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体育祭の奇跡

私は中学生の美咲。今日は体育祭の日。
開会式や準備体操を終えて、
まずは学年競技の借り物競争だ。
「『好きな人』が出たらどうするー?」
休憩中、親友の玲が言った。
私の好きな人は、1年のとき同じクラスだった陽斗君だ。
「絶対に無理!」「ダメ〜」
この学校では、借り物競争で『好きな人』を引き、
連れていった後に告白すると、
成功する可能性が高まるという伝説がある。
「ありえないよ…」
片想いして2年だけど振られるのが怖い。

そして競技が始まった。
アンカーの陽斗君がスタートし、
紙を開くと目を見張った。
友達に耳打ちすると、背中を押されて走り出す。
「美咲!」
私の名前を呼ばれて驚いた。
咄嗟に立ち上がると手を握られる。
「え…」「行こう」
私の速度に合わせて走った。
応援席から冷やかす声が聞こえる。
絶対『好きな人』じゃない。
私たちは6人中3位でゴールした。
「ありがとう」「お題は何だっの?」
勘違いしないために知りたい。
「あ…放課後に教えるから待ってて」「分かった」
逃げるように戻ってしまう。
期待と不安が脳で渦巻いた。

放課後の教室で陽斗君を待つ。
「ごめん」
扉が開くと心臓が跳ねた。
「こっち来て」
神妙な面持ちで手招きされる。
緊張しながら目の前に立った。
「実は借り物競争のお題『好きな人』なんだ」
「えっ!」
理解できない。じゃあ、つまりは―
「告白します。美咲が好きです。付き合ってください」
真剣な表情、差し出された手。
一瞬も迷いはない。
「お願いします」
手を取ると、陽斗君は顔を上げた。
「マジで?ヤバい!」
現実なのか信じられない。
「嘘、本当に?」「うん、一目惚れした」
照れた笑顔に胸が高鳴る。
「ハグしていい?」
頷くと、倒れるほど強く抱き締められた。
温もりに涙が溢れる。
「私も好き」

私たちは『借り物競争の伝説で結ばれたカップル』
として学校で有名になった。
「美咲〜一緒に帰ろ」
今日も教室に陽斗君が来た。
あんなイケメンが私の彼氏だなんて。
「大好きだよ」
手を繋いで歩きながら、陽斗君が言う。
毎日が幸せで尊い。
私たちが付き合えたのは―
「体育祭の奇跡だね」

作者メッセージ

少女漫画でよくある体育祭でのイベントを書きました。
感想を教えてください。

2025/11/05 18:15

結莉
ID:≫ 04kYm4qUdkyPQ
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