ドクターN
《本浜松メディカルセンター》
西木野「この病院を拡大するために、学園を創設する」
全員「(ざわざわ…)」
西木野「日本という国は、世界的に見ても高水準な医療を誇る国だ。そして未来へと優秀な医療従事者を育てる必要がある。だがしかし!昨今の医療従事者不足の中、我が本浜松メディカルセンターは、東帝大学病院や慶林大学病院のように、付属した学園を保有していない。このままでは、優秀な医者たちは我が病院から消えてしまうだろう。そこで学園は、東京はお台場にある虹ヶ咲学園を買収する。」
[水平線]
ミミ「ウナギ美味っ‼︎」
菜々「浜松といえばウナギですよね〜」
2人は浜松に出張していた帰りに、ウナギ屋に寄った。
ミミ「美味しかった〜」
菜々「もうこんな時間、早く新幹線で帰りましょうか」
ミミ「うっ…‼︎」
菜々「ミミさん?」
[大文字]バタンっ[/大文字]
菜々「ミミさん!?ミミさん!しっかり!」
江坂「どいて!…これは、脳腫瘍の疑い。すぐに運ぶよ」
救急車で搬送された。
[水平線]
放送「ただいまより、西木野院長による、院長回診を行います。」
西木野「搬送されたのか…」
楡原「はい、先ほどの救急車で搬送されたのですが…」
西木野「なんだよ、何か言いたいのか?」
楡原「そこに立ち会った医者が、江坂だそうで…」
西木野「おいおい…なんという偶然だよ…。あいつなの?じゃあ今回の担当医はあいつかよ…」
楡原「あいつのいるところには、まったく患者がいるというか。」
楡原「ですがこれは、チャンスですよ」
西木野「どういうことだ?」
楡原「虹ヶ咲学園の幹部が1人倒れて、うちで面倒を見る。その恩を売れば、虹ヶ咲学園は今回の買収に応じるかと。」
西木野「…そういうことか…‼︎」
西木野「どうですかお体のほうは?」
中川「院長…‼︎ いえ…まったく…」
西木野「今回の担当医は、この、楡原教授に担当していただきます」
江坂「なんでよ!?私が持ってきた医者よ!」
西木野「つまみ出せ。」
江坂「ちょっと!?おいおい!」
楡原「外科教授の楡原です。よろしく」
西木野「この楡原教授はね、医療の本場のドイツで培ってきた非常に優秀な外科医ですから、どうぞご安心なさってください」
菜々「そんな優秀な先生に診てもらえるなんて光栄です。こちらこそ、よろしくお願いします」
ミミ「ありがたいです…よろしく…」
《カンファレンス》
楡原「一例目、17歳女性、御堂ミミさん。診断は悪性脳腫瘍ステージ3です。」
江坂「はーい、私やる!」
楡原「君にはやらせない。こんなオペはこの病院で私以外できないだろう。」
江坂「私ならできますけど。あんたよりも正確かつ迅速に行える。」
楡原「今回のオペでは、IREナイフを使用します。日本ではまだ少ないこいつは、ドイツの病院では何本もの電極針を使ってガン細胞を死滅させることに成功しました。」
西木野「わかった。では執刀医は、楡原教授に任せよう。」
江坂「私の患者なのに。」
[水平線]
西木野「例の件なんだけどね、」
理事長「虹ヶ咲学園買収の件ですか。」
理事長「私は、あの学園の方針にはあまりよく思っていなくてね」
西木野「自由な校風、でしたっけ?」
理事長「目指すべきは翔ノ板学園のような、そういう学園を目指していましてね、でも今回、医療特化型の学園ができると聞いて、驚きですよ。」
西木野「こちらこそ、あの学園を手に入れたい」
[水平線]
江坂「首の痛みはいつから?」
ミミ「3ヶ月ぐらい前かな。」
江坂「かなり進んでるようね」
ミミ「そうですか…」
楡原「失礼しま…江坂、なんでお前がいる」
江坂「ねぇ、この人、もう一度検査したほうがいいんじゃない?」
楡原「問題はない。このオペは私がいれば楽勝」
江坂「ほんとにあんたにできるの?」
[水平線]
《第1手術室》
ドアが開き、執刀医は優雅に入ってきた。
楡原「これより、御堂ミミさんの悪性脳腫瘍摘出手術を始める。」
麻酔科医「血圧、115の80でサイナス」
楡原「メス」
まず、頭部の皮膚部分を切り取り、そして頭蓋骨に部分切除する。
楡原「IREナイフ」
次に電極針を刺し、通電準備をする。
楡原「メッツェン」
可能な限り腫瘍を切離する。
そして完了すると、IREナイフを通電させる。
楡原「よし。」
麻酔科医「…!?血圧低下!」
突如、アラームがなった。
助手「止血準備!」
楡原「どこだ出血点は…!!」
西木野「何してる!?早く止血しろ!」
楡原「おそらく切りつけです…」
[大文字]ウィーン[/大文字]
楡原「江坂!?」
江坂「…あーあ、やっぱりね。どいて」
江坂「出血点はここか…。あんた邪魔」
助手「あっ、はい…」
江坂が止血をする。
麻酔科医「血圧、正常」
楡原「止血完了、では閉頭する。残りの腫瘍は内科に回して治す。」
江坂「閉じるないで、気管チューブの準備」
楡原「何!?」
西木野「おい江坂、手術は完了したぞ」
江坂「この患者、腫瘍が脳下垂体にまで浸潤してる」
楡原「転移…!!」
看護師「気管チューブと経鼻内視鏡、持ってきました。」
江坂「よし、時間がないからさっさと終わらせるよ。副鼻腔鏡下脳下垂体腫瘍摘出手術」
江坂「ディゼクター、そしてモノポーラ」
楡原「なんでこの腫瘍がわかった?」
江坂「あの患者、首に痛みがあった。だから脳下垂体か延髄に何かあると思って検査した。これは写真じゃ見づらかった。だから本当に大丈夫か聞いたわけ」
楡原「……。」
江坂「手術は成功」
菜々「…!! ありがとうございます!」
[水平線]
西木野「回復おめでとうございます」
ミミ「ありがとうございます…」
楡原「残りの腫瘍は薬を脳に置いて治します。」
西木野「楡原教授がね、ほんとによくやってくれましたから、もう安心ですよ」
[水平線]
《2週間後》
菜々「退院おめでとうございます」
ミミ「ありがとう」
菜々「ところで…」
ミミ「あらら…」
[テレビ]
警視庁は、贈収賄の容疑で本浜松メディカルセンターの西木野院長と、虹ヶ咲学園の高橋理事長を逮捕しました。虹ヶ咲学園の不当買収を巡って、複数に渡り賄賂の贈収を行っていた罪に問われています。
ミミ「2人とも捕まっちゃったようね」
菜々「大変ですね」
西木野「この病院を拡大するために、学園を創設する」
全員「(ざわざわ…)」
西木野「日本という国は、世界的に見ても高水準な医療を誇る国だ。そして未来へと優秀な医療従事者を育てる必要がある。だがしかし!昨今の医療従事者不足の中、我が本浜松メディカルセンターは、東帝大学病院や慶林大学病院のように、付属した学園を保有していない。このままでは、優秀な医者たちは我が病院から消えてしまうだろう。そこで学園は、東京はお台場にある虹ヶ咲学園を買収する。」
[水平線]
ミミ「ウナギ美味っ‼︎」
菜々「浜松といえばウナギですよね〜」
2人は浜松に出張していた帰りに、ウナギ屋に寄った。
ミミ「美味しかった〜」
菜々「もうこんな時間、早く新幹線で帰りましょうか」
ミミ「うっ…‼︎」
菜々「ミミさん?」
[大文字]バタンっ[/大文字]
菜々「ミミさん!?ミミさん!しっかり!」
江坂「どいて!…これは、脳腫瘍の疑い。すぐに運ぶよ」
救急車で搬送された。
[水平線]
放送「ただいまより、西木野院長による、院長回診を行います。」
西木野「搬送されたのか…」
楡原「はい、先ほどの救急車で搬送されたのですが…」
西木野「なんだよ、何か言いたいのか?」
楡原「そこに立ち会った医者が、江坂だそうで…」
西木野「おいおい…なんという偶然だよ…。あいつなの?じゃあ今回の担当医はあいつかよ…」
楡原「あいつのいるところには、まったく患者がいるというか。」
楡原「ですがこれは、チャンスですよ」
西木野「どういうことだ?」
楡原「虹ヶ咲学園の幹部が1人倒れて、うちで面倒を見る。その恩を売れば、虹ヶ咲学園は今回の買収に応じるかと。」
西木野「…そういうことか…‼︎」
西木野「どうですかお体のほうは?」
中川「院長…‼︎ いえ…まったく…」
西木野「今回の担当医は、この、楡原教授に担当していただきます」
江坂「なんでよ!?私が持ってきた医者よ!」
西木野「つまみ出せ。」
江坂「ちょっと!?おいおい!」
楡原「外科教授の楡原です。よろしく」
西木野「この楡原教授はね、医療の本場のドイツで培ってきた非常に優秀な外科医ですから、どうぞご安心なさってください」
菜々「そんな優秀な先生に診てもらえるなんて光栄です。こちらこそ、よろしくお願いします」
ミミ「ありがたいです…よろしく…」
《カンファレンス》
楡原「一例目、17歳女性、御堂ミミさん。診断は悪性脳腫瘍ステージ3です。」
江坂「はーい、私やる!」
楡原「君にはやらせない。こんなオペはこの病院で私以外できないだろう。」
江坂「私ならできますけど。あんたよりも正確かつ迅速に行える。」
楡原「今回のオペでは、IREナイフを使用します。日本ではまだ少ないこいつは、ドイツの病院では何本もの電極針を使ってガン細胞を死滅させることに成功しました。」
西木野「わかった。では執刀医は、楡原教授に任せよう。」
江坂「私の患者なのに。」
[水平線]
西木野「例の件なんだけどね、」
理事長「虹ヶ咲学園買収の件ですか。」
理事長「私は、あの学園の方針にはあまりよく思っていなくてね」
西木野「自由な校風、でしたっけ?」
理事長「目指すべきは翔ノ板学園のような、そういう学園を目指していましてね、でも今回、医療特化型の学園ができると聞いて、驚きですよ。」
西木野「こちらこそ、あの学園を手に入れたい」
[水平線]
江坂「首の痛みはいつから?」
ミミ「3ヶ月ぐらい前かな。」
江坂「かなり進んでるようね」
ミミ「そうですか…」
楡原「失礼しま…江坂、なんでお前がいる」
江坂「ねぇ、この人、もう一度検査したほうがいいんじゃない?」
楡原「問題はない。このオペは私がいれば楽勝」
江坂「ほんとにあんたにできるの?」
[水平線]
《第1手術室》
ドアが開き、執刀医は優雅に入ってきた。
楡原「これより、御堂ミミさんの悪性脳腫瘍摘出手術を始める。」
麻酔科医「血圧、115の80でサイナス」
楡原「メス」
まず、頭部の皮膚部分を切り取り、そして頭蓋骨に部分切除する。
楡原「IREナイフ」
次に電極針を刺し、通電準備をする。
楡原「メッツェン」
可能な限り腫瘍を切離する。
そして完了すると、IREナイフを通電させる。
楡原「よし。」
麻酔科医「…!?血圧低下!」
突如、アラームがなった。
助手「止血準備!」
楡原「どこだ出血点は…!!」
西木野「何してる!?早く止血しろ!」
楡原「おそらく切りつけです…」
[大文字]ウィーン[/大文字]
楡原「江坂!?」
江坂「…あーあ、やっぱりね。どいて」
江坂「出血点はここか…。あんた邪魔」
助手「あっ、はい…」
江坂が止血をする。
麻酔科医「血圧、正常」
楡原「止血完了、では閉頭する。残りの腫瘍は内科に回して治す。」
江坂「閉じるないで、気管チューブの準備」
楡原「何!?」
西木野「おい江坂、手術は完了したぞ」
江坂「この患者、腫瘍が脳下垂体にまで浸潤してる」
楡原「転移…!!」
看護師「気管チューブと経鼻内視鏡、持ってきました。」
江坂「よし、時間がないからさっさと終わらせるよ。副鼻腔鏡下脳下垂体腫瘍摘出手術」
江坂「ディゼクター、そしてモノポーラ」
楡原「なんでこの腫瘍がわかった?」
江坂「あの患者、首に痛みがあった。だから脳下垂体か延髄に何かあると思って検査した。これは写真じゃ見づらかった。だから本当に大丈夫か聞いたわけ」
楡原「……。」
江坂「手術は成功」
菜々「…!! ありがとうございます!」
[水平線]
西木野「回復おめでとうございます」
ミミ「ありがとうございます…」
楡原「残りの腫瘍は薬を脳に置いて治します。」
西木野「楡原教授がね、ほんとによくやってくれましたから、もう安心ですよ」
[水平線]
《2週間後》
菜々「退院おめでとうございます」
ミミ「ありがとう」
菜々「ところで…」
ミミ「あらら…」
[テレビ]
警視庁は、贈収賄の容疑で本浜松メディカルセンターの西木野院長と、虹ヶ咲学園の高橋理事長を逮捕しました。虹ヶ咲学園の不当買収を巡って、複数に渡り賄賂の贈収を行っていた罪に問われています。
ミミ「2人とも捕まっちゃったようね」
菜々「大変ですね」
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