スクールアイドルグランプリin関西 -三船栞子-
《新快速 京都方面/米原行き》
せつ菜「あっという間でしたね、グランプリ」
璃奈「うん。仲間だけどライバル、ライバルだけど仲間、それが体現できた」
帰りの電車は、姫路から米原までは在来線ということになった。JR西日本の厚意で、8号車のAシート車両を貸し切ってもらったのだ。
愛「やっぱり私、この同好会がほんと大好き」
璃奈「私も…‼︎ みんながいたからここまで来れた」
ミア「僕も、こんなに楽しい青春を遅れるなんて、最初は思ってもみなかったよ」
果林「ところで、栞子ちゃんは…帰ってこないわね」
せつ菜「いったいどうしたのでしょう?」
璃奈「トイレかな。」
放送「今日も、JR西日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は、新快速/米原行きです。」
車掌「ご利用の列車は新快速の京都方面、米原行きです。近江舞子や長浜などには参りません。」
栞子「皆さん、ごきげんよう。スクールアイドルグランプリに参加させていただきました、三船栞子です。」
愛「えー!?しおってぃ!?」
璃奈「どういうこと…?」
栞子「ここで私からの最後の願い。それは新快速で歌と踊りを披露させていただくこと。」
[大文字]全員「えー!?」[/大文字]
[大文字][太字]Entry Shioriko Mihune[/太字][/大文字]
[太字]『駆け巡る列車』[/太字]
突如、車内が暗くなり、特別ライトアップがされた。
そして栞子が衣装姿で後方から歩きながらやってくる。
栞子「さぁ、ファイナルを締めるのは、この私ですよ」
新快速の目玉区間、新大阪・高槻・京都だ。この区間は130km/hで走行するため移動は細心の注意を払う。
果林「ソロアイドルだから…勝ちへの執念」
愛「なんか悔しいけど〜‼︎ かっこいい!」
東海道を駆ける新快速、まるで栞子と一体してるようだ。
実はこの列車は特別に、12両編成から8両編成へと変更している。そうしないと、中間で通り抜けができないからだ。
栞子「さぁみなさん、ファンサービスはしないのですか?」
せつ菜「やるに決まってます‼︎」
全員「おー!」
[水平線]
指令「輸送指令、こちら輸送指令。3544M、応答願います。」
かなえ「こちら3544M運転士です。どうぞ。」
指令「雨が強いため、京都より先は注意して運転してください。すでに何本か運休や故障が発生しています。」
かなえ「了解。」
特にこの列車は責任重大だ。もし運休などになれば、JR西日本の威信に傷がつく。
[水平線]
栞子「走る列車〜 心ときめく〜」
[大文字]バンッ[/大文字]
栞子「えっ!?」
停電した。吹田駅を過ぎた辺りで、急ブレーキが
かかった。
乗客が何事かとザワザワする。
せつ菜「これは…?」
栞子「わかりません…」
車掌がやってきた。
栞子「いったいどうなっているのですか?」
車掌「停電しました…」
[無線]
車掌「…はい車掌です。…走らせる!?」
かなえ「絶対に米原に届けるんです」
車掌「バカなこと言わないでくださいよ!停電した中で列車走らせたら責任問題ですよ!?」
かなえ「責任は私が取ります。」
運転士と車掌のケンカも始まり、いっそう車内に不安が漂う。
愛「…こんなとき……こんなとき、しおってぃならどうする?」
栞子「私なら…!!」
[大文字]歌います![/大文字]
せつ菜たちがスマホの照明をかざす。
栞子はアカペラで歌う。アイドルとして、最後まで歌い切る。何があっても。
栞子「最後までやり切るのが、アイドルです」
車掌「最後まで、やり切る…」
かなえ「私たちは、JR西日本の鉄道員。近畿アーバンネットワークは、私たちにかかってる…!!」
指令「責任は我々が取る。走らせてください。」
かなえ「はい!」
暗闇の中、223系のモーターが響き渡る。幸い、室内灯のみの故障なので、問題なく走った。
栞子は歌と踊りが終わっても、みんなで車内を歩き回ってファンサービスをする。
車掌「まもなく、終点、米原です。東海道本線/大垣•名古屋方面と、琵琶湖線/長浜•敦賀方面と、近江鉄道線はお乗り換えです。この電車は、新快速/米原行きです。本日は室内灯故障と大雨による速度低下により50分遅れて到着をいたします。なお各方面のお乗り換えは可能です。」
《米原駅》
車掌「ご乗車ありがとうございましたー、終点の米原、米原です。北陸線、近江鉄道線へのお乗り換えはお急ぎください。」
果林「ほんと、栞子ちゃんはすごいこと考えたわね」
璃奈「璃奈ちゃんボード、“やばい”」
愛「かっこよかった!」
せつ菜「もう最高でした!!」
かなえ「栞子さん」
栞子「花園さん…!!」
栞子「ありがとうございました」
かなえ「最後まで仕事を全うする。こんな大事なこと、失いかけてたな。」
侑「おーい!みんな〜!」
せつ菜「みなさん!」
13人で合流した。あっという間のスクールアイドルグランプリだった。人生最高の。
せつ菜「あっという間でしたね、グランプリ」
璃奈「うん。仲間だけどライバル、ライバルだけど仲間、それが体現できた」
帰りの電車は、姫路から米原までは在来線ということになった。JR西日本の厚意で、8号車のAシート車両を貸し切ってもらったのだ。
愛「やっぱり私、この同好会がほんと大好き」
璃奈「私も…‼︎ みんながいたからここまで来れた」
ミア「僕も、こんなに楽しい青春を遅れるなんて、最初は思ってもみなかったよ」
果林「ところで、栞子ちゃんは…帰ってこないわね」
せつ菜「いったいどうしたのでしょう?」
璃奈「トイレかな。」
放送「今日も、JR西日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は、新快速/米原行きです。」
車掌「ご利用の列車は新快速の京都方面、米原行きです。近江舞子や長浜などには参りません。」
栞子「皆さん、ごきげんよう。スクールアイドルグランプリに参加させていただきました、三船栞子です。」
愛「えー!?しおってぃ!?」
璃奈「どういうこと…?」
栞子「ここで私からの最後の願い。それは新快速で歌と踊りを披露させていただくこと。」
[大文字]全員「えー!?」[/大文字]
[大文字][太字]Entry Shioriko Mihune[/太字][/大文字]
[太字]『駆け巡る列車』[/太字]
突如、車内が暗くなり、特別ライトアップがされた。
そして栞子が衣装姿で後方から歩きながらやってくる。
栞子「さぁ、ファイナルを締めるのは、この私ですよ」
新快速の目玉区間、新大阪・高槻・京都だ。この区間は130km/hで走行するため移動は細心の注意を払う。
果林「ソロアイドルだから…勝ちへの執念」
愛「なんか悔しいけど〜‼︎ かっこいい!」
東海道を駆ける新快速、まるで栞子と一体してるようだ。
実はこの列車は特別に、12両編成から8両編成へと変更している。そうしないと、中間で通り抜けができないからだ。
栞子「さぁみなさん、ファンサービスはしないのですか?」
せつ菜「やるに決まってます‼︎」
全員「おー!」
[水平線]
指令「輸送指令、こちら輸送指令。3544M、応答願います。」
かなえ「こちら3544M運転士です。どうぞ。」
指令「雨が強いため、京都より先は注意して運転してください。すでに何本か運休や故障が発生しています。」
かなえ「了解。」
特にこの列車は責任重大だ。もし運休などになれば、JR西日本の威信に傷がつく。
[水平線]
栞子「走る列車〜 心ときめく〜」
[大文字]バンッ[/大文字]
栞子「えっ!?」
停電した。吹田駅を過ぎた辺りで、急ブレーキが
かかった。
乗客が何事かとザワザワする。
せつ菜「これは…?」
栞子「わかりません…」
車掌がやってきた。
栞子「いったいどうなっているのですか?」
車掌「停電しました…」
[無線]
車掌「…はい車掌です。…走らせる!?」
かなえ「絶対に米原に届けるんです」
車掌「バカなこと言わないでくださいよ!停電した中で列車走らせたら責任問題ですよ!?」
かなえ「責任は私が取ります。」
運転士と車掌のケンカも始まり、いっそう車内に不安が漂う。
愛「…こんなとき……こんなとき、しおってぃならどうする?」
栞子「私なら…!!」
[大文字]歌います![/大文字]
せつ菜たちがスマホの照明をかざす。
栞子はアカペラで歌う。アイドルとして、最後まで歌い切る。何があっても。
栞子「最後までやり切るのが、アイドルです」
車掌「最後まで、やり切る…」
かなえ「私たちは、JR西日本の鉄道員。近畿アーバンネットワークは、私たちにかかってる…!!」
指令「責任は我々が取る。走らせてください。」
かなえ「はい!」
暗闇の中、223系のモーターが響き渡る。幸い、室内灯のみの故障なので、問題なく走った。
栞子は歌と踊りが終わっても、みんなで車内を歩き回ってファンサービスをする。
車掌「まもなく、終点、米原です。東海道本線/大垣•名古屋方面と、琵琶湖線/長浜•敦賀方面と、近江鉄道線はお乗り換えです。この電車は、新快速/米原行きです。本日は室内灯故障と大雨による速度低下により50分遅れて到着をいたします。なお各方面のお乗り換えは可能です。」
《米原駅》
車掌「ご乗車ありがとうございましたー、終点の米原、米原です。北陸線、近江鉄道線へのお乗り換えはお急ぎください。」
果林「ほんと、栞子ちゃんはすごいこと考えたわね」
璃奈「璃奈ちゃんボード、“やばい”」
愛「かっこよかった!」
せつ菜「もう最高でした!!」
かなえ「栞子さん」
栞子「花園さん…!!」
栞子「ありがとうございました」
かなえ「最後まで仕事を全うする。こんな大事なこと、失いかけてたな。」
侑「おーい!みんな〜!」
せつ菜「みなさん!」
13人で合流した。あっという間のスクールアイドルグランプリだった。人生最高の。
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