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年下男子が甘すぎる!

#1

1♡

「鈴音さん?大丈夫ですか!?」


体育の授業後、私はめまいで倒れた。

養護教諭からは、熱中症と告げられた。

保健室から戻ると、生徒達の視線が痛い。

親友の杏が駆け寄ってきた。

「氷室恭弥にお姫様抱っこされたの!?」

氷室恭弥、1年のイケメンと噂の男子。

…お姫様抱っこ!?

「羨ましいわ〜私じゃ重すぎて持てないか」

状況が理解できない。

「少女漫画だね〜王子様みたい!」

チャイムが鳴って、みんなが席に着く。

記憶が曖昧で分からない。

お礼を言うついでに、本人に聞こう。

考えすぎて、授業に集中できなかった。


昼休み、1年の西校舎に来ていた。

彼のクラスなど知るはずもなく、

廊下を彷徨っていた時。

「鈴音さん?」

名前を呼ばれて振り向く。

そこには高身長でイケメンな男子がいた。

「氷室恭弥…!?」

「そうですけど、大丈夫でした?」

自分達に注目が集まっていると気づいた。

「…来て」

咄嗟に彼の袖を掴んで、引っ張りながら歩く。

[小文字](不意打ちはズルいな)[/小文字]

「…鈴音さん?」

「ごめん」

彼の言葉で我に返って、手を離した。

「なんで、この校舎に?」

話さなければならないことが、渋滞している。

「まずは…助けてくれて、ありがとう」

「全然平気っす」

「どんな状況だったの…?」

「偶然2年の昇降口を通ったら、

倒れてたんで、保健室まで運びました」

「お姫様抱っこで」

付け加えられた単語に、ドキッとする。

「体調は大丈夫?」

「寝たら、回復しました…」

緊張して敬語になってしまう。

「心配なんで、連絡先交換しましょ」

「えっ?もう大丈…」

「何かあったら、連絡して」

顔が近づき、頭に手が置かれる。

心臓が跳ねて、鼓動が速くなる。

慌てて頷くと、何事もなかったように

スマホを取り出し、連絡先を交換した。

「じゃ!」

やっぱりモテる人は違う。

こうやって女子をドキドキさせてきたんだ。

私は引っ掛からない。
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作者メッセージ

2026年最初の投稿は、
ノベルケイクを始める前に書いた話を
進化させた作品です。
年下男子にドキドキしてください。

2026/01/01 13:00

結莉
ID:≫ 04kYm4qUdkyPQ
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