなことも知らないのですカァ?」
うん、ウェイザーが憎ったらしいパンチを喰らわせたくなるような顔なのが安易に想像できる。でも、僕からは何も言えないんだ。だって “ ちくわげんか ” か “ 痴話喧嘩 ” なのかもわからないし、イロホロと同じで意味がわからないからね。
「痴話喧嘩とは、主に恋人や夫婦などの男女間で起こる、些細な原因の喧嘩のことデス。」
「は、はぁ!?こ、恋人なんかじゃねぇし!それに、おれは今好きな[漢字]人[/漢字][ふりがな]フェアル[/ふりがな]いないから!」
よほど恥ずかしかったのか、声が裏返っている。ロウソクの火のせいなのか、顔が真っ赤だ。
「イロホロ動揺しすぎ。うちには[漢字]キュリー[/漢字][ふりがな]ねぇさん[/ふりがな]しかいないから、勘違いしないで。それに、うち失恋の力だからどちらかと言えば相手を別れさせたり、見守るような立場だし。」
ジュリーがロウソクの近くに座る。それを確認してウェイザー、続いて僕が座る。
「まぁ、いいんデス。早速情報共有しますヨ。まずはぼくからですネ。」
慌ててイロホロがどすんっと座る。
「街ではウォミルさんはもう死んでいるという噂が立ち込めていマス。塔にいたときも、知っての通り毒入りや腐りかけの食事しかでていませんでしたカラ。ここ二週間で、ひいじいじが…!ゴホン…ご祖父様はもう野垂れ死んでいるだろうと考えているらしいのデス。」
ウェイザーがカァァァっと頬を染めて、手をギュッと握る。
「お、ウェイザーも可愛いところあるじゃないか?いいぜ、かしこまらなくてもよ。だって、おれらは “ [漢字]友達[/漢字][ふりがな]ダチ[/ふりがな] ” だろ?」
「そうだよ、ウェイザー。うちらは “ [漢字]友達[/漢字][ふりがな]ダチ[/ふりがな] ” だから!あと、ひいじいじって呼ぶのは、ちゃんとうちらより年下感でてて好きだな。じゃないと、本当にうちが馬鹿みたいに見えるからさぁ。」
僕らが暖かい目でウェイザーを見ると、少しだけピシッと伸ばしていた肩を下げてにへへと笑った。
「そうですカ…。そうですね、ぼくたちは “ [漢字]友達[/漢字][ふりがな]ともだち[/ふりがな] ” ですものネ!
…、では話を戻しマス。僕の当初の[漢字]計画[/漢字][ふりがな]プラン[/ふりがな]よりも少し街を出る日を早めようと思いマス。一週間ぐらい縮めましょうカ?」
「そうだな、ウォミルだってこんなジメジメしたようなところにいたら、ただでさえ水の力なんだからキノコになっちまうぜ。」
「キノコを馬鹿にしないでクダサイ!!キノコだって立派な薬草なんですカラァ!!」
ウェイザーがイロホロに掴みかかろうとすると、さっとジュリーが立って、弓で通せんぼする。
「はいはい、ストップ。ウォミル、なんかあんたの家族に伝えたいことってある?うちらから伝えるよ。あと、コレおじさんから。」
ジュリーが持っているのは大きな紙の巻物だ。
「これなに?手紙…にしては大きすぎるような。」
「それね、地図なんだって。あ、手紙はおれが預かってるぜ。で、おじさんの実家?ウォミルのじいちゃんちって言ってたぞ」
ウェイザーを腕相撲で止めていたイロホロが顔をこちらに向けて言う。
「おじいちゃんちか…。でも、なんで?」
「[漢字]おねえさん[/漢字][ふりがな]ウォミルの母さん[/ふりがな]は、ここの先住民でしょ?だから、おじさんの実家の南の村に行った方が安全なんじゃないかって。南ってほら、洪水が多いんだっけ?だから、ウォミルが洪水を起こしてもなんとかなるんじゃないのか?って言ってた。」
「南ですカ!?そこにはどのような[漢字]薬草[/漢字][ふりがな]子[/ふりがな]がいるんでしょうカァ…。」
ウェイザーが、うっとりとした隙にイロホロが手紙と思われる紙を投げる。
「よっと、それウォミルの家族からの手紙な」
「もうちょっと、優しく丁寧に投げてよ…。」
僕が危うく落として水浸しになりそうになりながら取ると、懐かしい字が目に映り込んできた。
[水平線]
[明朝体]ウォミルへ
元気だとイロホロさんやジュリーさんたちから聞きました。街では貴方が死んだという噂が一人歩きしていて心配になりますが、母はあなたを見捨てません。必ず、この街の皆を説得して、あなたを[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたくし[/ふりがな]の息子として、ここで暮らせるように頑張ります。愛しております。
[右寄せ]貴方の母 シェリーヌより[/右寄せ][/明朝体]
[太字][明朝体]ウォミル、元気だと話を聞いて俺はとても嬉しいんダ。この街で一緒に暮らせないのは悲しいが、じっちゃとばっちゃがウォミルを助けてくれると言っていたんダ。鳩に手紙を持たせてじっちゃに話は通してある。道中には魔物が生息する[漢字]森[/漢字][ふりがな]エルヴェラント[/ふりがな]があるだろうが、なるべく日当たりの良いところを通りなさい。危険な[漢字]魔物[/漢字][ふりがな]ノクシア[/ふりがな]は夜行性が多いから、寝ているところを刺激しなければ、怪我なく進めるだろう。夜は木の上なので過ごすことダ。これを守ってくれ。この街でまた暮らせるようにとおちゃんたち、頑張るからな!!
[右寄せ]父 ダイド[/右寄せ][/明朝体][/太字]
[太字][太字][大文字]ウォミル、お前が生きていて俺は嬉しかったゼ!!俺達がなんとかしてあのクソジジイ(※長老)をボッコボコにしてお前を連れ戻すからナ!!絶対に死ぬなヨ!!また俺と木登り対決しようゼ!!お前が俺の記録371連勝を越せるように鍛えておくんだゾ!!次に会うときに俺に初めての1勝ができると良いナ!!
[右寄せ]パティ[/右寄せ][/大文字][/太字][/太字]
[明朝体][太字]ウォミル、私はキミが生きていてとても嬉しい。パティに珍しく頬が緩んでいると指摘されるぐらいにね。私はそんなつもりは一切無いのだが、長く一緒にいるとわかるのだろう。ところで、キミの仲間にはウェイザーも同行するのだろう?私ぐらい頭が切れるから、いざとなったら頼るように。力も戦い向けで、イロホロくんやジュリーさんのような幻術なども守れるからな。兄としてのアドバイスとしては、キミの力が水の量や大きさ、温度を調節できるのならば、霧のようにまいてウェイザーの雷を通すと強いだろう。嵐のようにしたり、[漢字]氷柱[/漢字][ふりがな]ツララ[/ふりがな]のようにしても良いがな。
キミが帰還したときには、住みやすい街になっているように努力する。
[右寄せ]ロディ[/右寄せ][/太字][/明朝体]
[水平線]
僕はとても、嬉しかった。いいや、嬉しかっただけでは足りないだろう。でも、不思議と涙は出なかった。この紙切れかもしれない手紙にはなんにも[漢字]力[/漢字][ふりがな]パワー[/ふりがな]など無いけれど、持っているだけで僕は無敵になれた気がした。
僕は手紙を大切に胸の内にしまい、最後の一本のロウソクを見つめた。
「あと一週間。
この火が消える時、僕たちの本当の冒険が始まるんだね。」
「なにカッコいいこと言ってるんだ、ウォミル。どんなに怖いことがあっても、ぜってーおれたちで乗り越えられるっしょ!」
[大文字][大文字][大文字][大文字][大文字][太字][太字][中央寄せ]「「「「えい、えい、おー!!!!!」」」」[/中央寄せ][/太字][/太字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]
――洞窟に僕らの声が未来に向かって響いた。