「[小文字]好き…[/小文字]」
その言葉は届かなかった。
「あっ…」
視線の先を見ると、ブラウスが透けていた。
「これ、着てください」
差し出されたのは恭弥の体育着。
上から被ると、甘い香りに包まれる。
「一緒に帰りましょう」
優しすぎて胸が痛かった。
教室から荷物を取って外に出ると、
突然雨が降ってきた。
恭弥は折り畳み傘を差し出してくれた。
狭くて自然と距離が近づく。
整った顔立ちは学校1のイケメン。
彼は私を好きになってくれた。
私も好きって伝えたら、付き合うのかな。
まじまじと見つめていたから、目が合った。
私よりも学校の近くに住む彼は、
静かに傘を渡して電車を降りた。
濡れたら冷えて風邪を引かないかな。
『熱で休みます』
翌日の朝、メッセージが届いた。
心配なので放課後はお見舞いに行く。
住所を教えてもらい辿り着いたのは、
広くて綺麗な豪邸だった。
インターホンを鳴らして玄関の扉が開くと、
「わっ」
恭弥が倒れ込んできた。
脱力しているから密着している。
「一旦中入ろ」
熱い体を支えながら歩く。
ベッドに寝かせると、買ってきた物を出した。
「来てごめん。これ飲んで。
あと昨日の体育着と傘、ありがとう」
「大丈夫、嬉しい」
白黒の片付いた部屋。
無防備な姿にドキドキする。
「ありがと、鈴音」
その時、腕を掴まれ引きずり込まれた。
お互いの心臓の音が聞こえる。
「ずるい…」
ぎゅっと抱き締められた。
しばらくすると寝息が聞こえたので、
そっと抜け出す。
これからも色々な姿を見ていきたい。
[小文字]「好き…」[/小文字]
その言葉は届かなかった。
「あっ…」
視線の先を見ると、ブラウスが透けていた。
「これ、着てください」
差し出されたのは恭弥の体育着。
上から被ると、甘い香りに包まれる。
「一緒に帰りましょう」
優しすぎて胸が痛かった。
教室から荷物を取って外に出ると、
突然雨が降ってきた。
恭弥は折り畳み傘を差し出してくれた。
狭くて自然と距離が近づく。
整った顔立ちは学校1のイケメン。
彼は私を好きになってくれた。
私も好きって伝えたら、付き合うのかな。
まじまじと見つめていたから、目が合った。
私よりも学校の近くに住む彼は、
静かに傘を渡して電車を降りた。
濡れたら冷えて風邪を引かないかな。
『熱で休みます』
翌日の朝、メッセージが届いた。
心配なので放課後はお見舞いに行く。
住所を教えてもらい辿り着いたのは、
広くて綺麗な豪邸だった。
インターホンを鳴らして玄関の扉が開くと、
「わっ」
恭弥が倒れ込んできた。
脱力しているから密着している。
「一旦中入ろ」
熱い体を支えながら歩く。
ベッドに寝かせると、買ってきた物を出した。
「来てごめん。これ飲んで。
あと昨日の体育着と傘、ありがとう」
「大丈夫、嬉しい」
白黒の片付いた部屋。
無防備な姿にドキドキする。
「ありがと、鈴音」
その時、腕を掴まれ引きずり込まれた。
お互いの心臓の音が聞こえる。
「ずるい…」
ぎゅっと抱き締められた。
しばらくすると寝息が聞こえたので、
そっと抜け出す。
これからも色々な姿を見ていきたい。
[小文字]「好き…」[/小文字]