大井川鐵道への誤解
《結ヶ丘高校》
2人は部室で放課後トークをしていた。
杏奈「北陸鉄道っていいよね〜」
丹姫「あれ?杏奈先輩って北陸鉄道好きでしたっけ?」
杏奈「最近魅力に気づいた。雑誌で、廃線になった北陸鉄道山中線で走ってた6010系を見たんだよ」
丹姫「あぁ…6010系ですか。」
杏奈「やっぱり、そういう反応になるね。」
杏奈「君が3代にわたって嫌いな大井川鐵道が絡むからね。」
丹姫「……。」
丹姫の目が鋭くなっていく。
丹姫「大井川鐵道は…私のおばあちゃんを悲しませたんです‼︎」
杏奈「悲しませた?」
丹姫「はい。大井川鐵道は6000系と6010系を山中線を譲り受けたけど、6000系は6010系のおまけ程度にしか使わなかったんですよ…‼︎ 大井川鐵道は小田急のロマンスカーの時もすぐに無駄にしましたから、大井川鐵道はそういう、中途半端な会社なんです。だからおばあちゃんが嫌いなら、私だって嫌いです。」
杏奈「……。」
杏奈「君は、何か誤解しているようだね。」
丹姫「はい…?」
杏奈「大井川鐵道は本当は、6000系をきちんと使うつもりはあったと思うよ」
丹姫「いや…」
杏奈「北陸鉄道は架線電圧600V。だけど大井川鐵道は架線電圧1500V。これでは車両が走れないから、2編成に昇圧改造を施した。けど、ここで問題が起きたんだ」
丹姫「問題?」
杏奈「古い機器類を搭載していた6010系は簡単だったから改造はすぐに完了した。けど6000系は機器類が新しいから改造が難しく、結局は自走できない車両になってしまった。」
杏奈「今みたいに情報管理が行き届いていない時代だから、大井川鐵道はきちんと車両の特性を理解できなかったんだと思うよ。これは、仕方のないことなんだ」
丹姫「そんな…‼︎」
杏奈「だから僕に言わせれば、君は家族3代にわたって誤解をしているね。」
丹姫「あぁ…私は…なんてことを…‼︎」
杏奈「それに大井川鐵道はたしかに小田急を怒らせるほど、昔は貴重な車両を無駄にすることが多かった。けど大井川鐵道は、譲渡前の原型を残して活躍させてる。北陸鉄道6000系も、ほとんど原型は残していたし、福井県からの移管を申し入れられたときだって、喜んで差し上げたそうだよ。そんな鉄道車両を愛している会社が、僕は中途半端な会社だとは思わないね」
丹姫「……すみませんでした…。」
これによって、長い間続いた誤解は打ち解けた。
2人は部室で放課後トークをしていた。
杏奈「北陸鉄道っていいよね〜」
丹姫「あれ?杏奈先輩って北陸鉄道好きでしたっけ?」
杏奈「最近魅力に気づいた。雑誌で、廃線になった北陸鉄道山中線で走ってた6010系を見たんだよ」
丹姫「あぁ…6010系ですか。」
杏奈「やっぱり、そういう反応になるね。」
杏奈「君が3代にわたって嫌いな大井川鐵道が絡むからね。」
丹姫「……。」
丹姫の目が鋭くなっていく。
丹姫「大井川鐵道は…私のおばあちゃんを悲しませたんです‼︎」
杏奈「悲しませた?」
丹姫「はい。大井川鐵道は6000系と6010系を山中線を譲り受けたけど、6000系は6010系のおまけ程度にしか使わなかったんですよ…‼︎ 大井川鐵道は小田急のロマンスカーの時もすぐに無駄にしましたから、大井川鐵道はそういう、中途半端な会社なんです。だからおばあちゃんが嫌いなら、私だって嫌いです。」
杏奈「……。」
杏奈「君は、何か誤解しているようだね。」
丹姫「はい…?」
杏奈「大井川鐵道は本当は、6000系をきちんと使うつもりはあったと思うよ」
丹姫「いや…」
杏奈「北陸鉄道は架線電圧600V。だけど大井川鐵道は架線電圧1500V。これでは車両が走れないから、2編成に昇圧改造を施した。けど、ここで問題が起きたんだ」
丹姫「問題?」
杏奈「古い機器類を搭載していた6010系は簡単だったから改造はすぐに完了した。けど6000系は機器類が新しいから改造が難しく、結局は自走できない車両になってしまった。」
杏奈「今みたいに情報管理が行き届いていない時代だから、大井川鐵道はきちんと車両の特性を理解できなかったんだと思うよ。これは、仕方のないことなんだ」
丹姫「そんな…‼︎」
杏奈「だから僕に言わせれば、君は家族3代にわたって誤解をしているね。」
丹姫「あぁ…私は…なんてことを…‼︎」
杏奈「それに大井川鐵道はたしかに小田急を怒らせるほど、昔は貴重な車両を無駄にすることが多かった。けど大井川鐵道は、譲渡前の原型を残して活躍させてる。北陸鉄道6000系も、ほとんど原型は残していたし、福井県からの移管を申し入れられたときだって、喜んで差し上げたそうだよ。そんな鉄道車両を愛している会社が、僕は中途半端な会社だとは思わないね」
丹姫「……すみませんでした…。」
これによって、長い間続いた誤解は打ち解けた。
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