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病み系かもぉ、、
この世界にさようならを
どこで間違えたのだろうか
答えが出るはずもないのに私はずっと探していた気がする
私は自分でいうのも変だけどそこそこ恵まれた生活を送ってきた
ほしいものは手に入るし、勉強だって中の上だった
友達だっている。
それなのに
それなのに
どこか心が満たされなかった
今日も変わらず七時起床
準備をして八時に家を出る
学校についたら友達と他愛もない話をして
帰ったら受験勉強
何もおかしくない
けれどどこかぽっかりと空いた穴がある
家に帰ると机の上にはいつもの置手紙
「ご飯は冷蔵庫のものを温めてね」
「今日はコンビニ弁当とかで!!」
お金と一緒に
私の両親は忙しいのはわかってる
私のために働いてくれているって頭は理解している
けど寂しさは拭えない
親のために
「いい子」でいなきゃって
親の期待に応えなきゃって
そう思って頑張ってきた
でもいつの間にか「いい子」でいることがただの仮面となっていた
褒められたいから頑張って、でも褒められない
だけど頑張る
そんな繰り返しで私はなんで頑張っているのかがわかんなくなっていった
そんな小学五年生だった
今は無事中学生だ
中学受験してそこそこいい学校に入れた
初めての定期考査はクラスで下から十五番目
初めてだからというのもあって頑張ったというのに結果がついてこなかった
親からは呆れた声と鋭い言葉
「生まれなければよかった」
「出来損ない」、
そんな言葉を吐かれるたびに
「本当に私は出来損ないなんだ」
「私はいらないんだ」って
それに、なぜだか自分を責めているときだけ、少しだけ安心できる気がした
私よりつらい人なんていっぱいいるってわかっている
けど「私が一番不幸なんだ」って思い込むことで、なんとか心のバランスを取っていた
そのあとも親を喜ばせるために頑張った
けれど努力は報われなくて
時々親からの連絡が届く
そんな時はいつも決まってテスト終わり
文字を読む前から「また怒られる」と分かっていて、スマホを持つ手は震え、指は冷たくなり、目の奥が痛くなったり、熱くなったりして、何かをする気力が沸いてこなかった
人間関係が難しくて困ってた
中学生に上がると小学生だと考えなくてもよかったことを考え始める
一つ文章を送るだけで、傷つけないかとか空気読めないとかノリ悪いとか思われたくなくて考えて送って疲れて
送った後も、大丈夫かなとか思って、心配したり後悔したり、一人で悩んでた
勉強してても、友達が私のことを空気読めないとか私のせいで傷つけたりしてないか、うざがってないか
そう考えてるとつかれて、涙が出て、どうすればいいかわからなくて困ってた
私も友達は、優しいし、努力家だし、私とはかけ離れていて、尊敬でしかないけどちょっと妬ましくて友達は何も悪くないのになって、妬ましく思う自分がいやになって、自己嫌悪に陥って、自分を傷つけてそんな夜を過ごしてた
もちろんこの時も不自由ではなかった
けどどこか苦しかった
そしてだんだん生きる気力がなくなって
これ以上傷つきたくないのか?
人生を諦めたいのか?
ただただ生きたくないのか?
答えは見つかるわけはなくて、藻掻いて、悩んで
でもまだ生きていた
けどいつだろう、限界が来てしまった
親からいつも言われても平気だったことをなぜかイライラしちゃって親に怒鳴り返した
そのまま、スマホだけ持って外に飛び出した
その瞬間世界が一気に静かになった
誰も追ってこない
風の音と自分の呼吸だけが聞こえる夜の道
そんな静けさに涙が止まらなくなった
寂しいのか悲しいのかなんてわからなくて
ただただ空っぽだった
適当に歩いてたらいつの間にか川の目の前にあったんだよな
本当に思い付きだった
もう生きる意味も、理由も見つからない
誰にも必要とされていない
だからそこで生涯を迎えることにした
どこを間違えたんだろう
そう思いながら、一人一人の連絡先を消した
最後にメモアプリに震える手でこの言葉を打ち込んだ
「どこで間違えたんだろうか
本当は助けてほしかった
助けてなんて言えなかった
今日という今日まで誰にも言えなかった
もう遅い
誰も、私を楽にはできない
だから
この世界に、さようならを」
あぁ、ようやく、自分に、この世界に、「さようなら」を告げることができたんだ
その瞬間やっと息ができた気がした
私のすべての重さを川が洗い流してくれるようだった
「【速報】
○○川で身元不明の遺体が発見されました。
所持していたスマートフォンには、自殺を示唆するメモが保存されており、
警察は自殺の可能性が高いとみて調査を続けています。」
あいつがいなくなったと知ってから一週間後、
俺たちは警察から、スマホに残されていたメモを見せられた
画面に並んだ言葉は、どこか冷たくて、けど優しくて、だからこそ残酷だった
あいつは、落ち込んでいる人にはさりげなく声をかけて
居場所のない子猫や子犬にご飯をあげて、病院に連れていって、
引き取り手が見つかるまで自分の部屋で育ててた
「小さい命だからこそ、ちゃんと大事にしたいんだよね」
そう言って笑うあいつは、誰よりも優しかった
誰かが廊下で泣いていれば、何も言わず隣に座って、
荷物が多い日には「持つよー」って、こっちが言う前に手を伸ばしてた
自分のことはいつも後回しで、誰かのために動くやつだった
そんなあいつに、みんなは何度も救われていた
俺も例外じゃない
あれはただの「優しさ」じゃない。あいつの存在そのものが、あたたかかった
だからこそ、あいつのことを一番見ていたつもりだった俺たちが、
その笑顔の裏に、あんな痛みが隠れていたなんて
気づけなかったのが、悔しい
あいつは、きっと寂しかったんだ
親からの愛を感じられなかったのかもしれない
たびたびこぼしてた「家に帰りたくないな」って言葉
その意味を、あの時の俺たちは深く考えなかった
家が、居場所じゃなかったんだ
寂しさを、ずっと一人で抱えてたんだ
そんなことに、今さら気づくなんて
ほんと、馬鹿だよな
もっと早く気づけてたら、あいつの心の穴を、少しでも埋めてあげられたのに
いや、もう、何をどうしたって手遅れなんだ
なんでもよかった
あいつが救われるなら、命だって投げ出してたのに
でも、もういないんだ
救えなかったんだ
それだけが、今も、胸の奥に、重くのしかかってる
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