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日常。

#13

恋…?

佐藤愛side.

「佐藤先生、それ恋ですよ。」


え?こ、恋…?

そんなわけない、そう思いながらも、少しだけそうかもしれない、と思い始めてしまった。

私がぼーっとしていると高崎先生が、

「大丈夫ですか…?あ、急にこんなこと言ってすみません…。でも、確かにそれは恋だと思います。」

そう言われて、私はとりあえずお礼を言って、1人先に学職に行くことにした。

**

「階段……。」

そうだ、3階に行くには階段があったんだ…。

どうしようか迷っている時、後ろから声がした。

「階段、上がれないのか?」

鈴木先生だ。

「あ…えっと……。」

さっきのこともあり、私は鈴木先生の顔を見ることができなかった。

「ほら、乗れ。」

そう言われ、正直嬉しかったが、今の私の状況では乗ることなんてできなかった。

「いいです…。自分で上がれます……。」

そう言って階段を無理やり上がろうとしたが、左足を上げた途端、左足の力が入らずにそのまま前に転けそうになった。

「おっと…、あぶね…大丈夫かよ、自分で上がれないならこういう時は人に甘えるのも大事だろ?」

そう言って結局前と同じように抱えられながら、3階に行った。

**

「はい、こっちのほうが早いだろ。」

「…ありがとうございました。」

そう言って、私が学職に向かおうとすると、

「悩みか?」

そう聞かれた。

やっぱり鈴木先生にはわかるよな、そう思いながら「はい」といって、鈴木先生に「なんでもいえよ」その言葉を言われる前に言った。

「でももう大丈夫です。高崎先生に相談したんで。」

そう言ってまた歩き出すと、

「そうか?」

と言われた。

「はい?」

「高崎先生に相談したんだよな?それで俺が悩みか?って聞いたら、「はい」?結局悩みなのは変わってないじゃないか。」

そう正論を言われてしまった。

確かにそうだ。まだ悩みなのは変わっていない。

ただ、こんなこと本人に伝えれるわけがない。

「そうかもしれないけど、私自身はもう大丈夫だから。気にしないでください。」

そう言って、次こそ学職に入ることができた。


私は、鈴木先生に恋をしてしまった。

しかし思うのだ。この年齢で恋をしてもいいのだろうか。

もう私は33。恋をしてもいいのだろうか。

確かに、してもいい、してはダメなんてことはない。

ただ、もう少し焦ったほうがいいというのは事実だ。

なのに私は、こんなゆっくりと恋をしてもいいのだろうか。

鈴木先生は次の誕生日で34になる。鈴木先生は男性だから。

でもそんなこと関係ないのかもしれない。鈴木先生は、34にして恋をしていないことに焦っていないのだろうか。

または、鈴木先生もまた誰かに恋をしているのだろうか…。

2025/03/04 11:06

mayu.418
ID:≫ 85OyLBeYTHE8E
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