私は平瀬柚、南高校の1年生。今日も下校のため電車に乗った。夕日に染まる街を眺めながら揺られる。すると睡魔に襲われ、意識が遠のいた。でも頭が何かに当たり、体を起こす。そこには見覚えのある人物がいた。
「柚ちゃん…?」「蒼真くん!」
私が小学校時代に、片想いしていた蒼真だ。変わらず格好良くて、緊張してしまう。
「小学校の卒業式以来か…」「毎日この電車?」頷く彼は、中高一貫の東学園に通っている。
「あのさ…連絡先交換しない?」「え、いいの!?」
予想外で思わず大きな声が出た。LINEに『蒼真』が登録される。
「これからも電車で話そう」「もちろんっ」
嬉しくて口角が上がってしまう。すると降りる駅に着いた。
「また明日」と改札で手を振って別れる。電車で君に再会して、初恋が動き出す気がした。
〜〜〜〜
次の日から下校の電車で蒼真に会った。そして今日も、思い出や学校の他愛もない話をしている。
「あれ?雨だ」「え、傘ない…」
この季節は夕立があるのを忘れていた。
「じゃあ家まで送るよ」「いいの!?」
考えている間に駅に着いてしまう。
「入って」「ごめん、ありがとう」
隣に蒼真がいてドキドキする。沈黙が流れて、鼓動が彼に伝わりそう。
「柚ちゃんって、彼氏いる?」「ん、え?」
言葉に時が止まる。どういう意味なのか。
「ごめん、急に」「いないけど…」
気まずくなった、そのとき―
「きゃっ!」「大丈夫!?」
滑って転びそうになり、蒼真に支えられた。至近距離に顔があり、心臓が跳ねる。
「あっごめん…家そこだから!」「あ…またね」
恥ずかしくて家に駆け込む。絶対やらかした。でも優しい所や笑顔が―
「好きかも…」
「柚ちゃん…?」「蒼真くん!」
私が小学校時代に、片想いしていた蒼真だ。変わらず格好良くて、緊張してしまう。
「小学校の卒業式以来か…」「毎日この電車?」頷く彼は、中高一貫の東学園に通っている。
「あのさ…連絡先交換しない?」「え、いいの!?」
予想外で思わず大きな声が出た。LINEに『蒼真』が登録される。
「これからも電車で話そう」「もちろんっ」
嬉しくて口角が上がってしまう。すると降りる駅に着いた。
「また明日」と改札で手を振って別れる。電車で君に再会して、初恋が動き出す気がした。
〜〜〜〜
次の日から下校の電車で蒼真に会った。そして今日も、思い出や学校の他愛もない話をしている。
「あれ?雨だ」「え、傘ない…」
この季節は夕立があるのを忘れていた。
「じゃあ家まで送るよ」「いいの!?」
考えている間に駅に着いてしまう。
「入って」「ごめん、ありがとう」
隣に蒼真がいてドキドキする。沈黙が流れて、鼓動が彼に伝わりそう。
「柚ちゃんって、彼氏いる?」「ん、え?」
言葉に時が止まる。どういう意味なのか。
「ごめん、急に」「いないけど…」
気まずくなった、そのとき―
「きゃっ!」「大丈夫!?」
滑って転びそうになり、蒼真に支えられた。至近距離に顔があり、心臓が跳ねる。
「あっごめん…家そこだから!」「あ…またね」
恥ずかしくて家に駆け込む。絶対やらかした。でも優しい所や笑顔が―
「好きかも…」