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こわいはなし

#2

視線

いつもどこかから視線を感じるんです。
振り替えっても、そこには誰もいません。
最初は気のせいだと思っていました。でも、日に日にその視線は強く、はっきりとしたものになってきて……。
学校にいても、まるで誰かがじっと見ているような、背筋が凍るような感覚がするんです。
ある晩、電気を消してベットに入ったとき、窓の外に人影が見えました。
私の部屋は2階なので、外に誰かが立っているなんてことはあり得ません。でも、立ってたんです。
ただそこに立って、こちらを見ている……そんな気がしたんです。
慌ててカーテンを閉めて布団にくるまりました。でも、あの視線は消えませんでした。
むしろ、もっと近くに来ているような気がするんです。
その数日後、今度は夢の中でも視線を感じるようになりました。
……夢の中で、私は知らない場所に立っていました。灰色の霧が辺りを包んでいて、足元すら見えなかったんです。
ただ、あの視線だけははっきりと感じられました。背後にあると確信しても、振り向けません。
何か、振り向いてはいけない気がして。
でもその日だけは違いました。気づくと、目の前にそれが立っていたんです。
顔はぼやけていて、輪郭も曖昧なのに、目だけがくっきりと見えていました。
その"視線"は、何かを話していましたがはっきりとは覚えていません。
ただ、朝になって鏡を見ると、自分の影がわずかに遅れて動くようになりました。
視線の主が、私の中に入ってきたのかもしれません。
もう、私自身ではなくなっているのかも。
それに気づいたのは、昨晩でした。
鏡の中の私が笑ったんです。私は笑っていないのに。
今も、この部屋の奥から視線を感じます。
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2025/06/04 07:06

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