閲覧前に必ずご確認ください

実際の小説をそのまま書いております
実際のキャラの性格と異なります

文字サイズ変更

2人の鬼塚

時計の針は20秒前に到達した。

彼の足音が近づいてくる。緊迫した空気に重く響くその足音は、中川菜々の胃を刺激している。

杏奈「…定例会議を始める」
全員「よろしくお願いします!」

全員「おはようございます!」
田島「……。」

さぁ、始まった。


杏奈「おいこの先月の売り上げはなんだ。4億飛んで820万って、全然未達だろ。」
菜々「申し訳ございません…」

杏奈「それと東海ホームへの発注がまだだ、どういうことだ。」
菜々「えっと…東海ホームは…」

杏奈「なんだ、言ってみろ。」
菜々「はい…東海ホームは他社のほうがコストが低く、この商品は耐久性で従来品と変わらず…」

しまった。

杏奈「…もういい、全員立て。…立てっ!」

営業部長の神領杏奈が一喝し、すぐに二課の全員が起立する。

杏奈「商品のせいにするなといつも言ってるだろっ!いいか、売れないのはお前らが甘いからだよ。商品のアピールや研究が足りてないからこうなるんだよ。コストで負けるならその分価格を限界まで下げて提示するとか方法はあるだろっ!」
菜々「申し訳ございませんでした…」

杏奈「…今月の目標金額はいくらか言ってみろ。」
菜々「えっと…6億…」

杏奈「6億5000万なんて言うんじゃないぞ。」
菜々「えっと…は、8億円です…‼︎」

杏奈「…ふーん、まぁいいと思うよ。お前今自分で8億円って言ったからな。未達でしたなんて言うんじゃないぞ。」
菜々「はい…」

さんざん絞られ、ようやく一課の成績報告だ。

杏奈「次、営業一課。」
冬毬「はい、営業一課より報告いたします。一課は目標金額の20億を越え、達成金額は22億1300万円でした。」

杏奈「素晴らしいなぁ、これで20ヶ月連続だな」
冬毬「ありがとうございます。」

営業一課長の鬼塚冬毬は、菜々とは真反対の女だ。常に結果を残し、社内一の出世頭と言われて杏奈のお気に入り社員だ。

杏奈「新規取引先のリストを頼む。」
冬毬「はい。鬼塚さん。…鬼塚さん」

出た、ダメ社員の鬼塚夏美だ。仕事はそこそこで、会議となれば居眠りをし、あの杏奈にも飽きられているのだから、怖いものなしだ。

杏奈「…いいよ、後で頼む。」
冬毬「はい、申し訳ございません…」

田島「ぬるいものだ。」
杏奈「はい…」

そこで会議は終わった。まだ何人かの社員が残っている。

冬毬「いつもいつも、なぜあなたは居眠りなのですか!」
夏美「…?ふわぁぁ……やっと終わった…」

冬毬「やっと終わったじゃありません。あなたのせいで私は恥を書きました。しかも、田島常務にまで言われていましたよ!」
夏美「まぁまぁ、そんなに怒るなですの。ていうか中川さん、8億円だなんてとんでもない金額言ってましたが、これはマズいことになりましたね〜」

夏美「じゃ、私は予定がありますので。」
冬毬「待ちなさい…‼︎」

足早に会議室を出た。冬毬はドアのほうを睨みつけていた。

[水平線]
冬毬「今日中に終わらせるよう言ったはずですよね!」
夏美「だってもう定時ですの、お先に帰りますの」

冬毬「終わるまで帰らせませんよ!」
杏奈「…何の騒ぎだ?」

冬毬「神領部長!?ちょうど良かったです。鬼塚さんがこの仕事を…」

[大文字]バキッ!ドンっ![/大文字]

杏奈「痛いっ!」

座ろうとした杏奈のパイプ椅子が、壊れてしまった。杏奈は頭をデスクの角にぶつけ、笑えない空気ができる。

冬毬「神領部長!?だ、大丈夫ですか…?」
杏奈「……。」

夏美「おやおや…」
杏奈「……。」


菜々「パワハラ!?」
課員「はい、ここのところ鬼塚課長が鬼塚さんにやっていたことは、間違いなくパワハラに当たると…」

菜々「まぁ…確かに無理はないよね。でも、これがパワハラなら、神領部長は一発アウトだよ?」
課員「そうなんですよ…JR九州もいったい何を考えているのか…」

この小倉総合電気はJR九州の子会社であり、ガイドラインなどはJR九州と共通している。振り返れば、確かに誰がどう見てもパワハラだと言える。

菜々「でも大丈夫だよ、鬼塚課長はエースだし、あんなダメ社員のせいで扱いは変わらないよ。せめて始末書くらいだよ」


菜々「嘘…」

冬毬が、パワハラ認定を受けた。これにより冬毬は人事部付となって営業を外れた。

夏美「フッフッフ…w」
菜々「あなた、とんでもないことしたね。」

夏美「あっ、神領部長が呼んでたよ?」
菜々「神領部長が?わかった。」

《執務室》

杏奈「鬼塚冬毬の公認として、一課長を任せる。」
菜々「私がですか…?」

杏奈「大変だと思うが、うまくいけば出世は近づくぞ。」
菜々「はい…」

こうして、中川菜々が営業一課長となった。

夏美「お疲れ様。マズいことになりましたの〜」
冬毬「……あんたなんか、死ねばいい。」

夏美「お〜、怖い怖い。おーい、新しい一課長さん」
菜々「?」

夏美「これ、よろしくですの〜」
菜々「…有給休暇。」

[水平線]
菜々「あれ、ミフネ製作ってあったよね?」
課員「はい、鬼塚課長が新規開拓した会社ですよ」

菜々「でも、今月から取引打ち切りって…」
課員「わかりませんね…おそらくコスト高ですかね。」

小倉総合電気は、数字にうるさい会社だ。少しでもコストが高ければ取引を打ち切ることなんてザラにある。だが、ここで不思議なのは、コストの低かったミフネ製作を捨て、コストの高い会社と取引を契約されている。

なにかがおかしい。冬毬のパワハラ認定、ミフネ製作との取引打ち切り。果たして、これが偶然だろうか。

課員「このパイプ椅子のネジも、ミフネ製作が製造してましたよ」
菜々「明日、門司工場に行ってくる。」

門司工場は、小倉総合電気の全製品を制作する工場で、そこには小倉総合電気で使用されたネジが保管されている。


《門司工場》

菜々「ここでは、小倉総合電気での全製品を制作しているんですか?」
工場長「そうだよ」

工場長「今回はネジの件だよな。あの棚全部がネジだ」
菜々「こんなに…⁉︎」

高さ約10mの棚が18列も並んでいる。このどこかの棚に、ミフネ製作が製造したネジがある。

菜々「見つかるのかな…」
工場長「ミフネ製作は10列目にあったはず。探すの、手伝うぞ」

1つの棚の長さは30mもある。その中からダンボールを見つける必要がある。

菜々「どこかな…ミフネ製作のネジ…」
工場長「これも違う…これも…」

工場長「おたくは、クレーム対応か何かか?」
菜々「えぇ…まぁ…そんな感じです。前任の鬼塚が急に移動になったので…」

詳しいことを言っている暇はない。門司工場に行ったことが会社にバレたら、ややこしいことになる。

工場長「あっ、あった!」
菜々「どれですか!?」

ネジは、ダンボールにいっぱいに詰められている。どれがパイプ椅子のネジか見当もつかないので、ダンボールごと持ち帰った。


係員「これ全部ですか…」
菜々「すみません突然…早いうちにお願いします」

係員がネジを、引っ張り試験機にかけた。パイプ椅子に必要な強度は14KN、そこまで引っ張りに耐えれば問題はない。

[大文字]パチンッ![/大文字]

ネジが大きな音を立ててちぎれた。

係員「7KNです…」
菜々「待って…じゃあ、これは?」

別のネジをあと2つ試験機にかける。

菜々「50KN/100KN…これ、何のネジですか?」
係員「…鉄道車両の座席です。」

菜々「えっ…」
可可「こっちのほうは航空機の座席です。」

すると、ドアが開いた。

夏美「これ以上関わると、後戻りはできませんの。」
菜々「鬼塚さん…⁉︎」

菜々「この強度不足のネジ、あなた知っていたのですか!?」
夏美「知ってたも何も、ミフネ製作を切り捨てたのはこの私ですの。」

菜々「なんですって…」
夏美「2000億円。これらの不良品をリコールした時にかかる費用ですの。」

夏美「2000億円なんか、うちなんか簡単に吹き飛びますの」
菜々「じゃあ、鬼塚課長はそれに気づいて…」

夏美「当たり前ですの。それで、パワハラで訴えて飛ばしましたの。」
菜々「このこと、横川社長に報告します。」

夏美「もう知ってますの。社長も、神領も。」
菜々「そんな…」

鬼塚夏美の目は、真剣だった。

菜々「この強度偽装されたネジは…日本中、いや世界中を飛び回っているんですよ…‼︎ 」
夏美「だからこそ、早急な対応が必要だ。」


夏美「このネジ全部、強度不足でしたの。」
杏奈「全部か…」

杏奈は、1本を手に取ってポケットにしまった。

夏美「どうする、神領部長」
杏奈「どうするって言われてもしょうがないだろ…。現に被害は出てないんだから。」

夏美「そういう問題じゃないですの!」
杏奈「じゃあお前が責任取れんのか?ダメ社員として逃げ続けてきた、現に鬼塚冬毬をパワハラで訴えたからな。俺はな、逃げずにここまでやってきたんだ。俺とお前は、どっちの罪が重いのかなぁ?」

夏美「まるで、犬ですの。」
杏奈「問題のある製品はわかんないように交換すればいい。それだけだ。」

夏美「ヤミ改修ってわけですの。」
杏奈「お前もう喋んなよ。これが世間どころか、JR九州に知られてみろよ。大変なことになるぞ!」

[水平線]
伏屋「私宛てに、こんなものが届いた。」
杏奈「こ、告発文…⁉︎」

伏屋「私がJR九州の人間だから黙っていたのかっ!神領!」
杏奈「申し訳…ございません…」

伏屋「こちらは、JR九州に報告いたします。」
横川「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!伏屋さん、こりゃあんまりだ!私はね…いやあなたも責任取らされますよ、被害者なんですよ!」

伏屋「仕方ありませんね。」

伏屋は社長室を出た。横川と杏奈が残った。

横川「なぜ知られた…なぜバレたんだ…⁉︎」
杏奈「こんなことする人間は…1人しかいませんよ!」

杏奈は書類を投げ飛ばした。


菜々「エースの鬼塚冬毬が、なんでこんなことを…」
夏美「そこですの。優秀なあの人なら、こうなることは予測できたはず。」

菜々「前から気になってたのですが、ミフネ製作なら、何かを知っていると思うんです。」
夏美「すぐに行きますの。」


《ミフネ製作》

栞子「私どもは、鬼塚さんに言われてネジを発注したまでです…」
夏美「ネジの強度不足を知って?」

栞子「はい…下請けの我々が、逆らえるはずもなく…」
夏美「でも受けたほうも受けたほうですの。これは、共犯ってわけですの〜」

栞子「ちょっと…‼︎ 」
夏美「うちの鬼塚は、三船さんに指示されてやったと言ってたですの」

ミフネ製作は、久留米市にある中堅の製造業者だ。現社長は三船栞子で、社員280人、年商30億円の会社だ。

夏美「この強度偽装、本当に何も知らなかったのですの?」
栞子「…我々を疑っているんですか!?我々はあまり大きい会社ではない下請けなんですよ!」

確かに、下請けのミフネ製作が元請けの小倉総合電気にこんなことを提案すれば、大問題間違いなしだ。


その夜、副社長の伏屋から夏美宛てにメールが届いていた。

[大文字][太字]JR九州で緊急会議が開かれる。[/太字][/大文字]
[水平線]

《JR九州》

田島「国分総合代表は、予定を全てキャンセルしてこの会議を開かれる。横川、伏屋、神領、まずはここにいる全員に、謝罪の1つでもしろ。」
3人「申し訳ありませんでした」

すぐに国分和奏が入り、全員が一礼をする。国分和奏は、親会社であるJR九州の総合代表であり、社長と対面になるよう座る。

横川「営業一課長、鬼塚冬毬によるネジの強度偽装がありましたことを、お詫び申し上げます。現在、金融機関からリコールにかかる費用を調達している次第でございます…」
和奏「リコール費用と、調達できる費用は?」

横川「リコール費用は2000億円…調達額は、最大に見積もって…200億程度です…」
和奏「…話にならないわ。」

田島「我がJR九州としても、早急な対応が必要です。」
和奏「この後すぐに調査チームを派遣するわ。」

和奏「経緯は、鬼塚冬毬による偽装工作だと見て間違いないのね?」
横川「はい。」

伏屋「お待ちください。ここに書かれていることでは、詳しい説明が不可能です。本件を詳しく知るものをお呼びしてもよろしいでしょうか?」
和奏「わかりました。」

入ってきたのは、鬼塚夏美と鬼塚冬毬だ。

夏美「お時間いただき感謝いたします。」
冬毬「(頭を下げる)」

夏美「本件は鬼塚冬毬の1人の犯行とされていますが、鬼塚は、違うと言っています。下請けであるミフネ制作の三船社長が、事の発端だと言っていました。」
冬毬「はい…」

冬毬「私は以前、神領部長からとある会社へのコンペを勝ち取るようハッパをかけられていました。どうしようのできなかった私に、神領部長は下請け会社のリストを渡してきました。その中に、ミフネ製作の名がありました。私は三船社長に食事に誘われ、コンペを相談したところ、強度を偽装したネジを使って製品を売るよう提案されました…。もちろん最初は断りました。ですが、このままでは会社の業績を大きく損ねてしまう。私は耐えられず、ミフネ制作と契約を結びました…」

夏美「一方で三船社長は、鬼塚の指示に従ったまでと主張しています。」
田島「当たり前だ、こんな提案を下請けがするはずない。鬼塚冬毬、お前には億単位の損害賠償を請求する。この罪は、一生かけて償え。」

田島「神領、お前もだ。お前が部下を苦しめるからこんなことになったんだ。」
神領「はい…返す言葉もございません。」

夏美「ですが、そのような会社の雰囲気を作ったのは、田島専務、あなたでしょう。」
和奏「どういうことですか?」

夏美「まだ田島専務が、小倉総合電気に営業部長として出向していたときでした。売り上げのためなら法外な営業はやるし、部下に異常なまでのハッパをかける。そこで私と神領は、田島専務から、今回とまったく同じような製品の強度偽装を持ちかけられました。」
田島「でたらめだ!そんなものは!」

夏美「忘れもしませんよ、これが当時、田島専務が作成した強度偽装データです。ずっと持っていました。」
和奏「田島!どういうことなの!」

田島「でたらめですよ…」
夏美「これが、田島専務の作り上げた小倉総合電気の雰囲気です。これに神領は、ずっと耐えていたでしょう…」

杏奈「……。」
田島「話を逸らすな。ところで、鬼塚がやっていないという証拠はどこにもないじゃないか」

夏美「証拠ならあります。」

ボイスレコーダーを置いた。

[大文字]栞子「またあなたちですか…」
夏美「社長のパソコンから、こんなものが出てきました」

夏美「中川さん、読み上げますの。」
菜々「はい…」[/大文字]

[太字]“お世話になっております。さて、先日の件を確認いたします。鬼塚への強度偽装のことは、絶対に、口頭のみで伝えていただきたい。また、メールを含め、文書でのやりとりは回避していただきたい。もし後日、問題が起きた場合は、鬼塚の指示に従ったと主張すれば良い。また、鬼塚にはノルマ達成への強いプレッシャーをかけてあります。この提案を拒否するだけの余裕はありません。”[/太字]

[大文字]菜々「これはあなた宛てのメールです。」
夏美「途中で切れているのは、これは慌てて消そうとしたからですの。パソコン内のメールは全て削除したつもりだったけど、下書きが残っていた。」

栞子「私は知りません…私は、騙されたんですよ…‼︎」
夏美「何言ってるのですの!洗いざらい、話してもらいますの。」

栞子「最初は、断りました…けど、あんまりしつこく言ってくるので…」
夏美「嫌なら断れば…こんなことにはなりませんの」

栞子「そんなことできませんよ…」
菜々「ところで、誰が、この提案をしたんです?」

栞子「……横川社長です…。」[/大文字]

音声はそこで終わった。

夏美「けど、どうしてこんなこと思いついたのですの?」
横川「我が社は、5年連続ノルマ未達で、JR九州の子会社の中で、売り上げは最下位でした…どうしても利益を上げたくて、ミフネ製作の三船社長に相談をしました。そして、ミフネ製作の名が入った下請け会社のリストを作成し、神領を介して、鬼塚に紹介しました。今だけだ。この受注が取れれば、問題のある製品は改修すればいい。そう、自分に言い聞かせてました…」

冬毬「ふざけるな…‼︎ふざけるな!私が今までどんな思いでいたと思うんですか!」
杏奈「よせ、鬼塚…‼︎」

今にも殴りかかりそうだ。

横川「それに、過去にも同じことがありました。当時の私は製造部長で、それが強度偽装だとすぐに気がつきました。だけど、田島さんが、絶対バレないからって…」
和奏「なんですって…」

和奏は、田島を睨みつける。

和奏「…この件は、私が預かります。」
夏美「お待ちください。リコールの発表は、いつ頃になるのでしょうか?」

夏美「急かすようで申し訳ありません。時間に余裕はありません。」
和奏「…リコールはしません。まずは調査チームを派遣し、速やかな原因究明が先です。」

夏美は、絶望した。


《小倉総合電気》

夏美「なんで、何もないのですの…?」
菜々「先ほどJR九州の調達チームが来て、ネジの強度偽装に関する書類とかは全部持って行かれましたよ。JR九州は、徹底的に隠蔽するつもりですよ…」

夏美「なんですって…⁉︎」

夏美は、杏奈の部屋に急ぐ。

杏奈「なんだ君か。あいつら、全部持っていったよ。俺のパソコンも、何にも残ってないよ。」
夏美「こうなったら…」

杏奈「どうする気だ鬼塚、マスコミか国交省にでもリークするつもりか?おい!お前の話なんか誰も信用しないぞ」
夏美「なら、誰かが信じてくれるまでですの。」

夏美は自分のデスクへ戻った。杏奈は、呆然としている。

杏奈「……なんでだ…なんで、こうなっちまうんだ…」

杏奈は泣いた。

杏奈「……ん?」

ポケットの中のものを取り出した。


杏奈「お疲れ様。」
夏美「……。」

杏奈「ポケットの中にあった。」
夏美「これは…」

杏奈「唯一の証拠だ。話をするなら俺も付き合う。それが俺にできる、部長としての、最後の仕事だ。」
夏美「これは、絶対に果たすべきノルマですの」


2人の会社員の内部告発により発覚した、小倉総合電気の大規模なリコール隠し。その全貌を究明すべく、後日、国土交通省が立ち入り検査に入った。また、親会社であるJR九州にも検査が入った。今回の一件で、小倉総合電気製の製品は全てリコール、JR九州では全区間で運行停止を余儀なくされた。

また、営業部長の神領杏奈は退職して鬼塚夏美と同じ、別の会社へ就職。個人への損害賠償を免れた鬼塚冬毬は知り合いの会社へ就職。中川菜々は伏屋元彦副社長が社長となった新会社で部長職を務める。横川社長は特別背任容疑で刑事告訴。田島邦宏常務は懲戒解雇となり、国分和奏はJR九州の総合代表を更迭された。ミフネ製作は倒産し、社長だった三船栞子は行方をくらませた。

2025/09/21 21:42

上諏訪
ID:≫ 6.BBA13mnEY26
コメント

クリップボードにコピーしました

この小説につけられたタグ

hnnmラブライブ会社

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は上諏訪さんに帰属します

TOP