「この世って終末みたいなものよね」
と、早乙女千煌は自室で何気なく呟く。あまりにも大袈裟で、悲壮的な呟き。それは部屋の静寂に溶けていく声────の、はずだった。
「君ならそれを変えられるのん!」
その独り言に応える者がいた。否、『者』という表現は曲解かもしれない。その声の主は幻獣というべきか、精霊というべきか、ふよふよと浮遊している人ならざる生物だった。見たことのない生物が自分の部屋にいるという非現実な状況に、千煌は言葉を失い、へたりとマットレスの床に座り込んだ。普段の彼女らしからぬ無気力で滑稽な姿だ。
「不条理な気持ちの連鎖が、ルインを生み出すのん。君の力があれば、ルインを消滅させることができるのん」
目の前の生物は、流暢な日本語で淡々と説明を続ける。しかし腰が抜けている彼女には、その声は右から左に通り過ぎていく。どうしてここにいるの、どうやってここにきたの、などと聞きたいことは山ほどあるが、うまく声にならない。やっとのことで震えた声を絞り出した。
「あ、あなた……誰よ!」
目の前の生物は「ああ、そういえば名乗っていなかったのん?」と、特に変わらない態度で自分の正体を明かした。
「ボクは精霊カノン!ボクと一緒に、魔法少女として一緒に戦って欲しいのん!」
と、早乙女千煌は自室で何気なく呟く。あまりにも大袈裟で、悲壮的な呟き。それは部屋の静寂に溶けていく声────の、はずだった。
「君ならそれを変えられるのん!」
その独り言に応える者がいた。否、『者』という表現は曲解かもしれない。その声の主は幻獣というべきか、精霊というべきか、ふよふよと浮遊している人ならざる生物だった。見たことのない生物が自分の部屋にいるという非現実な状況に、千煌は言葉を失い、へたりとマットレスの床に座り込んだ。普段の彼女らしからぬ無気力で滑稽な姿だ。
「不条理な気持ちの連鎖が、ルインを生み出すのん。君の力があれば、ルインを消滅させることができるのん」
目の前の生物は、流暢な日本語で淡々と説明を続ける。しかし腰が抜けている彼女には、その声は右から左に通り過ぎていく。どうしてここにいるの、どうやってここにきたの、などと聞きたいことは山ほどあるが、うまく声にならない。やっとのことで震えた声を絞り出した。
「あ、あなた……誰よ!」
目の前の生物は「ああ、そういえば名乗っていなかったのん?」と、特に変わらない態度で自分の正体を明かした。
「ボクは精霊カノン!ボクと一緒に、魔法少女として一緒に戦って欲しいのん!」