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言葉の暴力や直接の暴力などでグロい表現がでてくるかもなの。それでも耐えれるよ〜って方だけ前にお進みください!具合が悪くなったらそこで試合終了!本を閉じて、深呼吸!←これ大事だから、絶対に忘れないでくださいね!

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妖精ゆーしゃ

#16

木の実と共に

 何度も、入ったことがあるこの森も、随分と奥まで入ってしまった。今日は雲一つない晴天のはずだけど、木々や葉が太陽の光を通してくれないから、今は薄暗い。

「ねぇ、今どのあたりなの?もう、歩き疲れたよ。」

 僕がへとへとな声を前のみんなに投げかけるとウェイザーが振り返り、イロホロが僕に寄る。

「まだ、5時間も歩いてないですヨ。こんなんでヘタれていてよくもまあ、あの秘密基地を完成させようとしてましたネ。」

 皮肉たっぷりの声が僕に降ってくる。

「そんな事言うなよ、ウォミルは閉じ込められていたんだぞ?体力が落ちているのはしょうがないじゃんか。それに、おれらの秘密基地はアレで完璧だろ!それに文句つけるなよな。ウォミルもなんか言い返してやれよ。」

 イロホロが僕を支えてくれながら、ウェイザーに吠える。

「はぁ?アレのどこが秘密基地なのですカ?ボロボロの小屋を少しばかり改造しただけじゃないですカ。雨風も防げないアレを秘密基地って...本当に笑わせてくれますネ。」

 ウェイザーが振り返る。地図を持っているからかなんだか賢そうだ。僕より年下なのに凄いな。と、僕は感心してしまった。ふとジュリーが、両手を胸の前で合わせて口を開いた。

「何?仲間割れしたいの?これじゃ、いつ[漢字]敵性魔物[/漢字][ふりがな]ディスノクシア[/ふりがな]が来てもすぐに死んじゃうわ。今のうちに天使様と女神様にお祈りしなくちゃね。
 でも、その前にお腹空いて餓死しちゃいそう。ね、木の実集めよ!お腹空いているでしょ?だからイライラしてるんだよ。」

 その一声がかかると、ウェイザーから ぐぎゅぐるう と音がした。


「おいおい、そうだったんかよ、ウェイザーくんよ。まんまの時間でちゅよ〜」

 隣でイロホロがニヤニヤしているのがわかる。ウェイザーが恥ずかしそうに赤くなり、俯く。

「い、今のは、生理現象デス...。」

「んじゃ、みんなお腹が空いてきたし、拠点は、このでっかい岩で。なんか平らで机っぽいでしょ?ウォミルは、ここでうちらが集めてきた木の実の監視しといて。食べちゃダメだからね〜」

 そう言ってジュリーが、茂みに消えていく。残った僕らは顔を見合わせる。

「さっきはごめん。おれも疲れていたし、腹減ってたから怒鳴っちゃった。」

 沈黙を破ったのはイロホロの声だった。ウェイザーは気まずそうな顔をふるふると横に振り、答える。

「ぼくも、調子に乗って言い過ぎマシタ。申し訳ないデス。」

「んじゃ、これでお合い子な!
 っは〜、腹減ったぁ〜。てか、ジュリーのやつ空気変えるのうますぎじゃね?ただ単にあいつも腹減ってただけかも知れないけどっ。おれはこっちいくぜ。」

 ジュリーとは反対の方を指を指して、ニッと笑ってイロホロも消えていった。ウェイザーは、地図と睨めっ子していたが、顔を上げて、僕に向き合う。

「先程は言いすぎマシタ。ぼく、友達と遊び…冒険に出かけるのが初めてで、調子に乗っていたのデス。」

 恥ずかしそうに、もじもじしながら伝えてくれた。なんだか、僕より年下って感じがして、安心した。すると、ウェイザーはキノコや草をリュックから取り出して、僕の前に置いた。

「…これは、ここまでに来る途中で摘んできた、食用植物デス。体力も無いでしょうから、どうぞ。ぼくも少しばかり食べていましたので、毒はありまセン。もし体に異常がありましたら、コレを食べてください。嘔吐役デス。」

 そう言って顔もろくに合わさずに茂みの向こうに消えていってしまった。


[中央寄せ]本当に、素直じゃないんだから…。[/中央寄せ]


[太字][中央寄せ][大文字]♪✧♫✧♪[/大文字][/中央寄せ][/太字]


 皆の持ってきた木の実を僕の力で洗っていると、ゴソゴソと、茂みから音がした。もう帰ってきたのかと思ったけれど、そこは急斜面。流石のイロホロでも躊躇する[漢字]位[/漢字][ふりがな]レベル[/ふりがな]の斜面、というか、崖だ。僕は[漢字]敵対魔物[/漢字][ふりがな]ディス[/ふりがな]かと思い、身構えた。一ヶ月間することもなかった地下道での訓練のお陰で、少しだけ調節できるようになった、水を僕の周りに浮かせる。


[明朝体]――ぽにょん、ぺにょん。[/明朝体]


そこには、葉っぱや、小枝を巻き込んで泥まみれの[漢字]友好魔物[/漢字][ふりがな]ルミノクシア[/ふりがな]、 [明朝体][太字]“ たんぽにょ ” [/太字][/明朝体]がいた。僕は初めて見たけれど、図鑑でみるのとはちがって汚れすぎている感じがする。本来ならば、たんぽぽのように黄色の花を思い浮かべるようにフサフサのハズなのだが、なんだかしろくて、朝露に濡れているかのようにぷるぷるだ。乾いている部分からは綿毛が飛び出して空に飛んでいきそうだ。

「ぷぉ?」

 たんぽにょがこちらをみて不思議そうに声を出す。

「ぽぉ?」

 僕もそれに答えて、返事をする。洗ってあげようと僕が手を伸ばすと後ろから声がした。

「洗ったらダメだぜ、ウォミル!そのたんぽにょ、もうすぐ飛んでいくんだからさ。朝露でずぶ濡れになって飛び遅れたんだろ。仲間でも探してるんじゃないの?」

 腕いっぱいに何だか毒々しい色の木の実や、キノコを抱えたイロホロが、岩の上に置く。

「それ、食べられるの?」

 僕が聞くと、ニッと笑ってピースした。

「ウェイザーに聞けばわかるっしょ!
 んで、このたんぽにょって食べられるらしいよな。手足のように生えたこの草、煮込むと美味しいらしいぜ。ま、こいつはもう綿毛だから食べないけどな。」

 空気を察したのか、たんぽにょは日当たりの良い場所へぽにょん、ぺにょんと逃げていった。


[太字][大文字][明朝体][中央寄せ]♪✧♫✧♪[/中央寄せ][/明朝体][/大文字][/太字]


 木の実を集め終えて、最後のウェイザーが帰ってくると、すぐさま怒り出した。理由は察しの通り、イロホロが毒しか持ってきていなかったこと、まだ成長途中のものを取ってきていたこと、そんな感じだった。ウェイザーの判別が終わると、もう夕暮れで、寝るところを探さなくてはならなかった。夜は[漢字]敵性魔物[/漢字][ふりがな]ディス[/ふりがな]が活発になるから、安全なところでなければいけない。

「うちね、探してたんだよね〜。木の実じゃなくて、そゆとこ。そしたら、いいとこ見つけちゃってさ?もう使われてなさそうな[漢字]魔物[/漢字][ふりがな]ノクシア[/ふりがな]の洞穴がさ。ちょっと汚いけれど、いいよね?」

 思い返してみれば、ジュリーがここに戻ってくる回数は少なかった。僕らは大きな葉っぱに木の実を潰さないように包んで、持ち上げた。イロホロが持ち帰ってきた毒のあるものたちは、[漢字]魔物[/漢字][ふりがな]ノクシア[/ふりがな]が食べないように埋めておいた。掘り返すかも知れないけれど、そこは野生の勘がなんとかしてくれるだろう。何個かウェイザーがリュックに詰めていたのは、多分実験に使うのだろう。

作者メッセージ

うん。さて、今回の話はなんだか、厨二病っぽかったり?
(お前はずっと厨二病やろ。よっす久しぶりやで。)
おお、こっちには来ないと思ってたよ。()つきのお前ッ
(もうそろその呼び方やめへん?)
今回の紹介するキャラがおりません。なので、
なんか急に出てきた
           『たんぽにょ』
について調べていこうと思います。 

【種族名】 たんぽにょ
【分類】   軟体植物目 季節獣科 たんぽにょ属
【危険度】 E(衣服の汚れに注意)
【生態】
植物とスライムの中間的な性質を持つ。群生して生息し、季節によって
「種子・苗・花・綿毛」
の4形態へ変態する。
種子期:風に乗り、魔力のある平和な土地へ着地する。
苗期 :緑色の粘体となり、地面を這いながら養分を摂取する。
花期 :黄色い花の姿で、活発に移動する。
綿毛期:繁殖の最終段階。全魔力を種子へ変換し、強風が吹き、
    高く飛び跳ねると同時に個体は霧散・消滅する。

ぴあのちゃんの休符

たんぽにょの生涯について  記録者:銀の匙研究団 研究員の日記

[観察の動機]
 春の訪れとともに、野山は「たんぽにょ」の愛らしい歌声──ぷにょ、にょ、というあの湿った溜息──で溢れかえる。私はこの小さな隣人たちが、いかにして生まれ、いかにして空へ還るのか、その一生を羊皮紙に刻むことにした。

幼生(種子期)
 空を舞う綿毛。彼らはただ風に流されるのではない。自らの意志で「平和な土地」を嗅ぎ分け、ふわりと着地する。その姿は、まるで小さな雪の妖精が地上へ舞い降りるかのようだ。
若生(苗期)
 地表に降りた彼らは、柔らかな緑の衣を纏う。朝露を吸い込み、日に向かって背を伸ばし、転がる姿は健気で、思わず微笑んでしまう。彼らは朝露を振り払うことが苦手らしい。
成生(花期)
 最も美しい時期だ。太陽の欠片のような黄色い花が、野を転げ回る。彼らが愛らしい声で転がる姿は春の庭園における最も愛らしいダンスである。小さな虫たちがその周りを飛び交い、活気にあふれている。平和だと実感できる。
終生(綿毛期)
 別れの時。彼らは全身を雪のような白に変え、その時を待つ。強い風が吹き抜ける瞬間、彼らは空高く、精一杯の力で飛び跳ねるのだ。パッと弾けるように霧散するその光景は、新しい旅立ちの祝福のように尊い。あとに残るのは、少しばかりの寂しさと、また次の春への期待だけである。たまにその強風に乗り遅れるたんぽにょは、なんとも愛らしく不思議そうに草原を駆け回る。

2026/01/22 07:00

ぴあのちゃん
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