「……ぐ、はっ……!? 防壁が、一点突破だと……!?」
ラカスの放った蒼い魔弾が、ペテンテが誇る絶対防御の多層膜を紙のように貫いた。
驚愕に目を見開くペテンテ。しかし、彼の絶望はまだ始まったばかりだった。
「――よそ見してる暇なんてないわよ、この変態エルフ!!」
瓦礫と蒸気の向こう側から、紅い噴進炎をたなびかせた鋼鉄の影が肉薄する。
ニナだ。
彼女はブースターを限界まで[漢字]過負荷[/漢字][ふりがな]オーバーロード[/ふりがな]させ、弾丸のような速度でペテンテの眼前に躍り出た。
「ニナ……っ! 貴様、その出来損ないの体で何ができる!」
「出来損ない? ふふ、そうね。でも、この重さはアンタが一番よく知ってるはずでしょ?」
ニナは空中で身体を捻り、魔導回路を全開にする。
彼女の右腕の装甲が幾重にも展開し、巨大な、あまりにも巨大な「[漢字]鉄槌[/漢字][ふりがな]パイルバンカー[/ふりがな]」へと変形した。その先端には、デスディチャから密かに分け与えられた「浄化の熱」が、ドロドロとした白熱の光となって収束している。
「あの日、アンタが私を閉じ込めた氷よりも! 私から奪った未来よりも! この一撃の方が、よっぽど重いわよ!!」
ペテンテが義手から黒い雷撃を放とうとするが、ニナの方が一瞬早かった。
「アンタにはこれがお似合いよっ!! くたばりなさい!!」
ドゴォォォォォォォォォンッ!!!!!
ニナの装甲腕が、ペテンテの胸の中央、全ての魔力を制御する「核(コア)」へ直接突き刺さった。
金属が軋み、衝撃波が要塞の尖塔を真っ二つに叩き割る。
「が、はっ……あ、あああああああ!!!」
神を自称した男が、小さな妖精の魂を宿した鋼鉄の拳によって、無様に空へと弾き飛ばされた。
「……今よ、デスディチャ!! 決めなさい!!」
ニナの叫びが、天に響く。
空中で逃げ場を失ったペテンテを見上げ、デスディチャが最後の一歩を踏み出した。
ラカスの放った蒼い魔弾が、ペテンテが誇る絶対防御の多層膜を紙のように貫いた。
驚愕に目を見開くペテンテ。しかし、彼の絶望はまだ始まったばかりだった。
「――よそ見してる暇なんてないわよ、この変態エルフ!!」
瓦礫と蒸気の向こう側から、紅い噴進炎をたなびかせた鋼鉄の影が肉薄する。
ニナだ。
彼女はブースターを限界まで[漢字]過負荷[/漢字][ふりがな]オーバーロード[/ふりがな]させ、弾丸のような速度でペテンテの眼前に躍り出た。
「ニナ……っ! 貴様、その出来損ないの体で何ができる!」
「出来損ない? ふふ、そうね。でも、この重さはアンタが一番よく知ってるはずでしょ?」
ニナは空中で身体を捻り、魔導回路を全開にする。
彼女の右腕の装甲が幾重にも展開し、巨大な、あまりにも巨大な「[漢字]鉄槌[/漢字][ふりがな]パイルバンカー[/ふりがな]」へと変形した。その先端には、デスディチャから密かに分け与えられた「浄化の熱」が、ドロドロとした白熱の光となって収束している。
「あの日、アンタが私を閉じ込めた氷よりも! 私から奪った未来よりも! この一撃の方が、よっぽど重いわよ!!」
ペテンテが義手から黒い雷撃を放とうとするが、ニナの方が一瞬早かった。
「アンタにはこれがお似合いよっ!! くたばりなさい!!」
ドゴォォォォォォォォォンッ!!!!!
ニナの装甲腕が、ペテンテの胸の中央、全ての魔力を制御する「核(コア)」へ直接突き刺さった。
金属が軋み、衝撃波が要塞の尖塔を真っ二つに叩き割る。
「が、はっ……あ、あああああああ!!!」
神を自称した男が、小さな妖精の魂を宿した鋼鉄の拳によって、無様に空へと弾き飛ばされた。
「……今よ、デスディチャ!! 決めなさい!!」
ニナの叫びが、天に響く。
空中で逃げ場を失ったペテンテを見上げ、デスディチャが最後の一歩を踏み出した。
- 1.#1熱砂の咆哮
- 2.#2無機質(前編)
- 3.#2無機質(後編)
- 4.#3遺跡(前編)
- 5.#3遺跡(中編)
- 6.#3遺跡(後編)
- 7.#4冰の中の「お姫様」(前編)
- 8.#4冰の中の「お姫様」(後編)
- 9.#5水色の嘘(前編)
- 10.#5水色の嘘(中編)
- 11.#5水色の嘘(後編)
- 12.#6凍てつく事実
- 13.#7毒の滴り(前編)
- 14.#7毒の滴り(中編)
- 15.#7毒の滴り(後編)
- 16.#8崩壊の聖域
- 17.#9再会
- 18.#10再起の咆哮(前編)
- 19.#10再起の咆哮(中編)
- 20.#10再起の咆哮(後編)
- 21.#11不完全生命体(前編)
- 22.#11不完全生命体(中編)
- 23.#11不完全生命体(後編)
- 24.#12血眼
- 25.#13道化師と強欲
- 26.#14冰の劣等生(前編)
- 27.#14冰の劣等生(中編)
- 28.#14冰の劣等生(後編)
- 29.#15強欲の残滓
- 30.エピローグ