《Liella!スペシャル小説》新居町の対決
《新中京鉄道 社長室》
石山(社長)「アイドル業界は大盛り上がりだな。」
階上(総務部長)「ラブライブ、様々ですね」
社長と総務部長、2人は社長室のセットに座って話していた。
石山「そうだ階上、うちのアイドルユニットの『pon pon Girls』のランキング出たんだよな?」
階上「はい、こちらになります。」
タブレットを見せた。これは上半期9月までのアイドルの人気ランキングだった。
階上「40組中9位という結果です。前回より3位上昇しております」
石山「君は、この結果に満足しているのか?」
階上「…いえ。」
石山「だよなぁ。1位が虹ヶ咲で2位が翔ノ板、3位に結ヶ丘、やっぱり上位3つはこいつらだな。私としては、やるならトップを目指すのが当たり前だと思うよ?」
石山「年間4600万円、この金額を我がアイドルに投資しているんだ。わかってるよな?」
階上「はい」
石山は何事も上位でなければ気が済まない男だ。去年に社長に昇進し、徹底した方針で新中京鉄道の利益を上げ、自身の、『Future Entertainment』計画の一環でアイドルグループを登場させた。
[水平線]
《結ヶ丘高校》
マルガレーテ「はい、もう一度やるわよ」
メイ「まだやるのか、これで5回連続だぞ…」
かのん「マルガレーテちゃん、気合入ってるのは頼もしいけど、少し休憩入れようよ?」
マルガレーテ「何呑気なこと言ってるの?こんなんじゃ翔ノ板に勝てないわよ!!」
翔ノ板学園は、結ヶ丘のライバル高校だ。名古屋市中村区にある高校で、今夏は優勝を取られた。
杏奈「みんなお疲れ様〜」
全員「お疲れ〜」
杏奈「みんなのために差し入れで、僕おすすめのタコスを買ってきたよ~」
全員「わーい!!」
みんなはタコスに手を伸ばす。一人を除いて。
杏奈「あれ?マルガレーテちゃん食べないの?」
マルガレーテ「い、いいわよ」
杏奈「そう、じゃあ僕が食べちゃうね?」
マルガレーテ「……食べるわよ!! 食べる!!」
休憩時間は微笑ましい光景だ。神領杏奈はLiella!の専属マネージャーであり、Liella!1期生に心を打たれ、静岡県浜松市の高校から転校してきたぐらいのファンでもある。
屋上は、全員の汗の香りと熱気はプンプンする。
[水平線]
すみれ「ねぇ杏奈、舞台は決まったの?」
杏奈「うん。次の舞台は、新居町にある新中京ドリームEXだよ」
すみれ「あら!! それって新しくできたでーっかいアミューズメント施設よね!私、一度あそこのビックホールに立ってみたいと思ったの!! すごいじゃない杏奈!」
杏奈「フフッ…ありがとう、すみれちゃん」
杏奈「センターは、すみれちゃんに決めたよ。」
すみれ「そう、私がセンター……私が!?」
杏奈「うん、今回のステージは、絶対にすみれちゃんがいいんだ。」
すみれ「それは…ファンとして?それとも、私自身?」
杏奈「どっちも。すみれちゃんはいつも誰よりも努力していて、誰よりも強いのは、僕が一番知ってるつもりだよ。けど前回はセンター取られて、僕も悔しかった。だから今回は、僕の地元であってすみれちゃんの憧れの舞台でもあった、新中京ドリームEXで、センターで輝いてほしい」
すみれ「…当然よ、私を誰だと思ってるの?」
すみれは強気だ。杏奈は平安名すみれ推しで、特にすみれにはいつもメロメロなのだ。
可可「何を締まりの無い顔をしてるのデスか?」
すみれ「いたの!?…やかましいわ///」
[水平線]
《1週間後 新中京鉄道》
階上「今回の相手となる結ヶ丘高校は、センターは1期生の平安名すみれだそうです」
石山「あぁ、あの子か。たしか子役をやっていたらしいが、挫折して諦めたあの子だな。」
階上「はい」
石山「あの子、強気だが肝心なとこで怖気づくところがあるんだよな。それに、あの生意気な態度とか、アイドルらしくないところがあるもので、私は気に食わないなぁ。」
石山「階上、今回の対決はうちのpon pon Girlsを勝たせなさい」
階上「もちろんでございます。今回の主催者は、新中京鉄道ですから。審査員にも、圧力をかけておきます。」
石山「頼んだぞ。楽しみだ、ここで結ヶ丘は転落して、うちが一気上がるぞ。良い結果を残せば、世間はうちを評価するからな。」
階上「はい」
[水平線]
杏奈「結ヶ丘高校Liella!のマネージャーをさせていただいております、神領杏奈です。」
石山「君が神領さんね、よろしく」
杏奈「今回は、数あるアイドルの中から、Liella!ご指名いただきありがとうございます」
石山「こちらこそご引受ありがとう」
杏奈「ところで、今回はご指名ということとなりますので、報酬をいただくことになりますが?」
石山「君も気が早いなぁ、後ほど払うよ」
杏奈「お待ちしております。ところで、」
石山「なんだね?」
杏奈「石山社長は、ラブライブ!自体がお好きではないという噂を耳にしたのですが…」
石山「…本当だ。」
石山「ラブライブ!は、金儲けに走る上層部らがアイドルたちを利用している。だから、それに乗っかるアイドルたちにも、同じ気持ちを私は持っている。だから次の対決は、我々が勝たせてもらうから、覚悟したまえ。」
杏奈「お手柔らかに。」
[水平線]
《当日》
すみれ「いくよ、Song for you」
全員「Song for us!」
先攻がLiella!だった。やはりラブライブ!ということあって、最初から観客は盛り上がっている。
石山「結ヶ丘に、平安名すみれに、恥をかかせてやれ。」
階上「はい」
後攻のpon pon Girlsも盛り上がった。
さすがだな、と、Liella!の全員は感心した。
石山「我々の勝ちは確定だな。」
階上「はい」
審査員「勝利は…」
全員が息を飲む。
審査員「結ヶ丘高校Liella!です」
一気に歓声が上がる。
だがその裏で、一人唖然とした男がいた。
[水平線]
《終了後》
石山「どういうことだ!」
杏奈「失礼いたします」
杏奈「今回は、結ヶ丘Liella!をご指名くださり、ありがとうございます。こちらが報酬となりますので、よろしくお願いします。」
石山「……。」
石山「!?ふざけるな、なんだいこのべらぼうな報酬金額は」
杏奈「ふざけておりません。先日のご発言、心中穏やかではありませんで、ラブライブ!を“金儲け”などご発言したことは堪え難い。」
杏奈「また、平安名すみれを“生意気”と言ったことはマネージャーとしてファンとして、絶対に許せません。」
石山「なんでそれを!?」
杏奈「……。」
石山「階上…!! 貴様よくも…」
杏奈「これが世に出ましたら、新中京鉄道は崩壊どころか、当然、石山社長の打ち出した『Future Entertainment』計画は頓挫しますね。」
石山「…払いましょう。この120万円」
杏奈「ありがとうございます!!」
石山「…私は、本当にラブライブ!が好きだった。だがやはり、最近の金儲けに走る上層部には腹が立つ。だから私が社長になってから、新中京鉄道からラブライブ!要素はなくした。だけど、誰かを笑顔にしたい。だから例の計画を打ち出し、アイドル事業を立ち上げた。私のやり方で、この混乱する世の中に、そして日本の誇るエンターテイメント産業に貢献する。だけど私はいつしか、自分のアイドルを利用してラブライブ!を倒すことばかり考えてしまった。」
石山「私は必ず、この計画を成功させてみせる。金儲けだけではなく、誰かの笑顔のために。覚悟しろよ。そして、共に歩もう。」
杏奈「お手柔らかに」
石山(社長)「アイドル業界は大盛り上がりだな。」
階上(総務部長)「ラブライブ、様々ですね」
社長と総務部長、2人は社長室のセットに座って話していた。
石山「そうだ階上、うちのアイドルユニットの『pon pon Girls』のランキング出たんだよな?」
階上「はい、こちらになります。」
タブレットを見せた。これは上半期9月までのアイドルの人気ランキングだった。
階上「40組中9位という結果です。前回より3位上昇しております」
石山「君は、この結果に満足しているのか?」
階上「…いえ。」
石山「だよなぁ。1位が虹ヶ咲で2位が翔ノ板、3位に結ヶ丘、やっぱり上位3つはこいつらだな。私としては、やるならトップを目指すのが当たり前だと思うよ?」
石山「年間4600万円、この金額を我がアイドルに投資しているんだ。わかってるよな?」
階上「はい」
石山は何事も上位でなければ気が済まない男だ。去年に社長に昇進し、徹底した方針で新中京鉄道の利益を上げ、自身の、『Future Entertainment』計画の一環でアイドルグループを登場させた。
[水平線]
《結ヶ丘高校》
マルガレーテ「はい、もう一度やるわよ」
メイ「まだやるのか、これで5回連続だぞ…」
かのん「マルガレーテちゃん、気合入ってるのは頼もしいけど、少し休憩入れようよ?」
マルガレーテ「何呑気なこと言ってるの?こんなんじゃ翔ノ板に勝てないわよ!!」
翔ノ板学園は、結ヶ丘のライバル高校だ。名古屋市中村区にある高校で、今夏は優勝を取られた。
杏奈「みんなお疲れ様〜」
全員「お疲れ〜」
杏奈「みんなのために差し入れで、僕おすすめのタコスを買ってきたよ~」
全員「わーい!!」
みんなはタコスに手を伸ばす。一人を除いて。
杏奈「あれ?マルガレーテちゃん食べないの?」
マルガレーテ「い、いいわよ」
杏奈「そう、じゃあ僕が食べちゃうね?」
マルガレーテ「……食べるわよ!! 食べる!!」
休憩時間は微笑ましい光景だ。神領杏奈はLiella!の専属マネージャーであり、Liella!1期生に心を打たれ、静岡県浜松市の高校から転校してきたぐらいのファンでもある。
屋上は、全員の汗の香りと熱気はプンプンする。
[水平線]
すみれ「ねぇ杏奈、舞台は決まったの?」
杏奈「うん。次の舞台は、新居町にある新中京ドリームEXだよ」
すみれ「あら!! それって新しくできたでーっかいアミューズメント施設よね!私、一度あそこのビックホールに立ってみたいと思ったの!! すごいじゃない杏奈!」
杏奈「フフッ…ありがとう、すみれちゃん」
杏奈「センターは、すみれちゃんに決めたよ。」
すみれ「そう、私がセンター……私が!?」
杏奈「うん、今回のステージは、絶対にすみれちゃんがいいんだ。」
すみれ「それは…ファンとして?それとも、私自身?」
杏奈「どっちも。すみれちゃんはいつも誰よりも努力していて、誰よりも強いのは、僕が一番知ってるつもりだよ。けど前回はセンター取られて、僕も悔しかった。だから今回は、僕の地元であってすみれちゃんの憧れの舞台でもあった、新中京ドリームEXで、センターで輝いてほしい」
すみれ「…当然よ、私を誰だと思ってるの?」
すみれは強気だ。杏奈は平安名すみれ推しで、特にすみれにはいつもメロメロなのだ。
可可「何を締まりの無い顔をしてるのデスか?」
すみれ「いたの!?…やかましいわ///」
[水平線]
《1週間後 新中京鉄道》
階上「今回の相手となる結ヶ丘高校は、センターは1期生の平安名すみれだそうです」
石山「あぁ、あの子か。たしか子役をやっていたらしいが、挫折して諦めたあの子だな。」
階上「はい」
石山「あの子、強気だが肝心なとこで怖気づくところがあるんだよな。それに、あの生意気な態度とか、アイドルらしくないところがあるもので、私は気に食わないなぁ。」
石山「階上、今回の対決はうちのpon pon Girlsを勝たせなさい」
階上「もちろんでございます。今回の主催者は、新中京鉄道ですから。審査員にも、圧力をかけておきます。」
石山「頼んだぞ。楽しみだ、ここで結ヶ丘は転落して、うちが一気上がるぞ。良い結果を残せば、世間はうちを評価するからな。」
階上「はい」
[水平線]
杏奈「結ヶ丘高校Liella!のマネージャーをさせていただいております、神領杏奈です。」
石山「君が神領さんね、よろしく」
杏奈「今回は、数あるアイドルの中から、Liella!ご指名いただきありがとうございます」
石山「こちらこそご引受ありがとう」
杏奈「ところで、今回はご指名ということとなりますので、報酬をいただくことになりますが?」
石山「君も気が早いなぁ、後ほど払うよ」
杏奈「お待ちしております。ところで、」
石山「なんだね?」
杏奈「石山社長は、ラブライブ!自体がお好きではないという噂を耳にしたのですが…」
石山「…本当だ。」
石山「ラブライブ!は、金儲けに走る上層部らがアイドルたちを利用している。だから、それに乗っかるアイドルたちにも、同じ気持ちを私は持っている。だから次の対決は、我々が勝たせてもらうから、覚悟したまえ。」
杏奈「お手柔らかに。」
[水平線]
《当日》
すみれ「いくよ、Song for you」
全員「Song for us!」
先攻がLiella!だった。やはりラブライブ!ということあって、最初から観客は盛り上がっている。
石山「結ヶ丘に、平安名すみれに、恥をかかせてやれ。」
階上「はい」
後攻のpon pon Girlsも盛り上がった。
さすがだな、と、Liella!の全員は感心した。
石山「我々の勝ちは確定だな。」
階上「はい」
審査員「勝利は…」
全員が息を飲む。
審査員「結ヶ丘高校Liella!です」
一気に歓声が上がる。
だがその裏で、一人唖然とした男がいた。
[水平線]
《終了後》
石山「どういうことだ!」
杏奈「失礼いたします」
杏奈「今回は、結ヶ丘Liella!をご指名くださり、ありがとうございます。こちらが報酬となりますので、よろしくお願いします。」
石山「……。」
石山「!?ふざけるな、なんだいこのべらぼうな報酬金額は」
杏奈「ふざけておりません。先日のご発言、心中穏やかではありませんで、ラブライブ!を“金儲け”などご発言したことは堪え難い。」
杏奈「また、平安名すみれを“生意気”と言ったことはマネージャーとしてファンとして、絶対に許せません。」
石山「なんでそれを!?」
杏奈「……。」
石山「階上…!! 貴様よくも…」
杏奈「これが世に出ましたら、新中京鉄道は崩壊どころか、当然、石山社長の打ち出した『Future Entertainment』計画は頓挫しますね。」
石山「…払いましょう。この120万円」
杏奈「ありがとうございます!!」
石山「…私は、本当にラブライブ!が好きだった。だがやはり、最近の金儲けに走る上層部には腹が立つ。だから私が社長になってから、新中京鉄道からラブライブ!要素はなくした。だけど、誰かを笑顔にしたい。だから例の計画を打ち出し、アイドル事業を立ち上げた。私のやり方で、この混乱する世の中に、そして日本の誇るエンターテイメント産業に貢献する。だけど私はいつしか、自分のアイドルを利用してラブライブ!を倒すことばかり考えてしまった。」
石山「私は必ず、この計画を成功させてみせる。金儲けだけではなく、誰かの笑顔のために。覚悟しろよ。そして、共に歩もう。」
杏奈「お手柔らかに」
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