堕ちた少女の行く先は…
れな「あやねちゃん」
あやね「れなさん。お疲れ様です」
今日の部活が終わり、2人は一緒に帰る。
れな「今日さ、新記録出たんだ」
あやね「新記録!?すごいです、さすがれなさんですね」
れな「今度の大会、めっちゃ自信あるかも」
あやね「応援してますよ。当日、絶対に見に行きますから」
陸上の大会を月末に控えた篠ノ井れなは、本番に向けて仕上げている。
ちなみに2人は親友で、1年生のときからずっと仲良しで、飯田あやねは一番の理解者だ。
[中央寄せ]そんな、ある日だった。[/中央寄せ]
練習中に怪我をし、病院へ搬送された。
あやね「れなさん…!!」
れな「あやねちゃん…」
診断は、靭帯断裂だった。
れな「ごめんね…私、大会出れないんだって…」
あやね「そんな…」
れな「あやねちゃんに、最後の大会でかっこいいとこ見せたかったのに…。」
あやね「…今は、考えないでください。」
れなの努力は、ここで水の泡となった。
なんのための青春だったのか。死んだような気分だ。いや、本当に死んでしまいたい。
れな「……うぅ…うわぁぁぁぁんっ!!」
れな「なんで…!! なんで怪我なんかしたっ!」
この右脚は切り落としたいと思った。
本番直前で怪我をするこんな足首はいらない。
《2学期》
あやね「足、早く良くなるといいですね」
れな「…そうだね。」
あやね「れなさん…?」
れな「こんななっちゃった足首なんか、いらないよ。」
あやね「えっ…」
れな「どのみち、もう陸上は復帰しないから。」
あやね「なんでそんなこと言うんですか、ずっと頑張ってきたじゃないですか…!!」
れな「こんなにツラいのは嫌」
あやね「あれだけ好きだったのに、そんなのれなさんらしくないですよ…!!」
れな「もう放っといて!」
あやね「!?」
れな「しつこい人は嫌い、もう私に近づかないで!あやねちゃんなんか友達じゃないから。」
れなは松葉杖を取りながら去った。
あやねはその背中を悲しい目で見るだけだった。
[中央寄せ][太字]あやねちゃんなんか友達じゃないから[/太字][/中央寄せ]
れな「(人の気持ちも知らないでよくあんなことが言えるよ。)」
れな「(二度と努力なんかしないや。)」
とは言ったものの、リハビリはばっちりだった。元来の運動機能が良いおかげで、驚異的な回復を見せた。
だが、あの日以来れなは、あやねのことを見下すような扱いをするようになった。また、だんだんとあやねから話しかけることはなくなった。
そして学校生活も私生活も堕落していった。
もともとあった正義感や、結果を求める姿勢も失い、なにもかもが壊れていた。
[水平線]
あやね「返してください!! 」
そんな声を横目にした。
見ると、あやねが同級生に財布を取られている。
同級生A「取り返してみろよw 」
同級生B「ザコだろw 弱虫が」
あやね「ひゃっ!!」
同級生A「いいからよこせっ!」
体が小さく気も弱いあやねは、すぐにやられてしまう。泣きながら財布を取り返そうとする。
れな「(…意外と粘ってる。)」
こんな弱い人間が、いや、あやねは弱くはない。
必死になって応戦しているではないか。
れな「待ちな。」
あやね「れなさん!」
同級生B「足ぶっ壊した篠ノ井じゃん」
同級生A「また壊してやろうぜw」
れなは治ったばかりで痛みが若干残るまま戦った。
[水平線]
あやね「れなさん!しっかり!」
れな「はぁ…はぁ…はぁ…」
れな「ほら…財布…守ったよ…」
あやね「ありがとうございます…!! 」
あやね「なんで…私のためにそこまで…」
れな「だってあやねちゃんは、私の友達だから。かけがえのない、一番の友達だよ」
れな「でも、あやねちゃんは私の友達でいてくれるかな…?」
あやね「当たり前ですよ、私にとってもれなさんは、かけがえのない友達です」
[水平線]
《1週間後》
れな「私、やりたいことが1つあるんだ」
あやね「なんですか?」
れな「鉄道が好きだから、高校入ったら、鉄道の部活を立ち上げたいって思ってるんだ」
あやね「いいじゃないですか…!! ぜひ私も」
れな「もちろんあやねちゃんも一緒でね」
あやね「あと…」
れな「なに?」
あやね「陸上は、やめちゃうんですか?」
れな「うん、やめる。もうじゅうぶん高校でもやっていけるほどの体力はあるし。それと…」
あやね「?」
れな「あやねちゃんと一緒にいる時間、もっと増やしたいからね」
あやね「フフッ…/// 」
[水平線]
春が訪れ、2人は本栖高校に進学した。
《1-1教室》
れな「あやねちゃん制服可愛い〜♡」
あやね「れなさんも、とっても可愛いです♡」
千明「イヌ子、申請通ったぞ!」
あおい「マジで!?やったなアキ」
隣のクラスの大垣千明と犬山あおいだ。2人はキャンプ仲間で、野外活動サークルの新設の申請が通ったようだ。
れな「あやねちゃん…!! 」
あやね「はい、私たちも申請しましょう」
すぐに申請した。そしてあっさり通った。
あやね「この部室で、私たちの青春がスタートするんですね」
れな「うん、部員も集めて、楽しい部活にしたいよね」
あやね「こんなこともあろうかと、私、ロッカーに鉄道模型、入れてました」
れな「いいね!! 」
あやねはロッカーから鉄道模型を取ってきた。
れな「撮るよ〜」
あやね「あっ、はい」
れな「はい、ちーず」
パシャ
あやね「れなさん。お疲れ様です」
今日の部活が終わり、2人は一緒に帰る。
れな「今日さ、新記録出たんだ」
あやね「新記録!?すごいです、さすがれなさんですね」
れな「今度の大会、めっちゃ自信あるかも」
あやね「応援してますよ。当日、絶対に見に行きますから」
陸上の大会を月末に控えた篠ノ井れなは、本番に向けて仕上げている。
ちなみに2人は親友で、1年生のときからずっと仲良しで、飯田あやねは一番の理解者だ。
[中央寄せ]そんな、ある日だった。[/中央寄せ]
練習中に怪我をし、病院へ搬送された。
あやね「れなさん…!!」
れな「あやねちゃん…」
診断は、靭帯断裂だった。
れな「ごめんね…私、大会出れないんだって…」
あやね「そんな…」
れな「あやねちゃんに、最後の大会でかっこいいとこ見せたかったのに…。」
あやね「…今は、考えないでください。」
れなの努力は、ここで水の泡となった。
なんのための青春だったのか。死んだような気分だ。いや、本当に死んでしまいたい。
れな「……うぅ…うわぁぁぁぁんっ!!」
れな「なんで…!! なんで怪我なんかしたっ!」
この右脚は切り落としたいと思った。
本番直前で怪我をするこんな足首はいらない。
《2学期》
あやね「足、早く良くなるといいですね」
れな「…そうだね。」
あやね「れなさん…?」
れな「こんななっちゃった足首なんか、いらないよ。」
あやね「えっ…」
れな「どのみち、もう陸上は復帰しないから。」
あやね「なんでそんなこと言うんですか、ずっと頑張ってきたじゃないですか…!!」
れな「こんなにツラいのは嫌」
あやね「あれだけ好きだったのに、そんなのれなさんらしくないですよ…!!」
れな「もう放っといて!」
あやね「!?」
れな「しつこい人は嫌い、もう私に近づかないで!あやねちゃんなんか友達じゃないから。」
れなは松葉杖を取りながら去った。
あやねはその背中を悲しい目で見るだけだった。
[中央寄せ][太字]あやねちゃんなんか友達じゃないから[/太字][/中央寄せ]
れな「(人の気持ちも知らないでよくあんなことが言えるよ。)」
れな「(二度と努力なんかしないや。)」
とは言ったものの、リハビリはばっちりだった。元来の運動機能が良いおかげで、驚異的な回復を見せた。
だが、あの日以来れなは、あやねのことを見下すような扱いをするようになった。また、だんだんとあやねから話しかけることはなくなった。
そして学校生活も私生活も堕落していった。
もともとあった正義感や、結果を求める姿勢も失い、なにもかもが壊れていた。
[水平線]
あやね「返してください!! 」
そんな声を横目にした。
見ると、あやねが同級生に財布を取られている。
同級生A「取り返してみろよw 」
同級生B「ザコだろw 弱虫が」
あやね「ひゃっ!!」
同級生A「いいからよこせっ!」
体が小さく気も弱いあやねは、すぐにやられてしまう。泣きながら財布を取り返そうとする。
れな「(…意外と粘ってる。)」
こんな弱い人間が、いや、あやねは弱くはない。
必死になって応戦しているではないか。
れな「待ちな。」
あやね「れなさん!」
同級生B「足ぶっ壊した篠ノ井じゃん」
同級生A「また壊してやろうぜw」
れなは治ったばかりで痛みが若干残るまま戦った。
[水平線]
あやね「れなさん!しっかり!」
れな「はぁ…はぁ…はぁ…」
れな「ほら…財布…守ったよ…」
あやね「ありがとうございます…!! 」
あやね「なんで…私のためにそこまで…」
れな「だってあやねちゃんは、私の友達だから。かけがえのない、一番の友達だよ」
れな「でも、あやねちゃんは私の友達でいてくれるかな…?」
あやね「当たり前ですよ、私にとってもれなさんは、かけがえのない友達です」
[水平線]
《1週間後》
れな「私、やりたいことが1つあるんだ」
あやね「なんですか?」
れな「鉄道が好きだから、高校入ったら、鉄道の部活を立ち上げたいって思ってるんだ」
あやね「いいじゃないですか…!! ぜひ私も」
れな「もちろんあやねちゃんも一緒でね」
あやね「あと…」
れな「なに?」
あやね「陸上は、やめちゃうんですか?」
れな「うん、やめる。もうじゅうぶん高校でもやっていけるほどの体力はあるし。それと…」
あやね「?」
れな「あやねちゃんと一緒にいる時間、もっと増やしたいからね」
あやね「フフッ…/// 」
[水平線]
春が訪れ、2人は本栖高校に進学した。
《1-1教室》
れな「あやねちゃん制服可愛い〜♡」
あやね「れなさんも、とっても可愛いです♡」
千明「イヌ子、申請通ったぞ!」
あおい「マジで!?やったなアキ」
隣のクラスの大垣千明と犬山あおいだ。2人はキャンプ仲間で、野外活動サークルの新設の申請が通ったようだ。
れな「あやねちゃん…!! 」
あやね「はい、私たちも申請しましょう」
すぐに申請した。そしてあっさり通った。
あやね「この部室で、私たちの青春がスタートするんですね」
れな「うん、部員も集めて、楽しい部活にしたいよね」
あやね「こんなこともあろうかと、私、ロッカーに鉄道模型、入れてました」
れな「いいね!! 」
あやねはロッカーから鉄道模型を取ってきた。
れな「撮るよ〜」
あやね「あっ、はい」
れな「はい、ちーず」
パシャ
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