「鈴音さん?大丈夫ですか!?」
体育の授業後、私はめまいで倒れた。
養護教諭からは、熱中症と告げられた。
保健室から戻ると、生徒達の視線が痛い。
親友の杏が駆け寄ってきた。
「氷室恭弥にお姫様抱っこされたの!?」
氷室恭弥、1年のイケメンと噂の男子。
…お姫様抱っこ!?
「羨ましいわ〜私じゃ重すぎて持てないか」
状況が理解できない。
「少女漫画だね〜王子様みたい!」
チャイムが鳴って、みんなが席に着く。
記憶が曖昧で分からない。
お礼を言うついでに、本人に聞こう。
考えすぎて、授業に集中できなかった。
昼休み、1年の西校舎に来ていた。
彼のクラスなど知るはずもなく、
廊下を彷徨っていた時。
「鈴音さん?」
名前を呼ばれて振り向く。
そこには高身長でイケメンな男子がいた。
「氷室恭弥…!?」
「そうですけど、大丈夫でした?」
自分達に注目が集まっていると気づいた。
「…来て」
咄嗟に彼の袖を掴んで、引っ張りながら歩く。
[小文字](不意打ちはズルいな)[/小文字]
「…鈴音さん?」
「ごめん」
彼の言葉で我に返って、手を離した。
「なんで、この校舎に?」
話さなければならないことが、渋滞している。
「まずは…助けてくれて、ありがとう」
「全然平気っす」
「どんな状況だったの…?」
「偶然2年の昇降口を通ったら、
倒れてたんで、保健室まで運びました」
「お姫様抱っこで」
付け加えられた単語に、ドキッとする。
「体調は大丈夫?」
「寝たら、回復しました…」
緊張して敬語になってしまう。
「心配なんで、連絡先交換しましょ」
「えっ?もう大丈…」
「何かあったら、連絡して」
顔が近づき、頭に手が置かれる。
心臓が跳ねて、鼓動が速くなる。
慌てて頷くと、何事もなかったように
スマホを取り出し、連絡先を交換した。
「じゃ!」
やっぱりモテる人は違う。
こうやって女子をドキドキさせてきたんだ。
私は引っ掛からない。
体育の授業後、私はめまいで倒れた。
養護教諭からは、熱中症と告げられた。
保健室から戻ると、生徒達の視線が痛い。
親友の杏が駆け寄ってきた。
「氷室恭弥にお姫様抱っこされたの!?」
氷室恭弥、1年のイケメンと噂の男子。
…お姫様抱っこ!?
「羨ましいわ〜私じゃ重すぎて持てないか」
状況が理解できない。
「少女漫画だね〜王子様みたい!」
チャイムが鳴って、みんなが席に着く。
記憶が曖昧で分からない。
お礼を言うついでに、本人に聞こう。
考えすぎて、授業に集中できなかった。
昼休み、1年の西校舎に来ていた。
彼のクラスなど知るはずもなく、
廊下を彷徨っていた時。
「鈴音さん?」
名前を呼ばれて振り向く。
そこには高身長でイケメンな男子がいた。
「氷室恭弥…!?」
「そうですけど、大丈夫でした?」
自分達に注目が集まっていると気づいた。
「…来て」
咄嗟に彼の袖を掴んで、引っ張りながら歩く。
[小文字](不意打ちはズルいな)[/小文字]
「…鈴音さん?」
「ごめん」
彼の言葉で我に返って、手を離した。
「なんで、この校舎に?」
話さなければならないことが、渋滞している。
「まずは…助けてくれて、ありがとう」
「全然平気っす」
「どんな状況だったの…?」
「偶然2年の昇降口を通ったら、
倒れてたんで、保健室まで運びました」
「お姫様抱っこで」
付け加えられた単語に、ドキッとする。
「体調は大丈夫?」
「寝たら、回復しました…」
緊張して敬語になってしまう。
「心配なんで、連絡先交換しましょ」
「えっ?もう大丈…」
「何かあったら、連絡して」
顔が近づき、頭に手が置かれる。
心臓が跳ねて、鼓動が速くなる。
慌てて頷くと、何事もなかったように
スマホを取り出し、連絡先を交換した。
「じゃ!」
やっぱりモテる人は違う。
こうやって女子をドキドキさせてきたんだ。
私は引っ掛からない。