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究極の横浜一人旅

《前日 教室》

かのん「いや〜、テスト終わったね」
杏奈「そうだね〜」

テスト最終日が終わり、緊張から解放される。

担任「明日はいよいよ横浜遠足です。班を作って決まったらこの紙に書いてください」

全員が自由に動く。

杏奈「かのんちゃんと一緒に…」

生徒「かのんちゃ〜ん!!」
かのん「あっ、一緒になろう!」

杏奈「(アイツは垂水…苦手なヤツ。)」

苦手なヤツに仲の良い人を取られた。こうなったらかのんちゃんとは班になれない。

かのん「?杏奈くん、うち入りなよ」
杏奈「えっ?あっ、うん」

班にはなれたが、かのんと一緒になりたいのだ。

杏奈は考えた。おや?横浜?

杏奈「かのんちゃん」
かのん「どうしたの?」

杏奈「僕もう、他のクラスの子から誘われてて、当日は班で行動できないんだ…」
かのん「えー…マジか…」

杏奈「名簿には名前だけ入れておいて」
かのん「そっか…。わかった」

よっしゃー!これで明日は横浜を自由に満喫できるぜ〜!やはりソロ旅は最高だ。

《当日 バス》

プランは考えてある
山下公園に到着後、すぐに中華街へ向かい、北京ダックを食べる。そしたら元町・中華街駅に行き、横浜駅に行く。

ここから先は特に考えていないが、まぁ、いいだろう。

一番の目的は北京ダックだ。かつて一度だけ食べたことがあるが、あの美味しさは忘れられない。今回は食べ歩き用の小さいのを買う。

杏奈「(きたきた、これなんだよなぁ〜)」

薄い皮に野菜とともに包まれている。
小さいので二口で食べてしまった。辛いタレが口に残る。

すぐに中華街を後にし、元町・中華街駅へ歩く。

みなとみらい線1日乗車券(460円)を買い、横浜駅へ向かう。

杏奈「……Y500!?」

みなとみらい線Y500系は、5本しかない超レアな車両である。

杏奈「これは期待できるぞ。」

[水平線]
《横浜駅》

高島屋ではお土産を買いに行く。
冬毬たち1年生、四季たち2年生に頼まれたので、すぐにお土産の用事を済ませたい。

地下階は食品のコーナーだ。

杏奈「(どれも美味そうだな。)」

NewDaysで横浜ハーバーやまんじゅうを買えば、とりあえず用事は済んだ。

杏奈「(俺へのお土産…)」

は、ない。というより、あえて買わない。横浜ならいつでも行けるし、12月後半にも楽しいことが待っているからだ。


このあと、菊名や横浜ランドマークタワー、関内を周り、もう12時を過ぎた。

[水平線]
《新高島駅》

可可「あっ」

違う班の可可に会った。

可可「班のみんなはいないのデスか?」
杏奈「1人旅だよ」

可可「えっ?なんでデスか?」
杏奈「かくかくしかじか」

可可「なるほど。…では、可可たちと周りませんか?」
杏奈「いいの?」

可可「もちろんデスよ」
杏奈「じゃあ」

俺は、間違っていた。

今だからみんなと楽しめる。だが、自分1人だけが楽しめればいいと、かのんたちに嘘までついた。

俺は、バカだった。

だが、可可たちは違った。こんな俺を班に誘ってくれたのだ。

可可「杏奈行きマスよ〜」
杏奈「はーい」

赤レンガ目指して走る!

2025/12/07 13:00

上諏訪
ID:≫ 6.BBA13mnEY26
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