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ただの平凡高校生…のはずなんだけどっ⁈

#6

第5話 街の裏側で

路地裏での出来事から数日経った。制服を着て学校へ向かういつもの道。春香は、道の脇に立つ電柱を、ぎこちない動きで避

ける。そこには、鈴葉が消えた日の記憶が、鮮明に焼き付いているようだった。

「春香、大丈夫?」

隣を歩く楓が、心配そうに声をかける。楓の顔にも、まだあの日の恐怖の影が残っていた。二人とも、影人に威嚇された夜か

ら、まともに眠れていなかった。

「……うん、平気」

春香は、無理に笑顔を作って答える。だが、心の中では、あの路地裏での影人の冷たい笑い声が、ずっと響いていた。

「……ねぇ、警察は?」

楓が、そっと尋ねる。

「……何も進展ないって。事故の件で、周辺の聞き込みはしたみたいだけど、それだけ」

春香は、スマートフォンを見ながら答える。警察は、鈴葉の失踪を、まだ単なる家出として扱っているようだった。

「……おかしいよ。鈴葉ちゃんが、何の手がかりもなく消えるなんて」

楓が、不安そうにつぶやく。

「……うん。あの男たちも、警察は何も知らないみたいだった」

春香は、影人のことを思い出す。警察が何も知らないということは、影人たちの存在も、闇月組の存在も、表の世界では知ら

れていないということだ。

「……私たち、どうしたらいいんだろう」

楓の声が、震える。

「……諦めない。絶対、鈴葉を見つける」

春香は、固く決意する。

その日の放課後、二人は、鈴葉がよく行っていたカフェに立ち寄る。窓際の席に座り、二人で思い出話に花を咲かせる。

「……このカフェの、窓際の席、鈴葉ちゃんのお気に入りだったよね」

楓が、懐かしそうに微笑む。

「……うん。窓から見える街並みが好きだって言ってた」

春香も、微笑む。

その時、二人の視線の先に、黒塗りの高級車が止まった。スーツ姿の男たちが、車から降りてくる。男たちは、カフェに入っ

てきた。

二人は、男たちの雰囲気に、思わず息をのむ。男たちは、カフェの奥の席に座り、コーヒーを注文する。

「……あの人たち……」

楓が、小声でつぶやく。

「……うん。なんか、あの路地裏の男たちと、似てる……」

春香も、小声で答える。

男たちは、コーヒーを飲みながら、話し始める。二人の席からは、男たちの声は聞こえない。しかし、男たちの視線は、二人

を値踏みするかのように、じっと見つめていた。

二人は、男たちの視線に、恐怖を感じる。まるで、自分たちが、檻の中の動物になったかのようだ。

男たちは、コーヒーを飲み終えると、席を立ち、カフェを出ていく。二人は、男たちの姿が見えなくなるまで、動くことがで

きなかった。

「……なんなの、あの人たち……」

楓が、震える声でつぶやく。

「……きっと、気のせいだよ」

春香は、無理に明るく振る舞うが、心の中では、あの男たちが、闇月組の人間ではないかと、疑っていた。

その日の夜、二人は、鈴葉の部屋を訪れる。部屋の中は、鈴葉がいなくなった日から、時間が止まったかのようだ。

二人は、部屋の中を見回す。鈴葉の持ち物を探していると、楓の視線が、ベッドの下に落ちている、一枚の写真に釘付けにな

る。それは、鈴葉が幼い頃に撮影された、家族写真だった。

「……この写真……」

楓が、写真を拾い上げ、春香に見せる。

「……どうしたの?」

春香が、写真を見る。

写真には、鈴葉と、両親が写っていた。しかし、楓の目に映ったのは、写真の背景に写っている、若頭の姿だった。

「……この人……」

楓が、震える声でつぶやく。

「……誰?」

春香が、楓の視線の先を見る。

「……この人、鈴葉ちゃんの家族写真に写ってる……。でも、鈴葉ちゃんのパパじゃない……」

楓の声は、恐怖で震えていた。二人は、鈴葉の家族と過去に、何か関係があることを知る

2025/09/30 19:58

夕鈴
ID:≫ 8.YVVnTtIsVZ2
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