文字サイズ変更

”能”味噌陣取り【大規模参加型】

#1

1 この世で一番嫌いなもの

[大文字][太字]あの出来事がきっかけで、それ以降僕は青空を見上げるのが嫌になった。[/太字][/大文字]

太陽のように、東から昇っては偽りの笑顔を創り、西に沈んでは何処までも泣き叫ぶ。
上を見上げても涙は零れ落ちる。靴を見ればその倍落ちる。下を向くことが極端に多くなったからその分零した涙も多い。
月のように、東から現れては[漢字]蹲[/漢字][ふりがな]うずくま[/ふりがな]って顔を伏せ、西へ消えれば朝焼けをぼんやりと眺める。
未来と今に背を向け、どうしようもない過去に縋って生きている。裾を掴んで相手の服がしわくちゃになることも知らず。
あれ? [太字]僕は今何処にいるんだっけ?[/太字]

[水平線]

店主「話聞いてんのか! この野郎!」
玲火「!」

 ボゴッ

玲火「ゲッ!」

怒鳴り声のお陰で僕は我に返った。でもまた頬に一発喰らった。痛い。何度も喰らってるけど、やっぱり痛い。
居酒屋の裏から出られる暗い路地裏。その片隅で僕は最低な店主から暴力を受けてる。

店主「いっつもいっつも焼き鳥を平らげては金も払わずに出ていきやがって! あぁ?」
玲火「ガハッ!」

血の混じった痰を無意識に吐く。焦点が定まらず、足元がふらついて、僕はばったりと倒れた。
人がこんなに苦しんでいるというのに、今度は腹を蹴りやがった。また痰を吐く。蹴られる度に。

店主「ここはなぁ、お前みたいな下衆で汚い阿婆擦れが来るようなとこじゃねぇんだ! 朝から晩まで一生懸命働いたサラリーマンが飲んで疲れを吹っ飛ばす場所なんだよ!」
[大文字][太字]玲火「ごちゃごちゃとさっきからうるせぇんだ!」[/太字][/大文字]
店主「!」

気づけば僕はあんな状態から立ち上がり、胸ぐらを掴んで、奴を見下していた。何だか自分でも信じられない程の力が何処からか[漢字]漲[/漢字][ふりがな]みなぎ[/ふりがな]ってくる気がする。
拳を振り被って、

玲火「炎上火」

 バゴッ!

店主「ガハッ!」

人目も構わずに殴った。ただ目の前の相手に集中する。それだけだ。

 ボゴッ!

店主「グホッ!」

 バゴッ!

店主「グエッ!」

 バァン!

店主「がッ!」

 バタッ

計4発喰らわせたところで、店主はあっさりと力尽きた。結局威勢が良いだけの取り柄の無い男だった。
右手の親指で血を拭き、明かりのする方へ。

玲火「さて……[太字]これからどうしよ[/太字]……」

行く宛もなく歩き出した。勿論下を向いて。

作者メッセージ

次回もお楽しみに〜!
ほな推してな〜!

2026/01/05 21:46

辛新芯真進信清秦心神
ID:≫ .6kwauKtxFpII
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は辛新芯真進信清秦心神さんに帰属します

TOP