儚い君を守りたい。
#1
儚い
同じクラスには、学校に来ない女子生徒がいる。
名前は田中栞。友達によると、小柄で低身長らしい。
関わりはないと、このときは思っていた。
***
ある日。
休み時間、保健委員の仕事で、保健室に行った。
その帰り道、廊下で座り込む女子がいた。
慌てて駆け寄ると、彼女は潤んだ瞳で見上げた。
「はぁっはぁ、苦しい…」
第一印象で、"儚い"と感じた。
焦った俺は、背中を差し出し
「乗って」と言った。
恐る恐る乗った彼女は軽かった。
急いで保健室に入ると、
養護教諭が対処してくれ、彼女は落ち着いた。
「ありがとう。素晴らしいわ」
授業に遅れるよ、と言われ教室に戻った。
でも彼女の姿が頭から離れなかった。
***
次の休み時間、彼女の様子を見に行った。
「"あの子"はいますか?」「こっちよ」
彼女は保健室の隣にある、畳の小さな部屋にいた。
養護教諭の話を聞くと、俺を見つめた。
「さっきは、あっありがとうございました」
知らない相手に、緊張しているようだ。
「私は、2ー3の田中栞です」
この子が同じクラスの、不登校女子か。
「俺も2ー3の、新井悠太だよ」
彼女は目を丸くした。小動物みたいだ。
「実は今日、久しぶりの保健室登校で」
彼女の顔に、黒い影が落ちる。
「過呼吸はストレスだと思います」
白い肌、細い体。すぐに消えてしまいそう。
「俺が会いに来てもいい?」
本音が出てしまい、咄嗟に取り繕う。
「心配だから…」
驚く彼女に、不安が募る。
「私も、仲良くなりたいです」
照れて赤い顔が、可愛くて。
「タメ口と呼び捨てでいいよ」
彼女は俯いて言った。
「よろしく、悠太…くん」
「栞、よろしく」
もう既に、心惹かれていたのかもしれない。
名前は田中栞。友達によると、小柄で低身長らしい。
関わりはないと、このときは思っていた。
***
ある日。
休み時間、保健委員の仕事で、保健室に行った。
その帰り道、廊下で座り込む女子がいた。
慌てて駆け寄ると、彼女は潤んだ瞳で見上げた。
「はぁっはぁ、苦しい…」
第一印象で、"儚い"と感じた。
焦った俺は、背中を差し出し
「乗って」と言った。
恐る恐る乗った彼女は軽かった。
急いで保健室に入ると、
養護教諭が対処してくれ、彼女は落ち着いた。
「ありがとう。素晴らしいわ」
授業に遅れるよ、と言われ教室に戻った。
でも彼女の姿が頭から離れなかった。
***
次の休み時間、彼女の様子を見に行った。
「"あの子"はいますか?」「こっちよ」
彼女は保健室の隣にある、畳の小さな部屋にいた。
養護教諭の話を聞くと、俺を見つめた。
「さっきは、あっありがとうございました」
知らない相手に、緊張しているようだ。
「私は、2ー3の田中栞です」
この子が同じクラスの、不登校女子か。
「俺も2ー3の、新井悠太だよ」
彼女は目を丸くした。小動物みたいだ。
「実は今日、久しぶりの保健室登校で」
彼女の顔に、黒い影が落ちる。
「過呼吸はストレスだと思います」
白い肌、細い体。すぐに消えてしまいそう。
「俺が会いに来てもいい?」
本音が出てしまい、咄嗟に取り繕う。
「心配だから…」
驚く彼女に、不安が募る。
「私も、仲良くなりたいです」
照れて赤い顔が、可愛くて。
「タメ口と呼び捨てでいいよ」
彼女は俯いて言った。
「よろしく、悠太…くん」
「栞、よろしく」
もう既に、心惹かれていたのかもしれない。