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日常。

#4

恋心。

鈴木佑side.

恋心を抱いていた。

**

「おはようございます」

そう挨拶をして笑顔を見せてくれる佐藤先生に対し、俺は密かに恋心を抱いていた。

そうして、廊下を歩いていく佐藤先生の背中を見ていると、突然足の怪我のせいか躓き、転けそうになった。

助けてようとしたが、動こうとした時にはもう、近くにいた久保先生が支えて助けていた。

「大丈夫ですか…?」
「はい…ありがとうございます…。」
「いつでも頼って下さいね。」
「ありがとうございます。」

そんな会話をしている二人を、俺は見つめていることしかできなかった。

そして、二人がこちらに気づく前に、俺は上がってきた階段をまた降り、職員室に戻った。

**

「はぁ…。」

そんなため息をはき、携帯を見ると、たくさんの通知が来ていた。

佐藤先生からだ。

『先程はありがとうございました。』

ん?誤信か…?
これは久保先生に言う内容じゃないのか…?

そう思いながら、

『誤信してませんか?』

そう送ると、

『誤信してないですよ。』
『先程、助けてくれようとしましたよね?』
『ありがとうございます。』

気づかれてた…?

『いえ、助けてあげられなくてすみません。』
『ちゃんとしたお礼は、久保先生に言って下さい。』

そう送ると、またまた早く返信が来た。

『はい、ありがとうございました☺️』

「☺️」
このマークを送ってもらったのは、初めてだった。
というか、絵文字自体が、送ってもらうのが初めてだったので、その初めてが佐藤先生で、とても嬉しかった。

**

そのあと3階に戻ると、そこには廊下を歩いている佐藤先生がいた。
目が合い、佐藤先生がニコッと笑って、少し頭を下げた。

「先程は本当にありがとうございました。」

そう言って、またお礼を言う佐藤先生に俺は、

「いえ…全然、俺は何も…。」

咄嗟のことでそう否定してしまった。

「何もじゃないですよ。鈴木先生は、私の最初の尊敬した先生ですから。」

「え?」

その佐藤先生の言葉を聞いて、自然と俺は「え?」と言葉が出ていた。

きっとあの2022年のことだろう。

2025/03/02 10:41

mayu.418
ID:≫ 85OyLBeYTHE8E
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