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暴力表現があるかもしれないので(まだ考え中ですが)気をつけてください!

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ただの平凡高校生…のはずなんだけどっ⁈

#28

第28話 再開、そして混乱

神は、言葉を発することなく、やがてその姿を消した。残されたのは、鈴葉と、まだ縄で縛られたままの極道の頭。
「……ちっ」
極道の頭は、舌打ちをすると、自力で縄を解き、鈴葉を睨みつける。
「……お前のせいで、俺は……」
極道の頭は、そう言い残して、去っていった。
鈴葉は、一人、呆然と立ち尽くす。影人の言葉。神の視線。極道の頭の憎悪。頭の中が、ぐちゃぐちゃになって、整理ができない。
鈴葉は、ゆっくりと歩き出す。この場所から、一刻も早く離れたかった。
歩いていると、やがて、見慣れた景色が見えてくる。
安堵の息をついた、その時だった。
「鈴葉……!?」
聞き慣れた、春香の声が聞こえた。鈴葉は、思わず足を止める。
春香が、不安そうな表情で、こちらに駆け寄ってくる。その後ろには、険しい表情の楓が立っている。
「鈴葉!よかった、無事だったのね!」
春香は、鈴葉の身体に触れ、無事を確認するように、そっと抱きしめる。
「……春香……楓……」
鈴葉は、どう説明すればいいのか、わからない。裏世界の箏。影人のこと。神のこと。どれも、二人に話すことができない。
その時、鈴葉の背後から、低い声が聞こえてくる。
「……お前たち、誰だ?」
振り返ると、そこに立っていたのは、冬馬だった。冬馬の背後には、威圧的な雰囲気を持つ、狼と氷の姿があった。狼は、鈴葉たちから少し離れたところで、静かに佇んでいる。その瞳は、鈴葉たちをじっと見つめてはいるが、敵意は感じられない。だが、その存在感は、鈴葉たちに、得体の知れない不安を抱かせる。そして、氷は、冷たい視線で鈴葉たちを見つめている。冬馬の後ろには、再び現れた、神の姿があった。
「冬馬……!」
鈴葉は息を吞む。
楓が、驚きと警戒の表情を浮かべる。春香は、鈴葉を庇うように、身体を震わせる。
冬馬は、楓と春香を無視して、鈴葉に近づいてくる。
「……お前、なぜ、ここにいる?」
冬馬は、鈴葉をじっと見つめる。鈴葉は、冬馬の瞳に、影人とは違う、もっと冷たく、底知れないものを感じる。
「鈴葉、お願い。何か言ってよ!」
春香が、鈴葉の肩を揺らす。
鈴葉は、冬馬の言葉。楓と春香の心配そうな表情。そして、神と狼と氷の視線に、何も答えられない。
この再会は、鈴葉にとって、最悪のタイミングだった。

作者メッセージ

けっこー自信作!

2025/09/29 21:34

夕鈴
ID:≫ 8.YVVnTtIsVZ2
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