閲覧前に必ずご確認ください

言葉の暴力や直接の暴力などでグロい表現がでてくるかもなの。それでも耐えれるよ〜って方だけ前にお進みください!具合が悪くなったらそこで試合終了!本を閉じて、深呼吸!←これ大事だから、絶対に忘れないでくださいね!

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妖精ゆーしゃ

#18

雨は汚れを洗い流す

「ち、ちょ!後ろ!後ろ!おい!ウォミル!」

 イロホロの切羽詰まった声に驚きながらも僕は振り向く。また、なにか別のことを企んでいるのだろう。いつものことだ。
 目を開けると、そこには、巨大な巨大な泥まみれの蛙の[漢字]魔物[/漢字][ふりがな]ノクシア[/ふりがな]


――[漢字]泥喰い[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]がいたのだ


「誰か、[漢字]泥喰い[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]の弱点知らないの!ほら、ウェイザーとかさ!」

 頭の回転が早い僕らの姉貴、であるジュリーが叫ぶ。

「ぼくは[漢字]魔物[/漢字][ふりがな]ノクシア[/ふりがな]のことは専門外なのデス!」

 焦っているせいか、たどたどしい言葉を放つウェイザーを他所に、僕は冷静だった。ああ、ここで死ぬのか、と。

「えと、[漢字]泥喰い[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]は水に弱いんだ!ウォミル!水をドバッとかけろ!いいから早く!泥まみれになるぞ!」

 後ろから、イロホロの声が響く。そうか、イロホロは冒険が好きで[漢字]魔物[/漢字][ふりがな]ノクシア[/ふりがな]のことを熱心に調べていたっけ?
 イロホロの助言を受けて、僕はためらいなく水を泥喰いに向かって放った。
 が、しかし、顔が少し綺麗になっただけで、全然[漢字]痛手[/漢字][ふりがな]ダメージ[/ふりがな]を負っていないようだった。

「ダメだよ、イロホロぉ!!」

僕が、半べそかきながらイロホロに言うと、イロホロは、あたふたと自分の力を使おうとしていた。

「いいから、ぶっかけまくれ!おれは力使うから、ちょっと待ってくれ!」

 イロホロの言われたとおりに水を出しまくる。しかし、[漢字]泥喰い[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]も負けじと[明朝体]ぶるん、ぶるぐん[/明朝体]と、体についている泥を僕らに飛ばしてくる。その汚いのなんのって…。

「ウェイザー!私の矢に雷を宿らせて!で、ウォミルはできる限り[漢字]そいつ[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]に水をかけて!」

 後ろで何かやっている三人だが、そんなの気にかけられない。なぜなら、僕が一番[漢字]泥喰い[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]に近いから。だから、僕は叫びながら力の限り、水をぶっかけまくる。

「ジュリーさんが感電してしまいますヨ。ぼくはまだ力の扱いが上手ではないのですカラ。」

 雷を手の間でビリビリさせて、オロオロしているウェイザーと弓矢を構えているジュリー。

「それなら、おれの出番だぜ!時間かかるから、二人はウォミルの援護をしていてくれ!」

 そうしながら、イロホロはジュリーの腕に触って力んでいる。

「ちょっと、何してんの?今、そんな状況じゃないでしょ!弓矢がブレるからあんまり触らないでほしいんだけど!」

「[漢字]他人[/漢字][ふりがな]ひと[/ふりがな]にやるのはむずいんだよ!そっちこそあんま動くなって!」

 僕が、一生懸命に水を放っていて、足元を見ていなかったせいで泥で滑って転んでしまった。それを見た[漢字]泥喰い[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]が、[明朝体]ずぶんっ[/明朝体]と地面を揺らすようなジャンプで近づいてくる。もう終わりだっと思って、最後にと力いっぱい放水をする


[大文字][大文字][太字]「「「いっけええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」」」[/太字][/大文字][/大文字]


 三人の声が洞窟に響く。
 僕が潰されていないと、気づくと目を開ける。すると、そこにはビリビリと痙攣している[漢字]泥喰い[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]がいた。そして、ちょっとだけ焦げ臭い。

「なんで?」

 後ろを振り向くと、イロホロが親指を立ててニカッと笑っていた。

「[漢字]親友[/漢字][ふりがな]ダチ[/ふりがな]のおれのおかげだぜ?感謝しろよ?」

「違うでしょ?うちの頭の回転の良さと、ウェイザーくんの力のおかげ。あんたは[漢字]手助け[/漢字][ふりがな]フォロー[/ふりがな]しただけでしょ?」

「そうデス。ぼくたちは、[漢字]泥喰い[/漢字][ふりがな]マッド・イーター[/ふりがな]に攻撃をしていましたけれど、イロホロはなにもしていないじゃないですカ。」

 ジュリーとウェイザーは[漢字]見せ場[/漢字][ふりがな]美味しいところ[/ふりがな]を持っていかれたと言わんばかりにイロホロを睨んでいる。

「いーんだよ。おれの力は戦闘向きじゃないし。それに、ジュリーが感電しなかったのも、ウォミルが潰されていないのもおれのおかげだろ?だからいーんだよっ。」

 ドヤ顔のイロホロに何を言ってもダメだと悟った二人は、ドロドロになった服を見てがっかりしている。

「洗濯したいから脱ぎたいけど、バックの中も泥だらけになってそうだから着替えられないな…。」

 ジュリーは困り気味にため息をついてバックの中身を整理している。

「[漢字]この子達[/漢字][ふりがな]薬草[/ふりがな]は無事で安心シマシタ。ウォミルさん、洗ってください。」

 そう言うとウェイザーは、上の服を脱いで僕に差し出す。

「ちょっと待ってよ。僕も泥だらけなんだから…。
ん?って、なんでイロホロは綺麗なの?」

 僕がイロホロの方をみると、泥まみれになっていないイロホロがいる。全身泥まみれの僕達とは違って、何もなかったかのように白い髪の毛も綺麗なままだ。

「あ〜…。おれの力、言ってなかったよな…。カッコ悪いけど、おれ、バリアなんだ。あと、ちょっとなら力の無効化ができるんだ。あと、頑張れば透明化も。まだ全身は無理だけどな。」

 ボリボリとバツが悪そうに頭をかきながら言うイロホロは、いつもの元気いっぱいな姿より頼りなく見えた。

「カッコ悪いだろ?ウォミルに力の特訓しろとか言ってたくせに、おれってばなんにもできないんだよ。力を使うのに時間かかるし、そのくせすぐにお腹空くし…。」

 イロホロのお兄さんやお姉さんは、精神攻撃(みんなをハッピーにさせたり)や精神汚染(目の前を暗くして、見えなくさせたり)の力なのだが、それに比べたら、攻撃をしたりするよりも[漢字]手助け[/漢字][ふりがな]フォロー[/ふりがな]用だ。だからか、冒険や戦い好きのイロホロにとってはカッコ悪い力なのかも知れない。

「でも、自衛って僕はできないから羨ましいな。力も水の量と温度を調整するぐらいだし。それに、自衛ができたら、僕らが全員倒れても安全な場所に行って全滅しないし、運べなくても、誰かに助けを求められるから、[漢字]英雄[/漢字][ふりがな]ヒーロー[/ふりがな]になれるよ!」

 ウォミルはキラキラした目で、イロホロを見つめる。

「ウォミルは[大文字][太字][明朝体] “ まだ ” [/明朝体][/太字][/大文字]扱えないだけで、訓練すれば使えるようになるよ。ものすごく強ければ、敵を一瞬でやっつけて守る必要もなくなるし…。でも、おれはどれだけ訓練しても守るだけで…だから、やっぱり戦って、倒したいんだよ。」

 泥喰いをみんなで倒したはずなのに、なんだかこの洞窟のようにじめじめした空気になってしまった。


――雨が地面に打ち付ける音が洞窟には響いていた

作者メッセージ

よっすぃ〜お待たさっす

さてさて、では紹介すべきキャラがいないもんですから、今回の討伐相手
『泥喰い』ことマッド・イーター
 を紹介しますね

【種族名】 泥喰い(マッド・イーター)
【分類】   両生粘泥目 大口蛙科 泥喰い属
【危険度】 D(衣服の汚れと物理的な移動阻害・視界不良に注意)
【生態】
常に空腹である、泥を全身にまとった大型の蛙。主に湿度の高い洞窟にいる。夜行性のため、昼間は洞窟で口をあけて寝ている。熟した木の実を夜間に収穫し、自身の泥で隠す。
摂食習性: 非常に燃費が悪く、常に口を動かして何かを食べていないと意識を失う。
防衛本能: 身体が乾燥に弱いため、常にベタベタした泥を皮膚に纏っている。
     この泥は物理的な衝撃を吸収する装甲の役割も果たす。
     泥が無くなると、振り落とした泥を再度体に纏い、体を守る。
特性  : 「綺麗な水」に対して過剰な拒絶反応を示す。清浄な水が体に触れると泥が溶け、
     気絶するか、パニックを起こして泥を巻き散らかしながらその場から逃走する。
【戦闘行動】
泥吐き  : 口や体から粘着性の高い泥を射出、または振り落とし、標的の視界を奪う。
泥散布回転: 巨体を独楽のように回転させ、周囲一帯に泥を撒き散らす。
      これは足場を悪くするだけでなく、後の「防衛」を設置する行為でもある。

ぴあのちゃんの休符

泥喰いの観察記録  記録者:銀の匙研究団 研究員の日記

[観察の動機]
 窟の入り口を通るたび、不快な「ピチャ、パクッ」という音が鼓膜を揺らす。我々の調査靴と服を台無しにするあの茶色い隣人――泥喰い。彼らがなぜあそこまで泥に執着し、そしてなぜ常に飢えているのか。その不器用な生存戦略を記録に残すことにした。

[定点観測:捕食と休息]
 彼らの一日は、泥を撒き散らすことから始まり、巻き散らかして終わる。洞窟の入り口で寝そべり、常に口をパクパクさせているのは、空腹であるために出る本能なのだろう。その姿は、どこからみても醜く汚い。だが、空腹が限界に達して白目を剥き、そのまま意識を失う姿には、どこか哀愁漂う間抜けさがある。
[交戦の記録:泥の循環]
 彼らの真骨頂は、身に纏った泥の扱いにある。驚くべきことに、彼らにとって泥は「防具」であり「飛び道具」であり、そして「非常食」でもあるのだ。窮地に陥ると、彼らは自らの体毛(のような粘膜)に付着した泥を回転して撒き散らす。辺り一面を泥海に変え、我々の足を奪うその様は、まさに「泥沼の王」だ。そして驚くべきことに、体力が無くなると、先ほどまで巻き散らかしていたその泥を食べ始めるのである。なんと効率的で、なんと食欲をそそられない光景だろうか。きっと、甘い味がするのであろう。なぜならば、彼らは熟した木の実を泥で埋めるからである。
[弱点の発見:清らかなる毒]
 ある雨の日、洞窟の岩肌から溢れ出した「水」が彼を直撃した。その瞬間、あれほど傲慢に泥を撒き散らしていた怪物が、まるで熱湯をかけられた雪のように縮み上がり、情けない声を上げて洞窟の奥へと逃げ出したのだ。彼らにとって、我々が常日頃飲んでいる水は、己を形作る泥の鎧を剥がし、本質を露呈させる「恐るべき毒」に他ならないらしい。
[総評]
 泥に塗れた人生を送る泥喰い。その一生は、お世辞にも清潔とは言い難い。しかし、撒いた泥を再び食べてまで生き永らえようとするその泥臭い執念は、ある種の生命の逞しさを物語っている……かもしれない。少なくとも、私のブーツが初任給で買ったブランド物でなければ、もう少し寛大な評価を下せたのだが。

2026/02/12 07:00

ぴあのちゃん
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